Q.文字列中に改行コードを挿入する方法

文字列中に改行コードを挿入したいのですが、どのように実現可能か方法を教えてください。

【回答】
Waha!Transformer V5.2より前のバージョンでは、行（レコード）の末尾を示す改
行コードと、文字列中に挿入する改行コードを同じにすることはできません。レコードを
正常に認識できなくなる可能性がありますのでご注意ください。

固定長テキスト接続情報や可変長テキスト情報の[出力改行オプション]では、「CR-LF」
を使うか、「LF」のみを使うか、「CR」のみを使うかを指定することができます。
文字列中に挿入したい改行コードと異なる改行コードを指定してください。

以下は、行の末尾が「CR-LF」で、文字列中に挿入する改行コードが「LF」というような
場合の設定例です。
Replace関数で一意の文字列を改行コードに置き換える方法となりますが、改行コードに
置き換えたい文字列が既に「入力カラム1」の文字列中に存在しているものと仮定してい
ます。

[カラムフィルタ設定例]
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出力カラム1
　｜＿Replace
　　　｜＿入力カラム1
　　　｜＿.
　　　｜＿&h0A

「&h0A」は改行コード「LF」の文字コードです
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このようにすることで、「入力カラム1」フィールド中の文字列「.」を改行コード「LF」
に変換した文字列が「出力カラム1」に出力されます。
また文字コードを上記のように16進で記述することで、改行コード「CR」（&h0D）や半角
スペース（&h20）も取り扱うことが可能です。

なお、文字列中の改行コードが「CR-LF」の場合、接続情報の[出力改行オプション]に
「CR」や「LF」を指定すると正常に認識できなくなる可能性があります。文字列中に挿入
する改行コードは「CR」か「LF」にしていただくことをお勧めいたします。

また、Waha!Transformer V5.2以降では、引用符で囲まれた文字列内の改行コードをデー
タとして認識できるようになりましたので、文字列中の改行コードと行の改行コードを同
じにすることができます。文字列中の改行コードをデータとして扱いたいときは、接続情
報の［カラム内改行］を「データとして扱う」にしてください。

詳細については、Waha!Transformerオンラインヘルプの[Designer]-[接続情報]-[接続情
報のプロパティ］ダイアログボックス]-[可変長テキスト接続情報のプロパティ］ダイア
ログボックス]-「カラム内改行」をご参照ください。