1. 概要

本ソフトウェアは、画像に含まれる文字を認識してテキストファイルへ出力します。
あらかじめ作成された定義に基づき文字を認識します。
AIRead on Cloudをご利用の場合、作成したフォーム定義をFormEditor、RuleEditorからクラウド環境へアップロードすることが可能です。
※インストール方法についてはAIReadインストールマニュアルをご覧ください。

1.1. サポートしている画像形式

サポートしている画像ファイル形式は以下の通りです。

画像 (拡張子)Windows>ファイル「プロパティ」での表示
PDF ※ 
jpeg ( .jpeg, .jpg )
png ( .png )
Tiff LZW圧縮 ( .tif, .tiff )LZW
Tiff ZIP圧縮 ( .tif, .tiff )
Tiff Packbits圧縮 ( .tif, .tiff )Packbits
Tiff CCITT T6圧縮 ( .tif, .tiff )CCITT T6
Tiff CCITT T4JPEG圧縮 ( .tif, .tiff )CCITT T4
Tiff 圧縮しない ( .tif, .tiff )圧縮しない

※PDFは中に含んでいる画像がサポートしていない形式の場合は対象外となります。

画像 (拡張子)Windows>ファイル「プロパティ」での表示
jpeg2000 ( .jp2 )
gif ( .gif )
bitmap ( .bmp )
Tiff JPEG圧縮 ( .tif, .tiff )JPEG

2. 実行手順

2.1. 処理フロー

●作成した帳票定義のアップロード

STEP 1

RuleEditor/Formeditorにて帳票定義を作成します

STEP 2

作成した帳票定義をCloudClientからCloud環境へアップロードします

●画像の読み取り

STEP 1

画像データをクラウドにアップロードします

STEP 2

アップロードされたデータをAIReadが読み取ります

STEP 3

ブラウザで読み取り結果を確認・修正します

STEP 4

CSVファイルをダウンロードしシステムへ連携します

2.2. AIRead on Cloud接続

座標指定/キーワード指定の帳票定義を各EditorからAIRead on Cloudへアップロードすることが可能です。
下記にRuleEditorでの操作方法を記載します(FormEditorも同様の操作で定義をアップロードできます)。

 

No.項目名説明
1定義をアップロードフォームアップロード機能(AIRead on Cloud Client)を起動する

2.2.1. ログイン

定義をアップロード ボタンを押下すると、AIRead on Cloud Clientが起動しログイン画面が表示されます。
AIRead on CloudアカウントのユーザID、パスワードを入力し、サインインします。
※アカウント情報が不明な場合、アカウント管理者にご確認ください。
※前回使用時からサインイン状態を維持している場合はこの画面がスキップされ、次のアップロード画面が表示されます。

No.項目名説明
1User IDAIRead on Cloudで使用するユーザIDを入力する
2PasswordAIRead on Cloudで使用するパスワードを入力する
3Proxy settingプロキシの設定画面を呼び出す
4Sign inサインインを行う

2.2.2. プロキシ設定

インターネット接続においてプロキシ設定が必要の場合、下記の手順で設定を行います。

2.2.2.1. プロキシURL・ID・パスワードの入力

プロキシ設定画面を呼び出し後、Use proxyにチェックを入れます。
プロキシサーバのURL、ユーザID、パスワードを入力しOKボタンを押下します。
ログイン画面が表示されればプロキシの設定は完了です。

No.項目名説明
1Use proxyプロキシ設定を使用する場合チェックする
2Proxy URL"[プロキシサーバのIPアドレス]:[ポート番号]"を入力する
3User IDプロキシのユーザIDを入力する
4Proxy Passwordプロキシのパスワードを入力する

2.2.3. 帳票定義のアップロード

FormEditor、RuleEditorで作成した帳票定義をAIRead on Cloudにアップロードします。

No.項目名説明
1ユーザIDログインしているユーザIDが表示される
2Editor起動したエディタの名称が表示される
3グループ名(RuleEditorからの起動時のみ表示)
アップロードする帳票設定のグループを指定する
同一グループを指定したForm群でキーワード仕分けが可能となる
4Formアップロードするフォーム名を表示する
右端の▼を押下すると、Editorに登録されたフォームの一覧から選択ができる
5表示名AIRead on Cloud上でのフォームの表示名を入力する
6Sign OutAIRead on Cloudからサインアウトする
7Upload選択したフォームをAIRead on Cloudにアップロードする

2.2.4. アップロードされた定義の確認

アップロードされた定義は、AIRead on Cloud上で確認することができます。
下記のサイトにブラウザでアクセスしてください。

https://airead-cloud.com/

※対応ブラウザ: Google Chrome、Firefox、Microsoft Edge、Safari

2.2.5. ログイン画面

AIRead on Cloud にログインします。

No.項目名説明
1メールアドレスAIRead on Cloudで使用するユーザID(メールアドレス)を入力する
2パスワードAIRead on Cloudで使用するパスワードを入力する
3Loginサインインする

2.2.6. 帳票アップロード画面

ログインに成功すると、メイン画面が表示されます。
AIRead on Cloud Clientからアップロードしたフォーム定義は、帳票アップロード画面の「定義ファイル」ドロップダウンリストから選択が可能となります。

No.項目名説明
1帳票アップロード帳票データをAIRead on CloudへアップロードしOCRを実行する
2キーワードで仕分けするキーワードで仕分け・OCRを行う場合に指定する
ドロップダウンリストは登録されたグループ名を選択する
※表示名はグループ名となる
3定義ファイル定義を指定してOCRを行う場合に指定する
ドロップダウンリストは登録されたフォーム定義を選択する
※表示名はアップロード時に指定した任意の表示名となる

3. 共通設定

3.1. AIRead ControlPanelで設定

以下のプログラムを起動することで、AIRead ControlPanel(以下ControlPanel)にて共通設定ファイルを編集することができます。

<AIReadインストールフォルダ>/ControlPanel/AIReadControlPanel.exe

共通設定ファイル名は以下の通りです。
 Standard (座標指定) :AIRead_setting.ini
 Enterprise(ルール指定):AIRead_setting_kw.ini

共通設定ファイルには“項目名=値”の書式で定義されます。

共通設定ファイルはUTF-8で保存する必要があります。

3.1.1. 基本設定

ファイルの入出力や抽出モードに関わる設定を行います。

No.内容項目名書式説明
1入力フォルダINPUT文字列画像を取り込むフォルダパス
2出力フォルダOUTPUT文字列OCR結果を出力するフォルダパス
3処理成功移動先MOVE_SUCCESS_DIR文字列OCR処理に成功した画像を格納するフォルダパス
4処理失敗移動先MOVE_FAILED_DIR文字列OCR処理に失敗した画像を格納するフォルダパス
5複数ページの帳票ファイルを1つの帳票として処理するFILE_IDENFICATION_TYPE0, 1帳票を識別する単位
・チェックなし(0):ページ単位で帳票を識別して処理する
・チェックあり(1):1ページ目で帳票を識別し、1ファイルすべてのページを1つの帳票として処理する
CORRECT_MOVED_FILE がtrueかつ、MOVED_FILE_FORMAT の出力形式がJPEGのとき、複数のJPEGを出力する
6OCR成功時に傾きを補正した画像を出力するCORRECT_MOVED_FILEtrue, falseチェック(true)の時、OCR成功時に成功フォルダ(MOVE_SUCCESS_DIR)に移動する画像を天地・傾き補正後画像にする
(位置合わせ補正は行われない)
7補正した画像の形式MOVED_FILE_FORMATPDF, JPEGCORRECT_MOVED_FILE が true の時に出力する画像のフォーマットを指定する
(デフォルト PDF)
<以下はEnterpriseのみ>
「複数ページの帳票ファイルを1つの帳票として処理する」を指定している場合は常にPDF出力となる
8アウトプットヘッダ情報の指定HEADER_ITEM文字列アウトプットファイルへ出力するヘッダ情報の項目とその順番を指定可能
※各項目の説明は5.1 共通を参照
9出力フォーマットOUTPUT_FORMATCSV
XML
CSV4DB
XMLWAGBY
SIMPLE_CSV SIMPLE_SEPARATE_CSV
SIMPLE_TXT SIMPLE_SEPARATE_TXT
OCR読取結果の出力形式を選択する
<Standard/Enterprise共通>
・CSV
・XML
<Standardのみ>
・CSV4DB(DB連携のしやすいCSVフォーマット)
・XMLWAGBY(Wagbyフォーマット)
<Standard全文OCRのみ>
・SIMPLE_CSV (画像の見た目に近い出力)
・SIMPLE_SEPARATE_CSV (画像の見た目に近い出力、表ごとに1つのCSVを出力)
・SIMPLE_TXT (SIMPLE_CSVのタブ区切りになったもの)
・SIMPLE_SEPARATE_TXT (SIMPLE_SEPARATE_CSVのタブ区切りになったもの)
※SIMPLE_CSV(TXT)・SIMPLE_SEPARATE_CSV(TXT)については3.4.4 表検出付全文OCRを参照
10出力文字コードOUTPUT_ENCODINGUTF-8
Shift_JIS
EUC-JP
UTF-8with BOM
出力ファイルの文字コードを選択する
(出力フォーマットがCSV、CSV4DBの場合)
11CSV出力時の出力項目の指定CSV_COLUMN_ITEM文字列CSVへ出力する項目とその順番を指定可能。 ※各出力項目の説明は5.2 CSVを参照
12活字用OCRモデルOCR_LANG文字列活字OCRエンジンで利用するモデル名
OCRモデルフォルダに存在するファイルの拡張子”.traineddata”を除外したファイル名を指定する
例)Japanese.traineddata → Japanese
13優先モデルフォルダPRIORITY_MODEL_PATH文字列優先モデルフォルダとして指定するフォルダパス
※モデルは下記のフォルダ構成で配置すること※
 [優先モデルフォルダ]\tessdata\[任意のモデル]
指定したフォルダ内のモデルを優先して使用し、指定されたモデルが存在しない場合、共通のモデルフォルダから使用する
個別設定と組み合わせることで、帳票ごとに優先モデルと共通モデルの使い分けができる
14デバッグファイルを出力するIS_DEBUGtrue, falseチェック(true)の時、DEBUG_PATHで設定されたフォルダへデバッグ情報を出力する
15デバッグ出力先DEBUG_PATH文字列デバッグファイルを出力するフォルダパス
16出力ファイル名にタイムスタンプを付与するMOVED_FILE_NAME0,1チェック(1)の時、抽出処理完了後の出力ファイル名にタイムスタンプを付与する
17抽出モードの設定COMPONENT_LEVELMANUAL
ITEM
CELL
抽出モードを選択する
・MANUAL : 座標指定
・ITEM : キーワード指定
・CELL : キーワード指定(表検出付き)
※全文OCR時はキーワード指定・キーワード指定(表検出付き)を選択
※キーワード指定(表検出付き)の詳細については3.4.4 表検出付全文OCRを参照
18活字項目画像を出力するCREATE_PR_COMP_IMAGEtrue, falseチェック(true)の時、活字として読み取った範囲の切取画像を出力する
(デフォルト false)
19活字画像の出力先PR_CUT_IMAGE_DIR文字列活字項目画像を出力するフォルダパス
20表示用画像(PDF)を生成するCREATE_DISPLAY_IMAGEtrue, falseチェック(true)の時、データサイズを減らしたPDFを生成する
天地補正・傾き補正後(位置合わせ無し)の画像がPDFに埋め込まれる
入力ファイルが複数ページの場合、FILE_IDENFICATION_TYPEに関係なく複数ページのPDFを生成する
21表示用画像の出力フォルダDISPLAY_IMAGE_DIR文字列生成した表示用PDFを出力するフォルダパス
(デフォルト:指定なし、CREATE_DISPLAY_IMAGE=trueのとき指定必須)
22表示用画像の品質DISPLAY_IMAGE_QUALITY1~100生成する表示用PDFの品質を指定する
指定した値が低いほど画像品質は下がるが、データサイズも小さくなる
(デフォルト 65)

3.1.2. モード別設定

モード別(座標指定、キーワード指定)のパラメータを設定します。

3.1.2.1. 座標指定モード

<Standardのみ>
座標指定OCRを実行時の設定はこちらで行います。

No.内容項目名書式説明
1フォーマットフォルダPROFILE_CONFIG_DIR文字列<Standardのみ>
フォーマット定義フォルダのパス
2手書き用OCRモデルHAND_WRITE_OCR_LANG文字列指定された手書きモデルが存在しないときに使用するモデル名
“OCR_MODEL_PATH/tessdata/”以下に存在するフォルダ名
例)jpn
3改善した手書きの文字切り取りロジックを使用するUSE_SEGMENT_MODELtrue, falseチェック(true)の時、従来よりも認識精度の高い1文字検知を使ったOCR処理を行う
※「手書き文字切り取りモデル(char_segmentation)」モデルの追加インストールが必要
※メモリの使用量が約5GB増加し、処理時間が1.5~2.5倍ほど増加する
※1文字検知の処理が従来のものと変更となるため、読み取り結果に影響する可能性有り
4OCR結果にスペースを含めるEXPORT_SPACEtrue, falseチェック(true)の時、OCR結果にスペースを含める
(活字読み取り時のみ)
5手書き画像の出力先HW_CUT_IMAGE_DIR文字列手書き項目/文字画像を出力するフォルダパス
6手書き項目画像を出力するCREATE_HW_COMP_IMAGEtrue, falseチェック(true)の時、手書きで座標指定した範囲の切取画像を出力する
7手書き文字画像を出力するCREATE_HW_CHAR_IMAGEtrue, falseチェック(true)の時、手書きで座標指定した範囲内の文字単位の切取画像を出力する
8文字を置換する信頼度(手書き)HW_REPLACE_THRESH0~100手書きの項目が指定された閾値未満の信頼度の時、任意の文字に変換する
9置換後の文字HW_REPLACE_CHAR文字列No. 8(HW_REPLACE_THRESH)で変換する文字(1文字)
10位置合わせ矩形の認識マージンFORMAT_MARGIN0以上位置合わせ時に大きな矩形を認識しない画像端(上下左右)からの範囲を指定する
単位はピクセル
(デフォルト 15)
11活字のノイズ閾値PRINT_NOISE_FILTERS-1~100活字の認識で、項目中の最大文字高さに対して指定された閾値以下の文字をノイズとして除去する
例)
30 を指定 → 読み取り範囲内の最大文字に対し30%以下の高さの文字をノイズとみなして除去する
(デフォルト -1:本機能は動作しない)
※小さい文字や記号がノイズとして削除される可能性有り
12手書きノイズの閾値 (文字の高さ、複数文字指定時)HW_NOISE_FILTERS文字列手書き文字の認識で指定したモデルについて、項目中の最大文字高さに対して任意の割合以下の文字をノイズとして除去する
手書き文字の文字数を「複数」で設定した項目を対象とする
[モデル名]:[閾値(%)]の形式で記載する
カンマ区切りで複数指定可能
例) number:25,money:30
→ 数値モデルは25%、通貨モデルは30%の高さの文字をノイズとみなして除去する
※小さい文字や記号がノイズとして削除される可能性があります
13手書きノイズの閾値 (白画素の割合、1文字指定時)HW_WHITE_THRESHOLD0~1.0手書き項目に1文字指定をしているとき、 その項目画像を読取対象外(ノイズ)と判断する白ピクセルの割合と判断する閾値を指定する
例)
 0.99 を指定 → 手書き項目が1文字指定のとき、項目内の白ピクセルの割合が99%以上であれば、項目内の記載をノイズと判断して除去する
(デフォルト 0.975)
3.1.2.2. キーワード指定モード

<Enterpriseのみ>
キーワード指定実行時の設定はこちらで行います。

<Standard/Enterprise共通>
全文OCRを実行時の一部の設定もこちらで行います。

No.内容項目名書式説明
1セル内の改行に付与する文字LINE_SEPARATERSPACE
LF
NONE
<抽出モードの設定=キーワード指定(表検出付き)のみ指定>
認識されたセル中の文字列が改行されていた場合、行間に付与する文字を指定する
改行コードを指定した場合、LF(\n)が付与される
2帳票定義フォルダPROFILE_KWCONFIG_DIR文字列<Enterpriseのみ>
帳票定義フォルダのファイルパス
3IDEフォルダIDE_DIR文字列<Enterpriseのみ>
IDELibraryフォルダのパス
“?”区切りで文書種別を指定可能
※「帳票識別(DEFAULT_PROFILE_MODE)」が 1 or 2 の場合に有効
例)
./IDELibrary/dicset/?Invoice
4OCRを行う最大ページ数PROC_MAX_PAGE0以上の整数<Enterpriseのみ>
OCRを実行する最大ページ枚数
例)
MAX_PAGE=1 → 2ページ目以降は無視する
0の場合は全ページが対象
5テキスト付きPDFでもOCRを実行するOCR_PDF_WITH_TEXTtrue, false<Enterpriseのみ>
チェックあり(true):テキスト付きPDFの場合でもOCRを実行する
チェックなし(false):PDFのテキスト情報を使用して抽出する
6抽出結果が0件のとき空のメタデータを出力するLAYOUT_TYPE0, 1<Enterpriseのみ>
0:空のメタデータは出力しない
1:空のメタデータを出力する
※明細は空の場合出力しない
7改善した文字列検知ロジックを使用するUSE_DL_STRING_DETECTIONtrue, falseチェック(true)の時、従来のOCRよりも文字列検知の改善した処理を行う
※メモリの使用量が約500MB程度増加し、処理時間がA4画像1枚当たり5秒/枚ほど増加する
※文字列検知の処理が従来のものと変更となるため、読み取り結果に影響する可能性有り
8OCR結果から除外する文字リストBLACK_LIST_EXT文字列<Enterpriseのみ>
抽出処理時にキーワードおよび抽出する値から除外する文字を指定する
9帳票識別DEFAULT_PROFILE_MODE0~2<Enterpriseのみ>
帳票識別の動作を指定する
0:帳票識別に失敗したらfalse
1:帳票識別に失敗したら、指定した文書種別定義で抽出
2:指定した文書種別定義で抽出(帳票識別なし)
例)
IDE_DIRへ”?”区切りで記載する
例)IDE_DIR=./dicset/?invoice
101つの文字列とみなす文字間隔LINKED_ITEM_THRESHOLD数値<Enterpriseのみ>
1つの文字列とみなす文字の間隔を設定
値は文字の大きさ(高さ)に対する倍率

3.1.3. 画像処理

文字認識の前に実施する画像処理関連の設定を変更します。

No.内容項目名書式説明
1ノイズ除去を行うDE_NOISEtrue, falseノイズ除去処理の有無
チェック(true)の時、文字認識前にノイズ除去を行う
2傾き補正を行うIS_SLOPE_CORRECTIONtrue, falseチェック(true)の時、文字認識前に傾き補正を行う(35度まで)
3回転補正を行うAUTO_ROTATIONtrue, falseチェック(true)の時、文字認識前に90/180/270度の画像回転補正を行う
4罫線除去を無効化するSKIP_LINE_REMOVEtrue, falseチェック(true)の時、文字認識前の罫線除去を無効化する(罫線除去は行わない)
5直線除去を行う最短の長さLINE_REMOVAL_THRESHOLD0以上の整数直線とみなす長さのしきい値(ピクセル)
0の場合、文字の大きさから自動で設定する
6点線除去を行う最短の長さHOUGH_THRESHOLD0以上の整数点線とみなす長さのしきい値(ピクセル)
7罫線除去で欠けてしまった文字の復元処理を行うRESTORE_TEXTtrue, falseチェック(true)の時、罫線除去時に欠けてしまう罫線と隣接した文字を復元する
※必ず復元できるわけではない
※副作用として文字にノイズがつく場合がある
8二値化の閾値THRESH_VALUE0~255文字認識前の画像の二値化(白黒化)のしきい値
0の場合、画像全体のヒストグラムから自動で設定する
詳細は3.4.1. 二値化の閾値を参照
9直線除去時の二値化の閾値BINTHRESH_ON_LINE_REMOVAL0~255直線除去時の二値化パラメータのしきい値
0の場合、画像全体のヒストグラムから自動で設定する
10白黒反転処理を実施する黒の比率BLACK_WHITE_THRESHOLD0~100二値化後に白黒を反転するしきい値(%)
設定した%より黒の割合が多い場合に白黒を反転する
11シャープ補正値SHARPEN_VALUE0以上の少数OCR実行前に画像をシャープ化する
画像がぼやけている場合などに利用すると効果的
0の場合は処理しない
12短い罫線(横)除去の閾値SHORT_LINE_THRESH_H-1以上長い罫線に接している短い罫線(横)を検知・除去する閾値
罫線の長さ(ピクセル)を指定する
-1 : 除去を行わない
0 : 除去を行わない(-1と同じ)
1以上 : この値を直線検知の閾値とする
13短い罫線(縦)除去の閾値SHORT_LINE_THRESH_V-1以上長い罫線に接している短い罫線(縦)を検知・除去する閾値
罫線の長さ(ピクセル)を指定する
-1 : 除去を行わない
0 : 除去を行わない(-1と同じ)
1以上 : この値を直線検知の閾値とする
14短い点線も除去するUSE_SHORT_DOTLINE_REMOVALtrue, falseチェック(true)の時、短い罫線除去時に点線も除去対象とする
※処理時間がA4画像1枚当たり2秒ほど増加する
※文字が除去される副作用が発生する可能性がある
15細かいノイズ除去の閾値(幅)THIN_LINE_REMOVAL_THRESHOLD_W0以上指定した幅(ピクセル)より細かいノイズを除去する
値が大きいほど大きなサイズのノイズを除去する
(デフォルト 0、推奨値 3)
詳細は3.4.2. 細かいノイズ除去を参照
16細かいノイズ除去の閾値(高さ)THIN_LINE_REMOVAL_THRESHOLD_H0以上指定した高さ(ピクセル)より細かいノイズを除去する
値が大きいほど大きなサイズのノイズを除去する
(デフォルト 0、推奨値 3)
詳細は3.4.2. 細かいノイズ除去を参照
17細かいノイズ除去の縮小フィルタ(幅)ERODE_THIN_LINE_W1以上細かいノイズ除去の収縮処理のフィルターサイズ(幅)
値が大きいとより独立したノイズのみ除去する
(デフォルト 12)
詳細は3.4.2. 細かいノイズ除去を参照
18細かいノイズ除去の縮小フィルタ(高さ)ERODE_THIN_LINE_H1以上細かいノイズ除去の収縮処理のフィルターサイズ(高さ)
値が大きいとより独立したノイズのみ除去する
(デフォルト 7)
詳細は3.4.2. 細かいノイズ除去を参照
19TIFFを300DPIに変換してからOCRを実行するCONV_TIFF_DPItrue, falseチェック(true)の時、TIFFを300DPIに変換してからOCRを実行する
TIFFで縦横のDPIが異なる場合に指定する
20抽出する色EXTRACTION_COLORS文字列抽出する色を指定する(指定した色以外を除去する)
複数色を指定する場合はカンマ区切りで記載する
例) EXTRACTION_COLORS=K,R
指定可能な色
・K(黒)
・R(赤)
・Y(黄)
・G(緑)
・C(シアン)
・B(青)
・P(紫)
個別で指定する場合は、直接数値を指定
詳細は3.4.5. 色の抽出・除去を参照
21除去する色REMOVAL_COLORS文字列除去する色を指定する
指定方法は色抽出(EXTRACTION_COLORS)と同様
抽出する色と両方指定した場合は抽出を優先する
詳細は3.4.5. 色の抽出・除去を参照
22色抽出・除去を罫線除去の前に行うFILTER_COLOR_BEFORE_LINEREMOVALtrue, falseチェック(true)の時、罫線除去の前に色抽出・除去を行う
23罫線を延長する長さLINE_EXTENSION_LEN0以上検知した罫線を延長する
単位はピクセル
(デフォルト 0)
24矩形の丸い角を除去する閾値ROUNDED_CORNER_THRESHOLD0~100半径が指定した値未満の丸い角を除去する
単位はピクセル
0の場合は除去されない
(デフォルト 0)
詳細は3.4.3. 丸い角の除去を参照
25丸い角の除去範囲を拡張する長さROUNDED_CORNER_PADDING0~100丸い角を除去する際に、指定した値分の除去範囲を拡大する
単位はピクセル
(デフォルト 10)
詳細は3.4.3. 丸い角の除去を参照

3.1.4. 文字認識調整

文字認識に関する設定を変更します。

No.内容項目名書式説明
1文字列の切取ロジックPAGE_SEG_MODE4, 6OCRエンジンの活字文字検知/分割アルゴリズムを指定する
・4 : 1行内の文字サイズが可変とみなして文字を検知
・6 : 1行内の文字サイズが固定とみなして文字を検知
2大きい文字の認識補正処理を行うUSE_LARGE_TEXT_DETECTIONtrue, false<Enterpriseのみ>
チェック(true)の時、大きな文字を検知する機能を有効にする
※本機能を利用する場合はpythonのインストールが必要
※処理時間が2倍程度になる
3文字の多重認識を減らす処理を行うuse_dup_char_reducertrue, false複数の同じ文字が連続で出力されてしまうとき、本設定を有効にすることで回避できる(活字のみ)
※文字間が近い場合、複数文字を1文字として出力してしまう副作用が起きる可能性がある
・チェックする(true) : 機能を有効にする
・チェックしない(false) : 機能を無効にする
4対象文字種reduce_target0~4「文字の多重認識を減らす処理を行う(use_dup_char_reducer)」の対象となる文字種を指定する
・0 : 数字
・1 : 記号
・2 : ひらがな
・3 : カタカナ
・4 : アルファベット
 カンマ区切りで複数指定可能
5再読み込みの閾値RESCAN_THRESHOLD0~100指定した値よりもコンポーネントのConf値が閾値より低い場合に読み直す(活字のみ)
※コンポーネント内の文字のConf値の平均値

3.1.5. ログ出力

ログ出力に関する設定を変更します。

No.内容項目名書式説明
1ログ出力フォルダLOGS_PATH文字列実行ログを出力するフォルダパス
2ログ出力レベルLOGS_LEVEL0~3実行ログのレベル
・0 : DEBUG
・1 : INFO
・2 : WARNING
・3 : ERROR
3ログ1ファイルあたりのデータサイズLOG_ROTATION_SIZE0~100ログファイル1つの最大サイズ(MB)
0 の場合、プロセス単位でログを出力する
4ログ全体のデータサイズLOG_MAX_SIZE0以上の整数ログファイルを保存する最大容量(MB)
0 の場合、制限なし(削除しない)
※LOG_ROTATION_SIZEより大きい値を設定すること

3.1.6. ファイル

共通設定ファイルファイルの新規作成、保存の操作ができます。

No.項目名説明
1新規新規で共通設定ファイルを作成する
2開く共通設定ファイルを指定して開く
3上書き保存編集中の設定を上書き保存する
4名前を付けて保存編集中の設定を別ファイルとして保存する
5履歴過去に保存した共通設定ファイルの履歴を表示する
選択することで対象ファイルを編集できる

3.2. 共通設定ファイルでのみ指定できる項目

No.項目名書式説明
1AUTO_CROPStrue, falsetrueの場合、周囲の余白を削除する
2OCR_MODEL_PATH文字列OCRエンジンで利用するモデルのフォルダパス(tessdataが存在するフォルダ)
3OCR_MODE1OCRエンジンのOCRアルゴリズムを指定する
4CTPN_PATH文字列大きな文字を検知する機能で利用するモジュールとモデルのフォルダパス(TextSpottingフォルダ)

3.3. 項目/文字切り取り画像の出力

手書き項目画像を出力する機能が有効(CREATE_HW_COMP_IMAGE=true)、もしくは手書き文字画像を出力する機能が有効(CREATE_HW_CHAR_IMAGE=true)の際は、手書き画像の出力先(HW_CUT_IMAGE_DIR)の指定されたディレクトリにそれぞれの手書き画像を出力します。

?指定した出力先(HW_CUT_IMAGE_DIR)
├ ─ ─ ?char(手書きのみ)
│          ├ ? FileA.jpg_0_0.jpg
│          ├ ? FileA.jpg_0_1.jpg
│          ├ ? FileA.jpg_0_2.jpg
│          ├           ⁝
│          └ ? FileA.jpg_3_7.jpg

└ ─ ─ ?component(活字・手書き)
            ├ ? FileA.jpg_0.jpg
            ├ ? FileA.jpg_1.jpg
            ├ ? FileA.jpg_2.jpg
            └ ? FileA.jpg_3.jpg

項目(component)画像の数字は、同一入力ファイル中の連番です。
文字(char)画像の数字は、ファイル名で紐づく、項目画像ごとの連番です。

3.4. ユースケース

3.4.1. 二値化の閾値

OCRは画像を白と黒だけに変換(二値化)した状態で行います。各ピクセルの明るさ(黒0~255白)に対して、黒と白の境界とする値が二値化の閾値です。閾値は0~255を設定します。
二値化の閾値が低いと元の画像で濃い色のみが二値化で黒くなり、高いと薄い色でも黒くなります。
また、閾値を0とした場合は画像全体の明るさを基に自動で閾値を判定します。それによって目的の文字が消えてしまうなどあった場合は閾値を直接調整してください。

二値化の閾値の設定によって、下記画像のように変化します。

3.4.2. 細かいノイズ除去

細かいノイズ除去の閾値では、除去対象とするノイズの幅・高さを指定します。
どちらかのパラメータの対象となる場合は除去対象となります。

ControlPanel項目名共通設定ファイル項目名推奨値
細かいノイズ除去の閾値(幅)THIN_LINE_REMOVAL_THRESHOLD_W3
細かいノイズ除去の閾値(高さ)THIN_LINE_REMOVAL_THRESHOLD_H3

細かいノイズ除去の縮小フィルタは、近隣の文字・ノイズを結合して除去対象となるのを防ぎます。
結合する文字・ノイズ間の距離(ピクセル)を指定します。

ControlPanel項目名共通設定ファイル項目名推奨値
細かいノイズ除去の縮小フィルタ(幅)ERODE_THIN_LINE_W12
細かいノイズ除去の縮小フィルタ(高さ)ERODE_THIN_LINE_H7

3.4.3. 丸い角の除去

帳票によっては丸い角の矩形が存在し、直線除去では角が残ってしまい誤読の原因となる場合があります。
そういった場合に、下記のパラメータを設定することで丸い角の除去を行います。

ControlPanel項目名共通設定ファイル項目名推奨値
矩形の丸い角を除去するROUNDED_CORNER_THRESHOLD30
丸い角の除去範囲を拡張する長さROUNDED_CORNER_PADDING10

3.4.4. 表検出付全文OCR

コントロールパネルの抽出モードの設定で「キーワード指定(表検出付)」を指定した状態で全文OCRを実行すると、認識した罫線を基に表を検出し、表の各セルに対してOCRを行います。
この際、表の各セルのOCR結果は表の行・列の形に再現可能な情報が付与され構造化されます。ETL等で後続処理に表の情報を渡したい場合などにご利用ください。

なお、構造化情報の利用に応じて出力形式を選択可能です。
・付与された構造化情報含め出力したい場合: CSV形式
・構造化した表の形で出力したい場合: SIMPLE_CSV / SIMPLE_SEPARATE_CSV形式
 ※v2.3.1からタブ区切りのSIMPLE_TXT / SIMPLE_SEPARATE_TXT形式も追加されました

 ※表が段組みになっている場合には正しく構造化されません。
  行と列が揃っている表にのみ有効です。

3.4.5. 色の抽出・除去

帳票上の印影や背景の色がOCRに影響し、正しく読み取りを行えない場合があります。
OCRを行う前に、必要な文字の色のみ抽出、もしくは余計な色の除去を行って調整します。
色の指定はHSV色空間で範囲指定します。

3.4.5.1. HSV色空間について
要素指定範囲説明
H色相0~179具体的な色を定義する要素
色が環状で表現するため、0°と179°で同じ色となる
S彩度0~255色相で定義された色の鮮やかさ・濃さを表す要素
彩度が255で最も鮮やかとなり、減少に合わせて色が薄くなり、0で灰色になる
V明度0~255色相で定義された色の明るさ・暗さを表す要素
明度が255で最も明るく(白)、明度の減少に合わせて暗くなり、0で黒になる
3.4.5.2. 色の指定方法(GUI)
No.項目名説明
1指定した色カラーパレット、もしくはスポイトで対象とした色が表示される
2色の選択ボタンカラーパレットを開き、対象とする色を指定する
3スポイトボタンスポイト画面を開き、クリックした場所の色を抽出して対象とする
4色相対象とした色の色相の表示、または色相を直接入力する
5彩度対象とした色の彩度の表示、または彩度を直接入力する
6明度対象とした色の明度の表示、または明度を直接入力する
7±(指定幅)対象とした色の色相、彩度、明度に対して、指定した数値分の幅を上下に持たせる
指定された数値分の幅は、from-to の範囲となる
8色の対象範囲(from)対象とした色から±で指定した数値分をマイナスして表示する
9色の対象範囲(to)対象とした色から±で指定した数値分をプラスして表示する
10確定ボタン指定した色の範囲をAIRead ContorlPanel に反映させる
11キャンセルボタン編集内容を反映させずに、AIRead ContorlPanel へ戻る

例)赤い色の範囲を指定する場合(GUI)

対象の色の値に対して幅を持たせることで、近い色も対象とすることができます。

3.4.5.3. 色の指定方法(テキスト)

テキストで設定を行う場合、対象としたい色の色相、彩度、明度の順で”:”(コロン)で区切り、色の指定を行います。
色相が0°、彩度、明度が200を指定する際は、下記の指定となります。

0 : 200 : 200 – 0 : 200 : 200

色相に前後の幅を持たせ、さらに明るい色も対象としたい場合は、下記のような指定を行います。

-15 : 200 : 200 – 15 : 200 : 255
色相(-15 – 15)明度(200 – 255)
0から±15の値明度200より明るい色を取得するため、55プラスした値

※彩度を変更しない場合は、同じ値とします。

例)赤い色の範囲を指定する場合(テキスト)
純粋な赤色は、下記のように表現できます。

純粋な赤色の表現

0 : 255 : 255

実際は印刷等の条件により赤色の色合いは異なるため、範囲に幅を持たせることで色を対象とすることが可能です。
例)赤色を含むピンクからオレンジ色の範囲

-10:180:250-10:220:255

※色相 -10 は 170 と同義

4. 帳票定義

4.1. 帳票定義フォルダの構成

帳票定義フォルダは以下の構成にする必要があります。

  • 読み取り位置(座標)指定の場合

?AIRead_conf                                  -----------(フォーマット定義フォルダ)
└?[帳票識別ID]
├?AIRead_format.ini                       -----------  フォーマット定義ファイル
├?AIRead_setting.ini                       -----------  個別設定ファイル
 └(template.png)                        -----------  テンプレート画像※

※テンプレート画像はチェックマークの読み取りをする場合に必要です

  • キーワード指定の場合

?AIRead_conf_kw                          ----------- (フォーマット定義フォルダ)
└?[帳票識別ID]
├?IDE_metadata_setting.ini          -----------  メタデータ定義ファイル
├?IDE_setting.ini                          -----------  抽出パラメータ設定ファイル
└?AIRead_setting.ini ----------- 個別設定ファイル

4.2. AIRead FormEditorで設定

以下のプログラムを起動することで、AIRead FormEditor(以下FormEditor)にて共通設定ファイルを編集することができます。

<AIReadインストールフォルダ>/FormEditor/ AIReadFormEditor.exe

4.2.1. グループの作成・選択

  • グループを作成する

グループを作成 を選択するとダイアログが表示されます。
ダイアログ上では、フォーマット定義フォルダを作成するディレクトリを選択し、任意の名前で作成することができます。

  • グループを選択する

グループを開く を選択すると、フォルダ選択のダイアログが開かれます。
ダイアログから、作成済みのフォーマット定義フォルダを選択してください。

4.2.2. フォームの追加 

  • フォームを追加する

フォームを追加 を選択すると、ダイアログが表示されます。
ダイアログ上で、任意のフォーム名と定義を行う際に使用する画像の登録ができます。

  • フォームを選択する

各フォームIDを選択すると、定義済みの設定を確認・編集を行うことができます。

  • フォームを保存する

保存 を押下すると、編集済みのフォームを保存することができます。

4.2.3. フォームの定義

  • 位置合わせ定義を設定

帳票自体の傾きや大きさの違いを補正します。

No.項目名説明
1位置合わせ定義位置合わせ定義画面を表示
2位置合わせ方法の選択(1) 位置合わせなし
 位置合わせを実施しない
 位置がずれることのない帳票に有効大きな矩形で位置を合わせる
(2) 画像に含まれる大きな矩形を探し、位置合わせの基準として設定する
 AIRead実行時に、基準に合わせて傾きや大きさの違いが補正する
 (ア) AIReadの設定ファイルを選択してください
 (イ) 「認識」を押下してください
 (ウ) 位置合わせの基準となる矩形を検知します(数秒かかります)
  • 読み取り箇所の設定

帳票上の読み取り範囲、読み取り方法、項目名を設定します。

No.項目名説明
1モード切替「選択モード」と「作成モード」を切り替える
 作成:読取範囲を新規で作成する
 選択:設定済みの項目を選択して修正する
2元に戻す・やり直し操作を1つ戻す(やり直す)
3下にコピー・右にコピー選択中の項目を下(右)にコピーする
項目名、グループ名、レコードIDの末尾が半角数字の場合は1加算する
4画像変更画面上で表示する画像を変更する
5個別OCR設定の呼出開いている定義用の個別OCR設定画面を起動する
4.2.5. 個別OCR設定を参照
690度回転表示中の画像を90度回転する
7項目名読み取り結果ファイルに出力する項目名
設定された順番にCSVファイルに出力される
8モデル活字OCRエンジン・手書きOCRエンジン・チェックマーク認識のいずれかを選択
手書きの場合は言語の指定が可能(指定なしの場合は共通設定の「手書き用OCRモデル」で設定したモデルを使用)
9グループ名同じグループ名の項目でグルーピングする
10レコードID同じレコードIDの項目でグルーピングする(1レコード=1行)
11移動・削除選択中の項目を移動・削除する
  • 固定値を設定する

固定値(必ず出力させたい)項目を設定します。

No.項目名説明
1項目名固定値の項目名
2固定値の値
3グループ固定値のグループ(設定することで、読取のグループに結合可)
4レコード固定値のレコード番号(設定することで、読取のグループに結合可)

4.2.4. 読み取り定義ダイアログ

「作成モード」で読み取り範囲を指定した場合、および項目をダブルクリックした場合に開きます。

  • 「読み取り方法」がOCRの場合
No.項目名説明
1項目名出力ファイルに出力する項目名
上から順番にCSV項目として出力する
2グループ名同じグループ名の項目でグルーピングする
(明細表示の際に、同一グループ名の出力項目のグルーピングを行う)
3レコードID同じレコードIDの項目でグルーピングする
(明細表示の際に、同一グループ名の項目に対して、レコードIDの番号で表示する)
4読み取り方法読み取り方法を「OCR(文字認識)」か「チェック判定」から選択する
5使用するモデル「活字」OCRエンジンで読むか「手書き」OCRエンジンで読むかを選択する
「手書き」の場合は言語の指定が可能
6属性読み取り箇所の文字の属性を指定する
指定すると、特定の文字種のみが出力されるようにOCR結果を補正する ※活字の時のみ指定可
【属性一覧】
・指定なし:補正を行わない
・数字:数字(0-9)のみが出力されるように補正がかかる
7言語「日本語」、「カタカナ」、「英語」、「数字」、「通貨」、「数値・電話番号」から選択する(手書きのみ)
指定なしの場合は共通設定の「手書き用OCRモデル」で設定したモデルを使用する
8文字数読み取り範囲の文字数が「複数文字」か「1文字」かを指定する
言語項目で「数値・電話番号」を選択した場合は、複数文字に固定される
9区切り線の数指定した範囲中にある桁や文字を区切るための縦罫線(点線)の本数を指定する
指定された本数分の罫線除去を行うが、 前提として、指定した範囲で区切り線が等間隔に並んでいる必要がある
※活字は常に設定可能、手書きは文字数が「複数文字」の場合のみ設定可能
10-1ずれ修正ずれ修正の有効の有無を選択する
10-2基準ずれ修正時に、修正の基準を「セル」か「文字列」から選択 「セル」を選択した場合、ずれた読み取り範囲に最も近いセル(矩形)に読み取り位置を修正する
「文字列」を選択した場合、ずれた読み取り範囲と重なる文字列を対象に読み取り位置を修正する
11対象 (基準が「セル」の時 に使用)読み取り範囲のずれ修正の対象となるセルに合わせる修正方向を「左」、「右」、「上」、「下」から選択する
複数選択した場合は、複数方向に位置修正を行う
※仕様の詳細は、4.3.3.1ずれ修正(セルに合わせる場合)についてに記載
12方法 (基準が「文字列」の時 に使用)読み取り範囲のずれ修正の対象となる文字列に対して行う修正の方法を「移動」か「拡張」とするかを選択する
※仕様の詳細は、4.3.3.2ずれ修正(文字列に合わせる場合)についてに記載
13X読み取り範囲の左上のX座標(ピクセル)
14Y読み取り範囲の左上のY座標(ピクセル)
15読み取り範囲の幅(ピクセル)
16高さ読み取り範囲の高さ(ピクセル)
  • 「読み取り方法」がチェック判定の場合
No.項目名説明
1項目名出力ファイルに出力する項目名
上から順番に出力する
2グループ名同じグループ名の項目でグルーピングする
(明細表示の際に、同一グループ名の出力項目のグルーピングを行う)
3レコードID同じレコードIDの項目でグルーピングする
(明細表示の際に、同一グループ名の項目に対して、レコードIDの番号で表示する)
4読み取り方法読み取り方法をOCR(文字認識)かチェック判定かを選択する
5読み取り対象読み取り対象が「チェックマーク」か「丸囲み」かを指定する
[チェックマーク]
 レ点の有無を判定する
[丸囲み]
 丸囲みや塗りつぶしを判定する
 (テンプレート画像必須)
 テンプレート画像と読み取り画像の差分から、黒色の割合が「6. 閾値」で指定した割合以上のときにチェックされたと判定する
 ※v2.2.2までのチェックマーク認識機能と同等
6閾値テンプレート画像に対する黒領域の割合(パーセント)
※「5. 読み取り対象」が丸囲みの時のみ設定
7X読み取り範囲の左上のX座標(ピクセル)
8Y読み取り範囲の左上のY座標(ピクセル)
9読み取り範囲の幅(ピクセル)
10高さ読み取り範囲の高さ(ピクセル)

4.2.5. 個別OCR設定

フォームごとに個別でOCR設定の定義を行います。
個別OCR設定の呼出 ボタンを押下することで、個別OCR設定用のAIRead ControlPanel 画面を呼び出します。

呼び出す際に、共通のOCR設定を引継ぐか指定します。

「個別設定に使う」にチェックのついたパラメータは、AIRead実行時に共通設定ファイルのパラメータを上書きして実行されます。
ただし、「入力フォルダ」や「抽出モードの指定」等一部のパラメータは置き換えできません。

設定内容については、3. 共通設定を参照して下さい。

4.2.5.1. 設定方法
  • 個別設定に使いたい設定の編集

新規で個別設定を行う場合、すべての個別設定は無効となっており設定値が編集できません。
個別設定に使用したい設定項目の右側にある、個別設定に使うチェックボックス()をクリックし、設定値を編集してください。
AIRead on Cloudで有効な設定は☁マーク()がついた項目のみとなります。

  • 個別設定の保存

設定の編集が完了したら、保存してください。個別設定が反映されます。

  • 個別設定画面の終了

保存が完了したら、右上の×ボタンで画面を閉じてください。

4.2.6. AIReadの実行

作成したフォームでAIReadを実行します。

No.項目名説明
1AIRead実行AIRead実行設定ダイアログを開く
※AIRead OCRエンジンがインストールされていない環境では、AIRead実行ボタンは非表示となる
2画像ファイル名AIReadを実行する画像ファイルを指定する
3共通設定ファイル使用する共通設定ファイルを指定する
4実行AIReadの実行を開始する
5キャンセルダイアログを閉じる

4.2.7. AIReadの実行結果を確認

実行後にAIReadの実行結果確認画面を表示します。
表示された実行結果一覧画面より、確認・編集を行うファイルを選択し、実行結果確認画面を表示します。

4.2.7.1. 実行結果一覧画面
No.項目名説明
1ファイル名読み取ったファイル名を表示する
2ページ番号読み取ったファイルのページ数を表示する
3FormID読み取りに使用したフォーム名を表示する
4読取り日時読み取りを実行した日時を表示する
5更新日時最終更新日時を表示する
6ステータス実行結果の状態を表示する
・読取完了 :読み取りが終了
・確定済  :実行結果確認画面で確定処理を実施済み
・CSV出力済 :データ出力ボタンでCSV出力を実施済み
・読取失敗 :読み取りが失敗
※AIRead自体が起動できない、異常終了の場合は一覧に表示されない
7編集ボタン対象の実行結果の実行結果確認画面を表示する
8更新ボタン実行結果一覧を最新の状態へ更新する
9削除ボタンチェックボックスで選択した実行結果を削除する
10データ出力ボタンチェックボックスで選択した実行結果をCSV出力する
4.2.7.2. 実行結果一覧画面

「複数ページの帳票ファイルを1つの帳票として処理する」が 有効
(FILE_IDENTICATION_TYPE=1)の場合、1つの確認画面で全てのページを確認することができます。

「複数ページの帳票ファイルを1つの帳票として処理する」が 無効
(FILE_IDENTICATION_TYPE=0)の場合、それぞれのページごとの結果確認画面が作成されます。

No.項目名説明
1帳票画像OCRを行った画像を表示
各読み取り領域をマウスでポイントすると、「OCR結果一覧」の該当項目を強調する
2拡大縮小ボタン帳票画像の拡大縮小操作に使用
3ページ変更ボタン表示する確認画面変更に使用
複数ページの帳票ファイルを1つの帳票として処理した時のみ使用
4OCR結果一覧(リスト)項目名と読み取った値(編集可能)のリスト一覧表示
項目をマウスでクリックすると、「帳票画像」の該当位置を強調
5OCR結果一覧(明細)項目名と読み取った値(編集可能)の明細一覧表示
項目をマウスでクリックすると、「帳票画像」の該当位置を強調
6フォントサイズ変更ボタンラジオボタンの選択でOCR結果一覧のフォントサイズを変更する
7リスト表示変更ボタンラジオボタンの選択で結果表示一覧を変更する
Page:現在画像表示しているページの結果のみ表示する
All :複数の出力結果をすべて表示する
8信頼値の閾値OCR結果一覧の背景色の設定の表示
背景色が白:OCR結果の信頼度が100~98%
背景色が黄:OCR結果の信頼度が97%以下
9ファイル名読み取ったファイル名を表示する
10FormID読み取りに使用したフォーム名を表示する
11ステータス読み取り結果の状態を表示する
12前・次ボタン実行結果一覧画面の前後の実行結果へ移動する
13確定・確定解除ボタンステータスを”確定済み”へ変更する
また、”確定済み”、”CSV出力済み”のステータスを”確定済み”へ変更する
14保存ボタン編集後の各項目の値を保存
※編集後の値はViewer内部に保持されるため、このボタンから保存先の指定は行わない
15キャンセルボタン編集内容を保存せず、実行結果一覧画面へ戻る

4.2.8. 実行結果の保存

データ出力ボタンを押下すると、保存用のダイアログが表示されます。
このダイアログ上で、任意の場所に保存することができます。

No.項目名説明
1出力先実行結果の保存先を指定する
2出力形式実行結果の保存形式をCSV(カンマ区切り) か CSV(独自形式) かを設定する
※CSVカンマ区切りの場合、ヘッダ部と明細部のCSVファイルが出力されるため、zip圧縮で出力される
3文字コード出力する実行結果の文字コードを、S-JIS、UTF-8、UTF-8(BOM付き)から選択する
4出力単位「複数ページの帳票ファイルを1つの帳票として処理する」が設定された帳票が含まれる場合のみ表示される
 ファイル:ファイル単位で結果をまとめる(複数ページ1出力)
 ページ :ページ単位で結果をまとめる(1ページ1出力)
5データ出力ボタン指定された設定で実行結果を保存する
6キャンセルボタン保存用ダイアログを閉じる

4.2.9. 出力形式

FormEditorからの実行結果を出力する形式は2種類あります。

4.2.9.1. CSV(カンマ区切り)

1行目にヘッダ情報、2行目以降にデータ情報が出力される、一般的なCSV形式です。ヘッダ、明細それぞれでCSVファイルが出力されます。

CSVファイル名は、下記のルールに従って作成されます。

・グループ名の設定がない項目(ヘッダ項目)

   [入力ファイル名].csv

・グループ名の設定がある項目(明細項目)

   [入力ファイル名]_[グループ名].csv

   ※ファイル名に使用できない文字(\/:*?”<>|)がグループ名に含まれる場合、その文字は除外されます

明細データは、FormEditorの読み取り定義で指定した設定が、下記のルールに従ってまとめられます。

 ファイル:グループ
 行   :レコード
 列   :項目名

  • 出力イメージ:

ヘッダ項目の出力 ( [入力ファイル名].csv)

“Image”,”Image_jshfilename”,”modifyDate”,”processDate”,”result”,”form_id”,”tok_cd”
“sample.jpg”,”C: \Result\20200325_174313_487\sample.jpg”,”2020-02-06T16:28:52″,”2020-03-25T17:43:34″,”true”,”order”,”100”

※固定で”Image”,”Image_jshfilename”,”modifyDate”,”processDate”,”result”,”form_id”が出力されます。これらの項目には5.1 共通を参照ください。

明細項目の出力 ([入力ファイル名]_[グループ名].csv

“Itemcd”,”Amount”,”Wrapping”
“123”,”100″,”30″
“456”,”50″,”10″
4.2.9.2. CSV(独自形式)

5.2. CSVを参照ください。

4.3. フォーマット定義ファイル

帳票の位置を合わせるための情報、出力ファイルに記載する情報、OCRで読み取る位置の情報はフォーマット定義ファイルで設定します。
ファイルはタブ区切りで記載します。
1列目のセクションIDの値によって、2列目以降の記載方法が異なります。

項目名書式説明
セクションID0位置合わせ情報
1出力情報(固定値)
2OCR情報
3チェックマーク情報(画像差分で判定)
4チェックマーク情報(✔の形で判定)

※位置合わせ情報は省略可です。省略した場合、絶対座標で抽出します。

  • ファイル名:AIRead_format.ini
  • フォーム定義ファイルイメージ:

ずれ修正なしの場合

0  3307  4676  300  1745  2645  1745  300  4295
1  0  id  order
2  0      307  688  510  170  0  0  tok_cd
2  0      307  951  1450  170  0  0  Tel
2  0      307  1207  200  170  0  0  Month
2  0      620  1207  200  170  0  0  Day
2  0      938  1207  85  170  0  0  haikb
2  0      1350  1207  85  170  0  0  timekb
2  0  detail  0  407  1745  627  170  1  0  Itemcd0
2  0  detail  0  2015  1745  623  170  1:number  0  Amount0
2  0  detail  0  2687  1745  314  170  1  0  Wrapping0
2  0  detail  1  407  1915  627  170  1  0  Itemcd1
2  0  detail  1  2015  1915  623  170  1:number  0  Amount1
2  0  detail  1  2687  1915  314  170  1  0  Wrapping1
2  0  detail  2  407  2085  627  170  1  0  Itemcd2
2  0  detail  2  2015  2085  623  170  1:number  0  Amount2
2  0  detail  2  2687  2085  314  170  1  0  Wrapping2
2  0  detail  3  407  2255  627  170  1  0  Itemcd3
2  0  detail  3  2015  2255  623  170  1:number  0  Amount3
2  0  detail  3  2687  2255  314  170  1  0  Wrapping3
2  0  detail  4  407  2425  627  170  1  0  Itemcd4
2  0  detail  4  2015  2425  623  170  1:number  0  Amount4
2  0  detail  4  2687  2425  314  170  1  0  Wrapping4
2  0  detail  5  407  2595  627  170  1  0  Itemcd5
2  0  detail  5  2015  2595  623  170  1:number  0  Amount5
2  0  detail  5  2687  2595  314  170  1  0  Wrapping5

ずれ修正ありの場合

1 -1 id order
2 -1 307 688 510 170 0 0 tok_cd 0 1 1 1 1 0
2 -1 307 951 1450 170 0 0 Tel 0 1 1 1 1 1
2 -1 307 1207 200 170 0 0 Month
2 -1 620 1207 200 170 0 0 Day
2 -1 938 1207 85 170 0 0 haikb
2 -1 1350 1207 85 170 0 0 timekb
2 -1  detail  0 407 1745 627 170 1 1 Itemcd 1 1 1 1 1 0
2 -1  detail  0 2015 1745 623 170 1:number 0 Amount 1 1 1 1 1 0
2 -1  detail  0 2687 1745 314 170 1 1 Wrapping 1 1 1 1 1 0
2 -1  detail  1 407 1915 627 170 1 0 Itemcd 1 1 1 1 1 0
2 -1  detail  1 2015 1915 623 170 1:number 0 Amount 1 1 1 1 1 0
2 -1  detail  1 2687 1915 314 170 1 0 Wrapping 1 1 1 1 1 0
2 -1  detail  2 407 2085 627 170 1 0 Itemcd 1 1 1 1 1 0
2 -1  detail  2 2015 2085 623 170 1:number 0 Amount 1 1 1 1 1 0
2 -1  detail  2 2687 2085 314 170 1 0 Wrapping 1 1 1 1 1 0
2 -1  detail  3 407 2255 627 170 1 0 Itemcd 1 1 1 1 1 0
2 -1  detail  3 2015 2255 623 170 1:number 0 Amount 1 1 1 1 1 0
2 -1  detail  3 2687 2255 314 170 1 0 Wrapping 1 1 1 1 1 0
2 -1  detail  4 407 2425 627 170 1 0 Itemcd 1 1 1 1 1 0
2 -1  detail  4 2015 2425 623 170 1:number 0 Amount 1 1 1 1 1 0
2 -1  detail  4 2687 2425 314 170 1 0 Wrapping 1 1 1 1 1 0
2 -1  detail  5 407 2595 627 170 1 0 Itemcd 1 1 1 1 1 0
2 -1  detail  5 2015 2595 623 170 1:number 0 Amount 1 1 1 1 1 0
2 -1  detail  5 2687 2595 314 170 1 0 Wrapping 1 1 1 1 1 0

4.3.1. 位置合わせ情報

帳票の中で一番大きな矩形を基準に位置を合わせます。
ベースとなる3点(左上・右上・左下)の位置を定義します。

No.項目名書式必須説明
1セクションID0必須 
2width整数必須ベースとなる画像サイズの幅
3height整数必須ベースとなる画像サイズの高さ
4x1整数必須ベースとなる矩形の左上の点のx座標
5y1整数必須ベースとなる矩形の左上の点のy座標
6x2整数必須ベースとなる矩形の右上の点のx座標
7y2整数必須ベースとなる矩形の右上の点のy座標
8x3整数必須ベースとなる矩形の左下の点のx座標
9y3整数必須ベースとなる矩形の左下の点のy座標

※位置合わせ情報は省略可です。省略した場合、位置合わせは行われず絶対座標で抽出します。

■位置合わせイメージ

画像内の最大の矩形を検知し、左上・右上・左下の3点を基点に位置を合わせます。

4.3.2. 出力情報(固定値)

No.項目名書式必須説明
1セクションID1必須 
2シーケンス番号整数 (使用しない)
3項目名文字列必須出力情報に記載する項目名
4文字列必須出力する文字列
5グループID文字列グループID(明細・表の名前)を指定
アウトプット時に使用
6レコードID整数レコードID(明細の行番号)を指定
アウトプット時に使用

4.3.3. 出力情報(OCR)

No.項目名書式必須説明
1セクションID2必須 
2シーケンス番号整数 (使用しない)
3グループID文字列 グループID(明細・表の名前)を指定
アウトプット時に使用
4レコードID整数 レコードID(明細の行番号)を指定
アウトプット時に使用
5x整数必須読取範囲の基準となる座標(左上の点)のx座標
6y整数必須読取範囲の基点となる座標(左上の点)のy座標
7width整数必須読取範囲の幅
8height整数必須読取範囲の高さ
9type0, 1必須0 : 活字
1 : 手書き
手書きはコロン(:)区切りで項目ごとにOCRモデルを指定する
指定がない場合、ControlPanelの手書き用OCRモデルを使用する
指定例)1:number
10length0以上の整数必須typeが 0(活字)の場合
0 : 特別な処理を行わない
2以上 : 指定された数 -1本の区切り罫線を除去する

typeが 1(手書き)の場合
0 : 特別な処理を行わない
1 : 指定した範囲の文字を1文字として認識する
2以上 : 指定された数 -1本の区切り罫線を除去する
11フィールドID文字列必須項目名
12ずれ修正0, 1 0:文字列でのずれ修正
1:セルでのずれ修正
13修正対象(左)0, 1 ずれ修正が1(セル)の場合のみ有効
0:セルの左辺を基準としたずれ修正をしない
1:セルの左辺を基準としたずれ修正を行う
14修正対象(右)0, 1 ずれ修正が1(セル)の場合のみ有効
0:セルの上辺を基準としたずれ修正をしない
1:セルの上辺を基準としたずれ修正を行う
15修正対象(上)0, 1 ずれ修正が1(セル)の場合のみ有効
0:セルの上辺を基準としたずれ修正をしない
1:セルの上辺を基準としたずれ修正を行う
16修正対象(下)0, 1 ずれ修正が1(セル)の場合のみ有効
0:セルの底辺を基準としたずれ修正をしない
1:セルの底辺を基準としたずれ修正を行う
17修正方法0, 1 ずれ修正が0(文字列)の場合のみ有効
0:文字列を基準として読取位置を移動する
1:文字列を基準として読取位置の拡張をする
18属性文字列後処理を行う属性を指定する

※修正対象(右)、修正対象(左)、修正対象(上)、修正対象(下) は併用可能

4.3.3.1. ずれ修正(セルに合わせる場合)について

セルに合わせるずれ修正を行う場合、下記のルールで行われます。

<合わせる対象>

 読み取り範囲に対し、以下の 2つの条件を満たすセルが合わせる対象となります。
  1. 読取範囲に対し、セルの面積が30%以上重なっていること
  2. 条件1.を満たすセルのうち、読み取り範囲に対して重なっている面積が最大であること

<例外>

 修正後のセルの高さが元の読み取り範囲の高さの1.2倍を超える場合、ずれ修正は行われません。
  ※本機能は軽微な位置ずれを補正するための機能であり、過度なずれ修正は行わなれません

<修正対象(左右上下)について>

修正の対象の選択によって、修正結果が下記の例のように変わります。

ずれ修正の修正対象(左、右)が有効の場合

 ずれ修正の修正対象(左右上下)が有効の場合

4.3.3.2. ずれ修正(文字列に合わせる場合)について

文字列に合わせるずれ修正を行う場合、下記のルールで行われます。

<合わせる対象>

読み取り範囲に対し、面積が30%以上重なっている文字列が合わせる対象となります。

<修正方法:移動について>

 修正方法に「移動」を指定した場合、読み取り範囲(矩形の形)は変更せず合わせる対象の文字列が入るように読み取り位置を移動させます。

 ※重なっている文字列の範囲より読み取り範囲が小さい場合は修正しません。

ずれ修正の方法が文字列を基準とした移動の場合

<修正方法:拡張について>

 修正方法に「拡張」を選択した場合、読み取り範囲に重なる全文字列が包含できるように読み取り範囲を拡張します。

ずれ修正の方法が文字列を基準とした拡張の場合

4.3.4. 出力情報(チェックマーク)

No.項目名書式必須説明
1セクションID3 または 4必須3 : テンプレート画像との差分で判定
4 : レ点で判定
2シーケンス番号整数 (使用しない)
3グループID文字列 グループID(明細・表の名前)を指定
アウトプット時に使用
4レコードID整数 レコードID(明細の行番号)を指定
アウトプット時に使用
5x整数必須読取範囲の基準となる座標(左上の点)のx座標
6y整数必須読取範囲の基点となる座標(左上の点)のy座標
7width整数必須読取範囲の幅
8height整数必須読取範囲の高さ
9type0必須 
10length0~1000必須(セクションID=3のときのみ)
テンプレート領域に対する黒領域の割合(%)
11フィールドID文字列必須項目名

4.4. AIRead RuleEditorで設定

以下のプログラムで、AIRead RuleEditor(以下RuleEditor)を起動することで、ルールを編集することができます。

<AIReadインストールフォルダ>/RuleEditor/RuleEditor.exe

4.4.1. ルールを作成・開く

  • ルールを新規で作成する

「ルールを作成」を選択するとダイアログが表示されます。
フォーマット定義フォルダを作成するディレクトリを選択し、任意の名前で作成することができます。

  • ルールを開く

「ルールを開く」を選択すると、フォルダを選択する画面を開きます。
作成済みのルールを選択してください。

4.4.2. 文書種別の管理

1つのルール一式を「文書種別」と呼びます。
文書種別にはそれぞれ識別キーワードが設定でき、帳票内に含まれている文字列で使用する文書種別を仕分けることができます。
「条件追加」ボタンで管理画面を開きます。

No.項目名説明
1+(文書種別列)文書種別を追加する
2+(識別キーワード列)識別キーワードを追加する
3-(識別キーワード列)識別キーワードを削除する
  • 文書種別の追加
    文書種別の+ボタンを押すと、文書種別を追加します。
  • キーワードの設定
    「+」ボタンを押すと識別キーワードを追加し、「-」ボタンを押すと識別キーワードを削除します。
    複数キーワードを登録するとOR条件となります。いずれかのキーワードが見つかった場合に該当する文書種別のルールが適用されます。
    1つのフィールドをカンマ(,)で区切るとAND条件となります。すべてのキーワードが存在する場合に該当する文書種別のルールが適用されます。
  • 制限事項:
    ・1システムに作成できる文書種別数は1000
    ・文書種別IDの文字数:100バイト以内
    ・文書種別IDに使用できる文字:半角英数字、-(ハイフン)、_(アンダースコア)、,(カンマ)、.(ピリオド)、#(シャープ)、&(アンパサンド)
    ・文書種別IDの両端のスペースはトリミングされる

4.4.3. 画像の追加

文書種別に対応する画像を追加します。
「画像の追加」ボタンを押すとファイル選択ダイアログを表示します。

ファイルを選択し、「開く」ボタンを押すと画像を追加します。

No.項目名説明
1↺ ↻ (90度回転)表示中の画像を90度回転する
2◀ ▶ (画像送り)表示する画像を選択する
3(画像上で Ctrlキー + マウスホイール操作)画像を拡大/縮小する

4.4.4. 抽出ルール編集

項目ごとに抽出ルールを設定します。
1つの項目に対する設定をメタデータと呼びます。

※下記、左から順に各ボタンの説明

No.項目名説明
1抽出ルールにメタデータを追加するため設定画面を開く
2コピーボタン選択中の抽出ルールをコピーします
3⇑⇓選択したメタデータのリスト位置を上下する
4トラッシュボックスマーク選択したメタデータを削除する
5↶↷マーク操作を元に戻す(↶)、やり直し(↷)
  • メタデータを新規作成

「+」ボタンを押すと、メタデータ設定画面を開きます。

  • メタデータを編集

抽出ルール設定の一覧から任意の項目をマウスダブルクリックするとメタデータ設定画面を開きます。

  • メタデータ設定項目説明
No.項目名説明
1項目名メタデータの項目名を入力する
2値の抽出方法下記より抽出方法を選択する
・キーワード
・キーワードの座標指定
・座標指定
・型指定
3抽出キーワード抽出するキーワード文字列を入力する
4固定値抽出結果に関わらず、定義された値を出力する
5値の探索方向下記より探索方向を選択する
・右
・左
・上
・下
・右and下
6サブキーワードを指定する下記より指定方法の選択をする
・ベースメタデータ(親となるメタデータ)を指定し、サブキーワードのみ指定する
・ベースメタデータ(親となるメタデータ)を指定せず、抽出キーワード と サブキーワードを指定する
72行目のデータを取得する値の出力時に、抽出キーワードで指定された文字列 と 指定された文字列の下1列を抽出し結合する
8座標位置指定の場合、対象矩形領域の座標を入力する
9型指定下記より型を選択する
・指定しない
・データタイプ:リストボックスからデータタイプを指定する
・正規表現  :正規表現文字列を入力する
10マージン拡張(右)右側マージンを数字で入力する
11マージン拡張(左)左側マージンを数字で入力する
12レコード区切りレコード区切りをするかチェック入力する
13値取得個数の制限制限値を数字で入力する
14列を必須列とする列を必須化するかチェック入力する
15デリミタを無視デリミタを無視するかチェック入力する
16文字列中の部分一致文字列の部分一致をするかチェック入力する
17明細名(XML出力の場合)XML出力の際の明細名を入力する
  • キーワード座標指定/座標指定の方法

「値の抽出方法」でキーワードの座標指定、および座標指定を選択した場合、座標の入力をマウスの範囲指定で行います。

  1. メタデータ設定画面で「キーワードの座標指定」もしくは「座標指定」を選択して決定を押し画面を閉じる
  2. 画像表示画面上で該当の位置をマウスドラッグで指定する
  • サブキーワードの指定方法

「サブキーワードを指定する」を選択した場合、ベースメタデータ、もしくは抽出キーワードに合わせ、サブキーワードを指定します。

(1) 「ベースメタデータ」を使用する場合

 1. メタデータ設定画面で「値の抽出方法」をキーワードに指定し、「サブキーワードを指定する」にチェックを入れる

 2. 「ベースメタデータ」を指定し、追加する条件に合わせ、「キーワード」と「方向」を指定する

(2) 「抽出キーワード」とサブキーワードを両方使用する場合

 1. メタデータ設定画面で「値の抽出方法」をキーワードに指定し、「サブキーワードを指定する」にチェックを入れる

 2. 「抽出キーワード」「値の探索方向」を指定し、「方向」「キーワード」を指定する

4.4.5. 抽出パラメータ設定

文書種別ごとの抽出に影響する設定を編集します。

画面右下「抽出パラメータ設定」を押すと、抽出パラメータ設定画面を開きます。

  • 設定の説明

ユースケースは4.5.3抽出パラメータ設定を参照してください。

No.項目名説明
1水平線を追加指定したY 座標(72DPI、左下原点)位置に水平罫線を追加する
2短い水平線を無視短い水平罫線を無視するかどうかの閾値。ページ幅に対する割合(N 倍)で指定
3異なる矩形の文字列を連携対象から外す有効にすると文字列が罫線に囲まれている場合に、異なる矩形に属する文字は連結対象から外す
4接する文字を文字列として扱う間隔の距離接する2つの文字を1つの文字列として扱うかどうかの閾値 文字間の文字行の高さに対する比率で指定する
5矩形内のマージン自動生成有効にすると1つの矩形にアイテムが1つだけある場合に、そのアイテムのマージンを自動生成する
6完全一致した文字列のみ項目文字列とする有効にすると1つの矩形に1つだけ文字列がある場合に、完全一致(編集距離での許容は有効)する時のみ項目文字列として扱う
7辞書照合判定の必要条件(絶対値)辞書照合判定の必要条件(絶対値):編集距離がこの値以下である場合は辞書に照合したとみなす
8辞書照合判定の必要条件(相対値)辞書照合判定の必要条件(相対値):許容する編集距離を照合対象の辞書単語と、抽出文字列のいずれか短い方に対する割合で指定
9リンク設定を行う高さの閾値(絶対値)※値探索方向がU項目文字列と値文字列間で、リンク設定を行うかどうかの高さの差の閾値(絶対値)。項目文字列に対し値文字列が上方向にある場合に適用される。(DIR=U)
10リンク設定を行う高さの閾値(絶対値)※値探索方向がD項目文字列と値文字列間で、リンク設定を行うかどうかの高さの差の閾値(絶対値)。項目文字列に対し値文字列が下方向にある場合に適用される。(DIR=D)
11複数列にまたがる値文字列を無視する閾値複数列にまたがる値文字列を無視するかどうかの閾値。2以上の場合有効となる。(0,1の場合は、複数列にまたがる値でも無視されない)
12縦方向にリンクする閾値項目文字列と値文字列の縦方向のリンクを設定する場合に、許容するYグリッドの差分の閾値。1(デフォルト)を指定した場合、Yグリッドが隣り合う項目文字列と値文字列のみがリンクされる
13水平方向に並んだ値のレコード分割レコード分割を行う値文字列数の閾値。この数以上の値文字列が水平に並んだ場合、レコードの分割を行う
14罫線をリンクの接続条件とする有効にすると項目文字列と値文字列のリンクを設定する場合に、間の罫線の本数を接続条件とする
15項目文字列と値文字列が共存した際の正現ID”同一文字行内に、項目文字列と値文字列が共存していると判定する場合の、項目-値の区切り文字の正現ID(複数指定は不可)
16水平の罫線でレコードを区切る有効にすると水平の罫線をレコード区切りとして利用する
17値を必須列とした際の適用条件複数のメタデータにREQUIRED を定義した場合に適用される条件を設定する
18罫線情報を抽出する(テキストつきPDFのみ)有効にするとメタデータ抽出時、イメージから罫線情報を抽出してPDFに埋め込む
19罫線情報を削除する(テキストつきPDFのみ)「罫線情報を抽出する」有効時、有効にすると既に埋め込まれている罫線の情報を削除する
20年号の指定DATE_YMD型で、年号が指定されておらず、かつ年が2桁の場合に設定する年号を指定する。R(*)、令和、H(*)、平成、S(*)、昭和、T(*)、大正、M(*)、明治のいずれかで指定する。 (*)半角または全角での指定が可能
21横方向連結時の区切り文字横方向に連結する時は区切り文字を半角スペース固定としているが、行の連結に使用する区切り文字を横方向の連結にも使用できるようにするパラメータを追加する。対象は以下のデータとする
0: 区切り文字としてスペースを使用する
1: レコードの連結に使用する区切り文字を使用する
22キーワード検索時に無視する文字列抽出キーワード検索時に対象外する文字を設定する
23無視する文字列抽出キーワードの検索時、及び値の抽出時に対象外とする文字列を設定する
半角スペースで文字列を区切ることで複数登録可能
24半角スペースを出力しない入力文書に含まれる文字の文字間隔が一定の間隔である場合、通常は、文字の間に半角空白を埋め込むが、半角空白の埋め込みを抑止したい場合にこのパラメータを指定する
有効にすると、半角空白の埋め込みが行われない。文字間隔が一定の間隔である場合は、半角空白を埋め込む
25抽出する項目を正規表現・データタイプで限定抽出キーワードによる抽出された項目は、正規表現・データタイプに一致していない項目も全て出力される。本指定では、抽出される項目を正規表現・データタイプに一致したものに限定する事が可能
0:従来同様候補全てを抽出
1:正規表現に一致したもののみ抽出
2:データタイプに一致したもののみ抽出
3:正規表現とデータタイプに一致したもののみ抽出
26抽出キーワードの文字間隔許容値抽出キーワードに指定された文字列の判定において、各文字間隔の許容値を指定する。 指定値は文字の高さに対する倍率で指定する。5.0の場合、文字の高さ×5.0の距離まで許容する
27矩形内がキーワードのみの場合マージンを設定SET_MARGIN_BY_BOXを有効にした場合、矩形内にキーワードのみある時にマージンが設定される。本指定を1にする事で、矩形内に他のキーワードでない他の文字があってもマージンを有効とする
0:矩形内にキーワードのみの時に有効
1:矩形内にキーワードが一つのみの時に有効
28キーワードと重なった文字列を抽出する有効にするとキーワード抽出のキーワード(マージン含む)と重なっている文字列を抽出する
29正規表現使用時に半角スペースを無視する有効にするとメタデータで適用正規表現と一致する文字列を検索する際に半角空白を無視する
30正規表現一致時に置換を適用する有効にすると抽出キーワードの正規表現一致時に正規表現で指定した記憶範囲による項目の置換を適用する
31データタイプと一致しない際に再判定する抽出キーワードのデータタイプ判定において、データタイプに一致しなかった場合に、前後の文字列を削除して再判定するかを指定する
0:前後の文字を削除することなく判定する
1:元の文字列がデータタイプに一致しなかった場合に、前後の文字を削除してみてデータタイプに一致するか再判定する

4.4.6. 個別OCR設定

ルール定義ごとに個別でOCR設定の定義を行います。
個別設定は帳票定義を指定したとき(帳票識別を行わないとき)のみ有効です。
これは、帳票識別時の処理フローが OCR処理→帳票識別→キーワード抽出 となっており、帳票定義(個別設定含む) が判明した時点で既にOCR処理後であるためです。

個別OCR設定の呼出 ボタンを押下することで、個別OCR設定用のAIRead ControlPanel 画面を呼び出します。
呼び出す際に、共通のOCR設定を引継ぐか指定します。

「個別設定に使う」にチェックのついたパラメータは、AIRead実行時に共通設定ファイルのパラメータを上書きして実行されます。
ただし、「入力フォルダ」や「抽出モードの指定」等一部のパラメータは置き換え不可です。
設定内容については、3. 共通設定を参照して下さい。

4.4.6.1. 設定方法
  • 個別設定に使いたい設定の編集

新規で個別設定を行う場合、すべての個別設定は無効となっており、設定値の編集ができません。
個別設定に使用したい設定項目の右側にある個別設定に使うチェックボックスをクリックし、設定値を編集してください。
ただし、AIRead on Cloudで有効な設定は☁マーク(□)がついた項目のみとなります。

  • 個別設定の保存

設定の編集が完了したら、保存してください。個別設定が反映されます。
※保存しないと、設定は反映されません。

  • 個別設定画面の終了

保存が完了したら、右上の×ボタンで画面を閉じてください。

4.4.7. AIReadの実行

作成した文書種別でAIReadを実行します。

No.項目名説明
1AIRead実行AIRead実行設定ダイアログを開く
2画像ファイル名AIReadを実行する画像ファイルを指定する
3共通設定ファイル使用する共通設定ファイルを指定する
4実行AIReadの実行を開始する
5キャンセルダイアログを閉じる

4.4.8. AIReadの実行結果を確認

実行後にAIReadの実行結果一覧画面を表示します。
表示された実行結果一覧画面より、確認・編集を行うファイルを選択し、実行結果確認画面を表示します。

4.4.8.1. 実行結果一覧画面
No.項目名説明
1ファイル名読み取ったファイル名を表示する
2ページ番号読み取ったファイルのページ数を表示する
3FormID読み取りに使用した文書種別名を表示する
4読取り日時読み取りを実行した日時を表示する
5更新日時最終更新日時を表示する
6ステータス実行結果の状態を表示する
・読取完了:読み取り完了後のステータス
・確定済:実行結果確認画面で確定処理を行ったステータス
・CSV出力済:データ出力ボタンからCSV出力を行ったステータス
・読取失敗:読み取り失敗した場合に表示されるステータス
※AIRead自体が起動できない、正常に終了しなかった場合は一覧にも表示されない
7編集ボタン対象の実行結果の実行結果確認画面を表示する
8更新ボタン実行結果一覧を最新の状態へ更新する
9削除ボタンチェックボックスで選択した実行結果を削除する
10データ出力ボタンチェックボックスで選択した実行結果をCSV出力する
4.4.8.2. 実行結果一覧画面

「複数ページの帳票ファイルを1つの帳票として処理する」が 有効
(FILE_IDENTICATION_TYPE=1)の場合、1つの確認画面で全てのページを確認することができます。

「複数ページの帳票ファイルを1つの帳票として処理する」が 無効
(FILE_IDENTICATION_TYPE=0)の場合、それぞれのページごとの結果確認画面が作成されます。

No.項目名説明
1帳票画像OCRを行った画像を表示する
各読み取り領域をマウスでポイントすると、「OCR結果一覧」の該当項目を強調する
2拡大縮小ボタン帳票画像の拡大縮小操作に使用
3確認画面変更ボタン表示する確認画面変更に使用
複数ページの帳票ファイルを1つの帳票として処理した時のみ使用
4OCR結果一覧(リスト)項目名と読み取った値(編集可能)のリストの一覧表示
項目をマウスでクリックすると、「帳票画像」の該当位置を 強調する
5OCR結果一覧(明細)項目名と読み取った値(編集可能)の明細の一覧表示
項目をマウスでクリックすると、「帳票画像」の該当位置を強調する
6フォントサイズ変更ボタンラジオボタンの選択でOCR結果一覧のフォントサイズを変更する
7リスト表示変更ボタンラジオボタンの選択で結果表示一覧を変更する
Page:現在画像表示しているページの結果のみ表示する
All :複数の出力結果をすべて表示する
8信頼値の閾値OCR結果一覧の背景色の設定の表示
背景色が白:OCR結果の信頼度が100~98%
背景色が黄:OCR結果の信頼度が97%以下
9ファイル名読み取ったファイル名を表示する
10FormID読み取りに使用した文書種別名を表示する
11ステータス読み取り結果の状態を表示する
12前・次ボタン実行結果一覧画面の前後の実行結果へ移動する
13確定・確定解除ボタンステータスを”確定済み”へ変更する
また、”確定済み”、”CSV出力済み”のステータスを”確定済み”へ変更する
14保存ボタン編集後の各項目の値を保存
※編集後の値はViewer内部に保持されるため、このボタンから保存先の指定は行わない
15キャンセルボタン編集内容を保存せず、実行結果一覧画面へ戻る

4.4.9. 実行結果の保存

データ出力ボタンを押下すると、保存用のダイアログが表示されます。
このダイアログ上で、任意の場所に保存することができます。

No.項目名説明
1出力先実行結果の保存先を指定
2出力形式実行結果の保存形式をCSV(カンマ区切り) か CSV(独自形式) に設定
CSVカンマ区切りの場合は、zip圧縮で出力されるヘッダー部のCSVと明細部のCSVで複数のファイルが出力されるため
3文字コード出力する実行結果の文字コードをS-JIS、UTF-8、UTF-8(BOM付き)に設定出力する実行結果の文字コードをS-JISかUTF-8に設定
4出力単位(「複数ページの帳票ファイルを1つの帳票として処理する」が設定された帳票が含まれる場合のみ表示)
ファイル:ファイル単位で結果をまとめる(複数ページ1出力)
ページ :ページ単位で結果をまとめる(1ページ1出力)
5データ出力ボタン指定された設定で実行結果を保存
6キャンセルボタン保存用ダイアログを閉じる

4.4.10. 出力形式

RuleEditorからの実行結果を出力する形式は2種類あります。

4.4.10.1. CSV(カンマ区切り)

1行目にヘッダ情報、2行目以降にデータ情報が出力される、一般的なCSV形式です。ヘッダ、明細それぞれでCSVファイルが出力されます。
RuleEditorの読み取り定義で指定した設定が、下記のルールに従ってまとめられます。

CSVファイル名は下記のルールに従って作成されます。

・明細名の設定がない項目(ヘッダ項目)

   [入力ファイル名].csv

・明細名が設定された項目(明細項目)

   [入力ファイル名]_[明細名].csv

   ※ファイル名に使用できない文字(\/:*?”<>|)が明細名に含まれる場合、その文字は削除されます

明細データは、Ruleditorの読み取り定義で指定した設定が、下記のルールに従ってまとめられます。

 ファイル:明細名
 行   :レコード
 列   :項目名

  • 出力イメージ:

ヘッダ項目の出力 ( [入力ファイル名].csv)

“Image”,”Image_jshfilename”,”modifyDate”,”processDate”,”result”,”form_id”,” primarykey”,” claim_total”, “sample1_1.jpg”,”C: \Result\20200325_175513_547\ sample1_1.jpg “,”2020-02-06T16:28:52″,”2020-03-25T17:55:13″,”true”,”Invoice”,”-1″,”2110000″

 ※固定で”Image”,”Image_jshfilename”,”modifyDate”,”processDate”,”result”,”form_id”が出力されます。これらの項目については、5.1. 共通を参照してください。

明細項目の出力 ([入力ファイル名]_[明細名].csv

“item_num”,”item_name”,”item_quantity”,”item_unitprice”,”item_amount”
“10845”,”パソコンデスク”,”14″,”59800″,”837200″
“22563”,”キーボード”,”14″,”14800″,”207200″
“00562”,”事務机”,”8″,”36800″,”294400″
“41523”,”キャビネット”,”10″,”59800″,”598000″
“20783”,”シュレッダ ー”,”2″,”19800″,”39600″
“30856”,”カラープリンター”,”2″,”89000″,”178000″
4.4.10.2. CSV(独自形式)

5.2. CSVを参照ください。

4.5. ルール定義ファイル

4.5.1. 文書種別定義

帳票の種類を定義します。
タブ区切りで記載します。

  • ファイル名:AIRead_proflst.ini
No.項目名書式説明
1文書種別ID文字列 (半角英数)文書種別ごとに帳票の識別ID、フォーマット定義ファイルのフォルダ名を設定
2キーワード文字列帳票を識別するためのキーワード
セミコロン(;)で区切るとOR条件、カンマ(,)で区切るとAND条件でキーワードを検索して識別
  • 帳票定義ファイルイメージ:
documentType    documentKeyWord
Invoice 請求
Invoice2    請求,西新宿株式会社
  • 制限事項:

・1システムに作成できる文書種別数は1000
・文書種別IDの文字数:100バイト以内
・文書種別IDに使用できる文字:半角英数字、-(ハイフン)_(アンダースコア),(カンマ).(ピリオド)#(シャープ)&(アンパサンド) (スペース)
・文書種別IDの両端のスペースはトリミングされる

4.5.2. メタデータ定義

メタデータとは、「インボイス番号」「数量」「価格」など、抽出対象となるものを指します。項目名と値に分けられ、「インボイス番号」等が項目名、「2014-001」などが値の例となります。
1つの項目に対し値が1つのものと、表形式など1つの項目に対し複数の値がある場合があります。

指定可能なメタデータの設定とその説明を以下に示します。
タブ区切りで記載します。

  • ファイル名:IDE_metadata_setting.ini

ファイルの場所:<AIREAD_HOME>/AIRead_conf_kw /documentType名/IDE_metadata_setting.ini

No.項目名内容指定可能な値備考
1type値によって固定値の出力かデータ抽出となる1,2・ 1の場合:固定の出力
・ 2の場合:OCR結果 よりデータを抽出
2itemName項目名を指定する文字列使用できる文字
半角英数、-(ハイフン)、_(アンダーバー)
3extractKeyWord抽出キーワードを指定する文字列セミコロン(;)で区切ることで1つの項目に複数の抽出キーワードを割り当てることが可能(*1)
4
5
MARGIN_RIGHT
MARGIN_LEFT
該当メタデータの抽出キーワード文字列の領域を、マージン分拡張したものと仮定して処理する整数単位はピクセル
(pdfを変換する場合は300dpiを推奨)
6LB該当メタデータをレコード区切りとして使用するTRUETRUE以外を指定した場合無効
(指定なしと同じ)
7DIR該当メタデータの値探索方向を指定(限定)するR(右方向)
L(左方向)
U(上方向)
D(下方向)
RD(右+下方向)
 
8LMAX該当メタデータで、抽出する値の個数を制限する0以上の整数 
9REQUIRED該当メタデータを必須列とします。値が入っていない場合、そのレコードは抽出対象外となるTRUETRUE以外を指定した場合無効
(指定なしと同じ)
10NODELIMITER該当メタデータは、項目文字列と値文字列の間にデリミタがないものとして扱うTRUETRUE以外を指定した場合無効
(指定なしと同じ)
デリミタは抽出パラメータ
IV_SYMBOL_REGEX_ID
11GETITEMFROM
STRING
文字列中に項目文字列が部分一致した場合、そこで文字列を分割して処理するTRUETRUE以外を指定した場合無効
(指定なしと同じ)
12POSITION指定された座標位置に、キーワードが存在するとみなして処理する整数を4つカンマで区切って設定(*2)座標は左下原点、単位はピクセルで指定する(pdfを変換する場合は300dpiを推奨)
13POSITIONTOEXTRACT指定された座標位置の値を抽出する整数を4つカンマで区切って設定(*2)座標は左下原点、単位はピクセル値で指定する
(pdfを変換する場合は300dpiを推奨)
14TABLE_NAMEタグをグルーピングする文字列 
15REGEX正規表現をメタデータに割り当てて、抽出した値をバリデーションする文字列シングルコーテーションで閉じる
16DATATYPE値のデータ型(数字、通貨、日付等)を定義する データタイプの指定については後述
17DATATYPE_VALUE「DATATYPE」SUB_KEYWORD_DIR / SUB_KEYWORD_NEAR を使用する場合の抽出条件を定義する 定義方法についてはXXX 参照
18is_output「DATATYPE」SUB_KEYWORD_NEARを使用する場合、抽出された文字列 と 抽出された文字列の下1列を抽出し結合する0(結合して抽出を行わない)
1(結合して抽出する)
 

(*1) 1つのメタデータ定義の中で ”extractKeyWord”を指定した項目を1つ以上設定する必要がある
(*2) 抽出範囲のleft(左),top(上),right(右),bottom(下)の順で記載

4)(5 MARGIN_RIGHT, MARGIN_LEFT

該当メタデータ(抽出キーワード)の領域をマージン分拡張したものと仮定して処理します。単位はピクセルです。

(例)
マージン指定がない場合、Amountと130.00は縦方向に重ならないため抽出できません。
しかし、MARGIN_RIGHTに15を指定すると、Amountの文字領域を緑色点線部分まで拡張して処理を行うため、130.00がAmountの値として抽出されるようになります。

6 LB

該当メタデータをレコード区切りとして使用します。値にTRUE以外を指定した場合は無効(指定していないのと同じ)となります。

ExtendedにLBを指定した場合、Extendedの値が抽出される高さでレコードを分割する。

7 DIR

該当メタデータの値探索方向を指定(限定)します。

8 LMAX

該当メタデータで、抽出する値の個数を制限します。指定できるのは整数とし、
 0:リンクする値の数を制限しない
 1以上:リンクする値の数を指定値以下とする
デフォルト値は、該当メタデータのDIRオプションの指定内容によって決定します。

No.DIRオプションの値LMAXのデフォルト値
1R(右方向)、L(左方向)、 U(上方向)1
2D(下方向)0
3RD(右+下方向)または指定なし0

下記例の場合、SubTotalの値として $ 7,465.15 を取得するには、LMAXを0もしくは2以上に設定します。

9 REQUIRED

該当メタデータを必須項目として扱います。値がないレコードがある場合、そのレコードは抽出の対象外となります。
下記例で「NET AMOUNT」列にREQUIREDを設定した場合、青色で囲んだ部分はNET AMOUNT列の値がないため、抽出の対象外となります。

なお、複数のメタデータに指定した場合、指定されているメタデータすべてが値を持たないレコードは抽出対象外となります(AND条件)。本設定は抽出パラメータにて切り替えが可能です。

10 NODELIMITER

IDEでは、項目文字列と値文字列が同一文字行内に共存している場合、定義されたデリミタで区切られていれば項目文字列と値文字列の分割を行います。ただし、データによってはデリミタ文字がなく、項目文字列と値文字列が1つの文字列になっている場合があるため、本パラメータが指定されたメタデータはデリミタ文字がなくても分割の対象とします。

11 GETITEMFROMSTRING

こちらのパラメータが指定されている場合、項目文字列が文字列中で部分一致すれば項目文字列として扱い、そこで文字列の分割を行って以降の処理を行います。項目文字列・値文字列のペアが横向きにいくつも並んでいる場合に必要となることがあります。

12 POSITION

こちらのパラメータが指定されている場合、指定された座標位置にキーワードが存在するとみなして処理を行う。座標は、300dpiの左下原点で指定する。

17 DATATYPE_VALUE

「DATATYPE」でSUB_KEYWORD_DIR / SUB_KEYWORD_NEAR が指定されている場合、抽出条件を指定することができる。

例1)SUB_KEYWORD_DIR
メタデータ item_amount で、金額(税抜)の下方向を抽出する定義を行っている場合に、消費税の金額のみを抽出する

メタデータ item_amount を基準とし、消費税(8%)の右側を追加条件として指定する

R : item_amount : 消費税(8%)

指定方向(R・L・U・D より選択):基準とするメタデータ(itemName を指定):追加するキーワード(正規表現で記述)
それぞれの条件の区切り文字は、:(コロン) を使用する

例2)SUB_KEYWORD_NEAR

メタデータ address で、住所の右方向を抽出する場合に、抽出できる文字列の下1行を抽出する

メタデータ address を基準とし、抽出される「東京都中央区勝どき3丁目13-1」の下1行を抽出する

D : address : STRING

指定方向(R・L・U・D より選択):基準とするメタデータ(itemName を指定):使用するデータタイプ
それぞれの条件の区切り文字は、:(コロン) を使用する
※SUB_KEYWORD_DIR / SUB_KEYWORD_NEAR は使用するデータタイプに指定不可

4.5.3. 抽出パラメータ設定

指定可能な抽出パラメータとその説明を以下に示します。
“項目名=値”の書式で記載します。

  • ファイル名:IDE_setting.ini
  • ファイルの場所:<AIREAD_HOME>/AIRead_conf_kw /documentType名/IDE_setting.ini
No.項目名内容デフォルト値
1USER_DEFINED_H_LINES指定したY座標(72DPI、左下原点)位置に水平罫線を追加する(結果、指定したY座標にYグリッドが作成される)
2RATIO_TO_IGNORE_H_LINE短い水平罫線を無視するかどうかの閾値。ページ幅に対する割合(N倍)で指定0
3DIVIDE_STRING_BY_BOX文字列が罫線に囲まれている場合に、異なる矩形に属する文字は連結対象から外すかどうかのパラメータ
(1:有効、0:無効)
1
4LINE_SEG_SPACE_RATE接する2つの文字を1つの文字列として扱うかどうかの閾値。文字間の文字行の高さに対する比率で指定する1.5
5SET_MARGIN_BY_BOX1つの矩形にアイテムが1つだけある場合に、そのアイテムのマージンを自動生成するかどうかを設定する
(1:有効、0:無効)
1
6ONE_ITEM_IN_BOX1つの矩形に1つだけ文字列がある場合に、完全一致(編集距離での許容は有効)する時のみ項目文字列として扱うかどうかを設定する
(1:有効、0:無効)
1
7DP_COST_MAX辞書照合判定の必要条件(絶対値):編集距離(*1)がこの値以下である場合は辞書に照合したとみなす1
8DP_COST_RATE辞書照合判定の必要条件(相対値):許容する編集距離を照合対象の辞書単語と、抽出文字列のいずれか短い方に対する割合で指定5
9MIN_UPPER_SPACE_HEIGHT_TO_LINK項目文字列と値文字列間で、リンク設定を行うかどうかの高さの差の閾値(絶対値)
項目文字列に対し値文字列が上方向にある場合に適用される(DIR=U の場合)
文字高さの平均×2倍
10MIN_LOWER_SPACE_HEIGHT_TO_LINK項目文字列と値文字列間で、リンク設定を行うかどうかの高さの差の閾値(絶対値)
項目文字列に対し値文字列が下方向にある場合に適用される。(DIR=D の場合)
文字高さの平均×5倍
11TABLE_ITEM_NUM_TO_IGNORE_WORDS複数列にまたがる値文字列を無視するかどうかの閾値 2以上の場合有効となる
(0,1の場合は、複数列にまたがる値でも無視されない)
0
12MAX_YGRID_GAP_TO_LINK項目文字列と値文字列の縦方向のリンクを設定する場合に、許容するYグリッドの差分の閾値
1(デフォルト)を指定した場合、Yグリッドが隣り合う項目文字列と値文字列のみがリンクされる
1
13RECORD_SEG_NODE_COUNTレコード分割を行う値文字列数の閾値
この数以上の値文字列が水平に並んだ場合、レコードの分割を行う
3
14USE_LINE_NUM_OF_FIRST_LINK項目文字列と値文字列のリンクを設定する場合に、間の罫線の本数を接続条件とするかどうかを設定する
(1:有効、0:無効)
1
15IV_SYMBOL_REGEX_ID同一文字行内に、項目文字列と値文字列が共存していると判定する場合の、項目-値の区切り文字の正現ID
(複数指定は不可)
(?:[: ])+
16USE_HORIZONTAL_LINE_AS_LINE_BREAK水平の罫線をレコード区切りとして利用するかどうかのパラメータ
(1:有効、0:無効)
1
17LOGICAL_OPERATOR_FOR_REQUIRED_METADATA複数のメタデータにREQUIREDを定義した場合に適用される条件を設定する
(1:AND条件、2:OR条件)
1
(AND)
18LINE_RECOGNITION(テキスト付きPDFのみ)
メタデータ抽出時、イメージから罫線情報を抽出してPDFに埋め込むかどうかのパラメータ
(1:有効、0:無効)
0
19REMOVE_EXIST_LINE(テキスト付きPDFのみ)
上記LINE_RECOGNITIONパラメータ使用時、既に埋め込まれている罫線の情報を削除するかどうかのパラメータ
(1:有効、0:無効)
0
20DEFAULT_ERADATE_YMD型で、年号が指定されておらず、かつ年が2桁の場合に設定する年号を指定する
R(*):令和、H(*):平成、S(*):昭和、T(*):大正、M(*):明治のいずれかで指定
(*)半角または全角での指定が可能
21USE_LINE_DELIMITER_FOR_HORIZONTAL_CONCAT横方向に連結する時は区切り文字を半角スペース固定としているが、行の連結に使用する区切り文字を横方向の連結にも使用できるようにするパラメータを追加する
対象は以下のデータ
STRING
0: 区切り文字としてスペースを使用する
1: レコードの連結に使用する区切り文字を使用する
0
22IGNORE_CHAR_IN_KEYWORD抽出キーワード検索時に対象外する文字を設定する
23IGNORED_KEYWORD抽出キーワードの検索時、及び値の抽出時に対象外とする文字列を設定する
半角スペースで文字列を区切ることで複数登録可能
24NO_ADD_SPACE入力文書に含まれる文字の文字間隔が一定の間隔である場合、通常は、文字の間に半角空白を埋め込むが、半角空白の埋め込みを抑止したい場合にこのパラメータを指定する
0を指定すると、半角空白の埋め込みが行われない
デフォルトは、「指定なし」で、文字間隔が一定の間隔である場合は、半角空白を埋め込む
25KEYWORD_EXTRACT_LEVEL抽出キーワードによる抽出された項目は、正規表現・データタイプに一致していない項目も全て出力される
本指定では、抽出される項目を正規表現・データタイプに一致したものに限定する事が可能
0:従来同様候補全てを抽出
1:正規表現に一致したもののみ抽出
2:データタイプに一致したもののみ抽出
3:正規表現とデータタイプに一致したもののみ抽出
0
26CH_GRPH_SPACE_RATE_HORIZONTAL抽出キーワードに指定された文字列の判定において、各文字間隔の許容値を指定する 指定値は文字の高さに対する倍率で指定する
5.0の場合、文字の高さ×5.0の距離まで許容する
5.0
27MARGIN_BY_BOX_EXTSET_MARGIN_BY_BOXを有効にした場合、矩形内にキーワードのみある時にマージンが設定される
本指定を1にする事で、矩形内に他のキーワードでない他の文字があってもマージンを有効とする
0:矩形内にキーワードのみの時に有効
1:矩形内にキーワードが一つのみの時に有効
0
28KEYWORD_RANGE_CHECKキーワード抽出のキーワード(マージン含む)と重なっている文字列を抽出対象とするか指定する
0:キーワードと重なる文字列も抽出する
1:キーワードと重なる文字列は抽出しない
0
29REMOVE_SPACE_FOR_REGEX_MATCHメタデータで適用正規表現と一致する文字列を検索する際に半角空白を無視するか指定する
0:半角空白を無視しない
1:半角空白を無視する
0
30KEYWORD_REG_EXT抽出キーワードの正規表現一致時に正規表現で指定した記憶範囲による項目の置換を適用するか指定する
0:置換を適用しない
1:置換を適用する
0
31KEYWORD_DTY_EXT抽出キーワードのデータタイプ判定において、データタイプに一致しなかった場合に、前後の文字列を削除して再判定するかを指定する
0:前後の文字を削除することなく判定する
1:元の文字列がデータタイプに一致しなかった場合に、前後の文字を削除してみてデータタイプに一致するか再判定する
0

(1)USER_DEFINED_H_LINES

IDE_Libraryでは、項目と値のリンク付けにおいて罫線情報を参考に処理を行っています。本パラメータを指定することにより、指定位置に水平線が引かれているものとみなして処理を行います。フッタ部分など、表内の項目文字列と結び付けたくない文字列がある場合に使用します。
定義方法は、罫線を設定するY座標をポイント(72/DPI、左下原点)で指定します。複数の罫線を指定する場合は:(半角コロン)区切りで複数のY座標を指定できます。

(2)RATIO_TO_IGNORE_H_LINE

罫線情報を活用した処理において、本パラメータで指定した長さ以下の罫線を無視するパラメータです。ページ幅に対する割合(N倍)で指定します。デフォルト値は0で、長さにかかわらずすべての罫線を分析に利用します。
サブタイトルに引かれた下線など、表中に(行区切りではない)罫線が存在する場合等に使用することを想定しています。

(3)DIVIDE_STRING_BY_BOX

文字列が罫線に囲まれている場合に、罫線で文字列を分割するかどうかを指定します。

(1:有効(デフォルト)、0:無効)

1の場合、赤で囲まれた文字列はそれぞれ異なる矩形の中にあるので異なる文字列として認識されます。本機能により、P/O#を項目文字列として認識するための字間値調整が不要となります。

(4)LINE_SEG_SPACE_RATE

隣接する2つの文字を1つの文字列として扱うかどうかの閾値を指定します。文字間の文字行の高さに対する比率で指定します。

デフォルト値(1.5)が設定されている場合、右記の例では、LとF, R と S の距離はL, Rの高さの1.5倍より小さいため、 “TOTAL FOR SEGMENT” は1つの文字列として扱われます。
一方、Tと2の距離はTの高さの1.5倍より大きいため”TOTAL FOR SEGMENT”と”2”は別の文字列として扱われます。

注意:
本閾値のベースとなる「文字の高さ」は、PDFに付加されている透明テキストの高さとなり、必ずしも目視できる(印字されている)文字の高さとは一致しません。

(5)SET_MARGIN_BY_BOX

1つの矩形に抽出キーワードが1つだけある場合に、その文字列のマージンを自動生成するかを指定します。

(1:有効(デフォルト)、0:無効)

下記の例で、Description、INV.QTY、PRICE、GST、NETAMOUNTが抽出キーワードに登録されている場合、それらの左右のマージンを矩形から自動計算します。自動計算は一つの矩形に抽出キーワードが一つだけ存在する場合のみ行います。

注意:
マージンによる文字列分割は、分割位置に文字がある場合には実施されません。

分割位置が偶然スペースの場合はそこで分割されてしまうため、 (TABLE_ITEM_NUM_TO_IGNORE_WORDS)の指定で無視することができなくなる。
分割位置にある文字がスペース以外の場合、値は分割されない。  

  • ONE_ITEM_IN_BOX

1つの矩形に1つだけ文字列がある場合に、完全一致(編集距離での許容は有効)する時のみ項目文字列として扱うかどうかを指定します。

(1:有効(デフォルト)、0:無効)

本パラメータが有効に設定されている場合、 右記の例でShipのみ抽出キーワードとして登録されていたとしても、Ship To:、Ship Via、Ship Dateの一部がShipとして扱われることはありません。

(7)DP_COST_MAX
(8)DP_COST_RATE

辞書照合判定の必要条件を指定します(MAX:絶対値/RATE:相対値)。編集距離がこの値以下である場合は、抽出キーワードに合致したとして扱います。OCR処理での軽微な誤認識を許容することが主な目的です。
DP_COST_RATEは、照合対象の辞書単語と、抽出文字列のいずれか短い方に対する許容する編集距離の割合を指定します。例えば3の場合は、編集距離が、短い方の文字列長を3で割った値以内であればマッチ、それより大きい場合はマッチしないと判断します。そのため、DP_COST_RATEに定義した値よりも短い文字列は(許容される編集距離が1未満となるため)完全一致が照合の条件となります。
なお、DP_COST_MAX(絶対値)とDP_COST_RATE(相対値)はand条件が適用されます(厳しい方が適用される)。

補足説明:
「編集距離」とは、文字の挿入や削除、置換によって、一つの文字列を別の文字列に変形するのに必要な手順の最小回数を指します。

例)DP_COST_MAX = 2,DP_COST_RATE = 3, “keyword”が項目文字列として定義されている場合   Keyword -> マッチ (編集距離1)
 DP_COST_RATE=3より、許容される編集距離は7/3 → 2 buzzword -> マッチしない (編集距離4)
 DP_COST_RATE=3より、許容される編集距離は7/3 → 2 key -> マッチしない(編集距離4)
 DP_COST_RATE=3より、許容される編集距離は 3/3 → 1

(9)MIN_UPPER_SPACE_HEIGHT_TO_LINK
(10)MIN_LOWER_SPACE_HEIGHT_TO_LINK

IDE_Libraryでは項目文字列と値文字列の間に一定以上の高さの空間が存在すると、それを超えてのリンク付けは行いません。その高さを本項目で指定できます(絶対値で指定)。単位はピクセルです。
MIN_UPPER_SPACE_HEIGHT_TO_LINKは、項目文字列に対して値文字列が上方向にある場合(DIR=U)、MIN_LOWER_SPACE_HEIGHT_TO_LINKは、項目文字列に対して値文字列が下方向にある場合(DIR=D)に適用されます。

本パラメータが設定されていない場合(デフォルト)は、ページ中のすべての文字列の高さの平均に対する割合が閾値となり、項目文字列に対して値文字列が上方向にある場合(DIR=U)は2倍、項目文字列に対して値文字列が下方向にある場合(DIR=D)は5倍です。

(11)TABLE_ITEM_NUM_TO_IGNORE_WORDS

複数の列にまたがる値文字列があった場合に、無視するかどうかの閾値を設定します。0また1が指定された場合は、複数列にまたがる値でも無視されません。

右記例の場合、
TABLE_ITEM_NUM_TO_IGNORE_WORDSに2を指定すると、以下の赤で囲まれた文字列は値文字列としては無視されます。
注意:
項目文字列のマージン(MARGIN)と本設定を合わせて使用する場合、上記の例でItem No.の左右にマージンが指定されて赤枠部分の文字列が分割されると、その値は無視されなくなります。

(12) MAX_YGRID_GAP_TO_LINK

項目文字列と値文字列の間に含まれる罫線の数の閾値を指定します。ここで指定した値以上の水平罫線がある場合は、項目文字列と値文字列間のリンクを行いません。

デフォルト値は”1”のため、下記例ではDescriptionの値としてCYL LIFT DOZER : BF SALEは抽出されません。
(間に線が3本あるため)

補足説明:
2つの水平線が近い場合(y座標の差が5ポイント以内)は、1本の線として扱います。(二重線等を想定)

注意:
ここでの「罫線情報」は、文字情報と同様に透明なオブジェクトとしてPDFに埋め込まれていることが前提です。印字されているだけではIDE_Libraryでは罫線情報として扱いません。

(13)RECORD_SEG_NODE_COUNT

レコード分割を行う値文字列数の閾値を指定します。
この数以上の値文字列が水平に並んだ場合、レコードの分割を行います。
右記例の場合、RECORD_SEG_NODE_COUNTに2を指定すると、青枠の通りレコードが分割されます。一方で、「Customer Reference No.」で始まる行の次の行からは値が一つしかないため、「Customer Reference No.」で始まる行と同じレコードIDとなります。

(14)USE_LINE_NUM_OF_FIRST_LINK

項目文字列-値文字列の連結を行う際に、項目文字列と最初の値文字列の間の罫線数を超えない範囲内でリンクを行うかどうかのパラメータです。

(1:有効(デフォルト)、0:無効)

1の場合、値文字列が項目文字列にリンクできるか判定する際、“最初の値との間の罫線の数”より多い場合はリンクを行いません。

(15)IV_SYMBOL_REGEX_ID

IDE_Libraryでは、下記条件に該当する場合に、項目文字列と値文字列が同一文字行内に共存していると判断し、分割処理を行います。

  • システムに定義された抽出キーワードと前方部分一致する
  • 上記一致した部分の一文字右が、単語境界を示唆する文字(=IV_SYMBOL_REGEX_IDに定義した正規表現定義)に合致する
  • 抽出キーワードと単語境界の記号を除いた文字列の長さが1文字以上

右記の例の場合、次の条件をすべて満たせば分割処理の対象となります。
”Support Term”が項目文字列として定義されているIV_SYMBOL_REGEX_IDに定義した正規表現定義に”:”が合致

(16)USE_HORIZONTAL_LINE_AS_LINE_BREAK

水平(横向き)の罫線を、レコードの区切りとして使用するかどうかのパラメータです。

(1:有効(デフォルト)、0:無効)

1の場合、水平(横向き)の罫線がある場合は、罫線の上下は異なるレコード(行)であると判断します。

(17)LOGICAL_OPERATOR_FOR_REQUIRED_METADATA

複数のメタデータにREQUIREDを定義した場合に適用される条件を設定します。

(1:AND条件、2:OR条件)

1の場合はAND条件となり、REQUIREDが指定されたメタデータすべてが値を持つレコードのみが抽出の対象となります。2の場合はOR条件となり、REQUIREDが指定されたメタデータのうち、1つでも値を持つメタデータのあるレコードが抽出の対象となります。

(18)LINE_RECOGNITION

メタデータ抽出の前処理として、イメージに含まれる罫線情報を抽出してPDFに埋め込む(追加する)処理を行うかどうかのパラメータです。

(1:有効、0:無効)

(19)REMOVE_EXIST_LINE

前述の罫線情報の付加を行う場合に、既存の罫線情報を削除するかどうかのパラメータです。

(1:有効、0:無効)

(20)DEFAULT_ERA

DATE_YMD型で、年号が指定されておらず、かつ年が2桁の場合に使用する年号を指定します。
指定がない場合は西暦として扱います。
指定は以下の有効な年号のいずれかで指定します。

 R(全角)、R(半角)、令和
 H(全角)H(半角)、平成
 S(全角)、S(半角)、昭和
 T(全角)、T(半角)、大正
 M(全角)、M(半角)、明治

不正な値を設定した場合、フォーマット変換は行われません。

(21)USE_LINE_DELIMITER_FOR_HORIZONTAL_CONCAT

PDF上で文字の間のスペースが一定以上の幅があると、半角スペースを区切り文字として結合します。この区切り文字として半角スペースではなく、複数行連結時の区切り文字を使用する場合に指定します。デフォルトでは、半角スペースを使用します。

 0: 区切り文字としてスペースを使用する
 1: レコードの連結に使用する区切り文字を使用する

(22)IGNORE_CHAR_IN_KEYWORD

キーワード抽出の判定時に無視する文字を指定します。
デフォルトでは、無視する文字はありません。
例えば、半角空白を指定する事で、キーワードの判定において、半角空白を無視します。

(23)IGNORED_KEYWORD      

抽出キーワードの検索時、及び値の抽出時に無視する文字列を指定します。
デフォルトでは、無視する文字はありません。
半角スペースで文字列を区切ることで複数登録することができます。

(24)NO_ADD_SPACE

入力文書に含まれる文字の文字間隔が一定の間隔である場合、通常は、文字の間に半角空白を埋め込みますが、半角空白の埋め込みを抑止したい場合にこのパラメータを指定します。0を指定すると、半角空白の埋め込みが行われなくなります。デフォルトは、「指定なし」で、文字間隔が一定の間隔である場合は、半角空白の埋め込みを行います。

例えば、「アライズ AIRead」という文字列があった場合、「アライズ」と「AIRead」の間(「ズ」と「A」の間)は、少し文字間隔があいています。実際に空白文字が入っている場合は、その空白文字は元々存在していた文字として扱われますが、空白文字が入っていない場合、空白文字を補います(ただし、文字間隔が一定の間隔である場合)。

本パラメータを「0」に指定することで、空白文字を補う動作を抑止することができます。

(25)KEYWORD_EXTRACT_LEVEL

抽出キーワードを用いてメタデータ抽出を行う際、正規表現、データタイプに基づいた絞り込みは行われません。
本指定では、抽出キーワードによって項目を抽出する際、正規表現、データタイプの指定に一致したもののみを抽出するよう変更します。
本指定に0-3を指定した場合、正規表現やデータタイプとの不一致により除外されたメタデータは、他のキーワード指定のないメタデータに適用される場合があります。ただし、当該メタデータが他の抽出キーワードのメタデータとして割り振られることはありません。

 0: 従来同様候補全てを抽出します
 1: 正規表現に一致したもののみ抽出します
 2: データタイプに一致したもののみ抽出します
 3: 正規表現とデータタイプに一致したもののみ抽出します

(26)CH_GRPH_SPACE_RATE_HORIZONTAL

文字間隔が広い場合、文字列が抽出キーワードとして判定されないことがあります。
このパラメータでは、抽出キーワードに指定された文字列の判定において、各文字間隔の許容値を指定します。 指定値は文字の高さに対する倍率で指定します。5.0の場合、文字の高さ×5.0の距離まで許容します。

ただし、文字と文字の間に半角空白が含まれている場合等には、半角空白を含む文字列として判定されてしまいます。例えば、「価」と「格」の間に半角空白が存在する場合には、「価 格」となるため、事前に「価 格」を抽出キーワードとして定義しておく必要があります。または、「IGNORE_CHAR_IN_KEYWORD」、「NO_ADD_SPACE」のパラメータを指定し、半角スペースを削除するよう設定する必要があります。

(27)MARGIN_BY_BOX_EXT

SET_MARGIN_BY_BOXが有効な場合、表のヘッダ部にキーワード以外の文字が含まれていると列幅を考慮せずにメタデータの抽出が行われます。
本パラメータに1を指定すると、表のヘッダ部(矩形内)にキーワード以外の文字が含まれている場合にも列幅のマージンを考慮してメタデータの抽出することができます。

 0:矩形内にキーワードのみの時に有効
 1:矩形内にキーワードが一つのみの時に有効

ただし、「KEYWORD_RANGE_CHECK」が指定されていない場合、上記例では、「価」を抽出キーワードとした際に、「格」がデータとして抽出されてしまいます。本パラメータの指定時には、併せて「KEYWORD_RANGE_CHECK」を指定することを推奨します。

(28)KEYWORD_RANGE_CHECK

抽出キーワードを用いてメタデータの抽出を行う際、キーワードの文字列付近の文字が誤って抽出されてしまう場合があります。
本パラメータでは、キーワードの文字列と近い位置の文字列を抽出対象とするか指定します。

 0:キーワードと重なる文字列も抽出します
 1:キーワードと重なる文字列は抽出しません

(29)REMOVE_SPACE_FOR_REGEX_MATCH

メタデータに対して正規表現を割り当てて抽出を行う際、文字列から半角空白を取り除いた上で判定を行うかを指定します。

 0:半角空白を取り除かず判定を行います
 1:半角空白を取り除いた上で判定を行います

(30)KEYWORD_REG_EXT

抽出キーワードを用いてメタデータの抽出を行う際、メタデータに対して割り当てられた正規表現に記憶(()にて囲まれた記述)が含まれている場合、記憶された文字列のみを抽出するか指定します。
本パラメータを指定する際には、「REMOVE_SPACE_FOR_REGEX_MATCH」についても併せて適用されます。

 0:正規表現に一致した文字列をそのまま抽出します。
 1:正規表現に一致した文字列のうち記憶された文字列のみを抽出します。

(31)KEYWORD_DTY_EXT

抽出キーワードを用いてメタデータの抽出を行う際、設定されたデータタイプにメタデータが一致しなかった場合に前後の文字列を削除して再判定するかを指定します。
本パラメータは、データタイプにNUMBER、DATE_YMD、DATE_MDY、DATE_DMY、PAGE、YEN、DOLLARが指定されている場合にのみ有効となります。(抽出キーワードを用いないメタデータ抽出の場合、標準で本パラメータが適用されています)

 0:前後の文字を削除することなく判定します。
 1:元の文字列がデータタイプに一致しなかった場合に、前後の文字を削除した上でデータタイプに一致するか再判定します。

4.5.4. データタイプの指定

メタデータ毎に値のデータ型(数字、通貨、日付等)を定義することができ、このデータ型をデータタイプと呼びます。メタデータ抽出時には、データ型に合致しているかどうかのバリデーションおよび抽出結果の整形を行います。
ただし、同じメタデータに正規表現が定義されている場合、正規表現に合致するかどうかのチェックが先に行われ、合致している場合はデータタイプによる整形処理の対象となりますが、合致していない場合は下記の整形処理の対象から外れます。
また、データ型に合致しているかどうかのバリデーションと、抽出結果の整形は独立して実施します(データ型に合致しなくても、抽出結果が整形されることもあります)。

定義できるデータタイプの種類と、各データタイプの仕様を以下に示します。

No.データタイプ名説明出力フォーマット(*1)
1STRING (文字列)デフォルトのデータタイプ
バリデーションを実施せず、抽出したそのものを値として扱う
2STRING_FIRST_LINE (単一行文字列)値が複数行の場合、1行目だけを抽出する文字列のうち、1行目
3STRING_FIRST_WORD
(単語)
1行目の1語目だけを抽出する文字列のうち、1行目の1語目
4NUMBER
(数値)
整数と小数-{0,1}[0-9]+(\.[0-9]+)*
5DOLLAR
(ドル)
米ドル、カナダドルなど、小数点付きの通貨-{0,1}[0-9]+\.[0-9]{2} (*3)
6DATE_YMD
(日付_年月日)
日付(年、月、日)yyyy-mm-dd
7DATE_MDY
(日付_月日年)
日付(月、日、年)yyyy-mm-dd
8DATE_DMY
(日付_日月年)
日付(日、月、年)yyyy-mm-dd
9PAGE
(ページ)
ページ番号pn/pc pn (ページ総数が取得できなかった場合)(*2)
10STRING_FIRST_LINE
_FIXED_COLUMN
固定桁数の文字列を抽出する抽出文字列(必要に応じ空白を追加)
11ALIAS他のメタデータを複製する他のメタデータの値
12STRING_SINGLE_LINE文字列中の指定行を抽出する文字列の内、指定された行
13YEN(円)円(整数表記する通貨)-{0,1}[0-9]+

*1 : 抽出結果をこのフォーマットに整形します。
*2 : pn:ページ番号、pc:総ページ数 を表します。
*3 : 小数点以下の桁数は、パラメータに指定した値により変動します。(デフォルト2)

(1) STRING

デフォルトのデータタイプです。データタイプの指定がない場合は、STRINGとして扱われます。抽出結果のバリデーションおよび整形は行わず、抽出した結果をそのまま出力します。値が複数行にわたる場合は、連結して1つの値として出力します。その際、半角スペースが区切り文字として設定されます。

 (2) STRING_FIRST_LINE

単一行文字列を表します。
抽出した値が単一行であればそのまま、複数行の場合は1行目のみを抽出結果とします。

(3) STRING_FIRST_WORD

単語を表します。
抽出した値が1語であればそのまま、2語以上の場合は1語目のみを抽出結果とします。

(4) NUMBER

数値(整数と小数)を表します。
抽出した値が、想定フォーマットに合致するかどうかバリデーションを行い、合致する場合出力フォーマット(-{0,1}[0-9]+(\.[0-9]+)*)に変換して出力します。合致しない場合は、フォーマット変換は行いません。なお、半角丸型括弧「()」および半角山型括弧「<>」に囲まれている場合は負の数として扱います。

No.想定フォーマット合致する例
1-{0,1}[0-9]+123
2-{0,1}[0-9]*\.[0-9]+-5.00
3-{0,1}[0-9]{1,3}(,[0-9]{3})*1,890
4-{0,1}[0-9]{1,3}(,[0-9]{3})*\.[0-9]+-530,636.12
5([0-9]+)(420)
6([0-9]*\.[0-9]+)(236.32)
7([0-9]{1,3}(,[0-9]{3})*)(2,237)
8([0-9]{1,3}(,[0-9]{3})*\.[0-9]+)(1,100,000.00)
9[0-9]+ -{0,1}123-
10[0-9]*\.[0-9]+ -{0,1}5.00-
11[0-9]{1,3}(,[0-9]{3})*-{0,1}1,890-
12[0-9]{1,3}(,[0-9]{3})*\.[0-9]+ -{0,1}530,636.12-
13<[0-9]+><420>
14<[0-9]*\.[0-9]+><236.32>
15<[0-9]{1,3}(,[0-9]{3})*><2,237>
16<[0-9]{1,3}(,[0-9]{3})*\.[0-9]+><1,100,000.00>
  • 抽出結果に含まれる”,(カンマ)”の位置が(数値表現として)誤っている場合、”,”はすべて削除し、フォーマットエラーとして扱います。
  • 抽出結果に2つ以上の”.(ピリオド)”が含まれている場合、最も右にあるものを除いて”.”はすべて削除し、フォーマットエラーとして扱います。
  • “-(マイナス)”と1文字目または末尾の数字の間のスペース、カッコ前後のスペースは無視されます。
  • NUMBER型でサポートするのは、整数部分と小数部分合わせて16桁までです。16桁を超える場合、17桁目以降の値は保証対象外となります。

(5) DOLLAR

アメリカドル、カナダドル等、小数点以下1桁以上の通貨を表します。(小数点以下の桁数は、デフォルト2)
抽出した値が、想定フォーマットに合致するかどうかバリデーションを行い、合致する場合出力フォーマット(-{0,1}[0-9]+\.[0-9]{2})に変換して出力します。合致しない場合は、フォーマット変換は行いません。なお、半角丸型括弧「()」および半角山型括弧「<>」に囲まれているか、前後に「C」または「CR」と記載されている場合は負の数として扱います。

No.想定フォーマット (*3)合致する例
1-{0,1}<DM>{0,1}[0-9]+\.[0-9]{2}$123.00
2-{0,1}<DM>{0,1}[0-9]{1,3}(,[0-9]{3})*\.[0-9]{2}-$53,589.00
3<DM>{0,1}-{0,1}[0-9]+\.[0-9]{2}$1,890.00
4<DM>{0,1}-{0,1}[0-9]{1,3}(,[0-9]{3})*\.[0-9]{2}$-530,636.12
5({0,1}<DM>{0,1}[0-9]+\.[0-9]{2})($420.00)
6({0,1}<DM>{0,1}[0-9]{1,3}(,[0-9]{3})*\.[0-9]{2})($236,300.32)
7<DM>{0,1}\( [0-9]*\.[0-9]{2}\)$(530.00)
8<DM>{0,1}\([0-9]{1,3}(,[0-9]{3})*\.[0-9]{2}\)$(23,572.00)
9<DM>{0,1}[0-9]+\.[0-9]{2}-$123.00-
10<DM>{0,1}[0-9]{1,3}(,[0-9]{3})*\.[0-9]{2}-$53,589.00-
11<DM>{0,1}[0-9]+\.[0-9]{2}(C|CR)$123.00CR
12<DM>{0,1}[0-9]{1,3}(,[0-9]{3})*\.[0-9]{2}(C|CR)$53,589.00C
13(C|CR)<DM>{0,1}[0-9]+\.[0-9]{2}CR$123.00
14(C|CR)<DM>{0,1}[0-9]{1,3}(,[0-9]{3})*\.[0-9]{2}C$53,589.00
15<DM>{0,1}(C|CR) [0-9]+\.[0-9]{2}$CR123.00
16<DM>{0,1}(C|CR) [0-9]{1,3}(,[0-9]{3})*\.[0-9]{2}$C53,589.00
17<{0,1}<DM>{0,1}[0-9]+\.[0-9]{2}><$420.00>
18<{0,1}<DM>{0,1}[0-9]{1,3}(,[0-9]{3})*\.[0-9]{2}><$236,300.32>

(*3) <DM>部分に入る文字は、下記の通貨記号です。
$, USD, CAD, CDN, USD $, CAD $, CDN $

  • 抽出結果に含まれる”,(カンマ)”の位置が(数値表現として)誤っている場合、”,”はすべて削除し、フォーマットエラーとして扱います。
  • 抽出結果に2つ以上の”.(ピリオド)”が含まれているか、ピリオドの位置が誤っている場合、すべての”.”を削除し、かつ指定された小数点以下の桁数となるように”.”を付加します。加えてフォーマットエラーとして扱います。また、”.(ピリオド)”および”,(カンマ)”をすべて削除すると抽出結果が小数点以下桁数未満になる場合、”.”の付加は行わずフォーマットエラーとして扱います。
  • “-(マイナス)”と”$(ドル)”の間のスペース、“-(マイナス)”と1文字目または末尾の数字の間のスペースは無視されます。
  • 小数点以下の桁数は、本データタイプのオプションとして指定します。
  • DOLLAR型でサポートするのは、整数部分と小数部分合わせて16桁までです。16桁を超える場合、17桁目以降の値は保証対象外となります。
  • 指定できる小数点以下の桁数に上限はありませんが(下限は1)、上述の制限事項を考慮に入れ、16-(整数部分の想定最大桁数)で設定することを推奨します。

注意:
本データタイプは、小数点が記載されることを前提に処理を行います。そのため、 $340 など整数で書かれているデータを抽出した場合も、フォーマット補正により抽出結果は 3.40 (小数点以下桁数が2の場合)になります。

(6) DATE_YMD

日付で、年、月、日の順のものを表します。年は西暦と和暦に対応します。
抽出した値が、想定フォーマットに合致するかどうかバリデーションを行い、合致する場合出力フォーマット(yyyy-mm-dd)に変換して出力します。合致しない場合、またフォーマットは正しいが日付として無効な場合(2015/2/31など)は、日付として有効になるよう変換を試みます(ただしできない場合は、変換を行いません)。

No.想定フォーマット合致する例
1y/m/d2015/1/16
2y-m-d15-1-16
3y m d2015 1 16
4y.m.d2015.1.16
5g/m/dH27/1/16
6g-m-dH27-1-16
7g m dH27 1 16
8g.m.dH27.1.16
9g年m月d日平成27年1月16日

なおy,m,dは日付(DATE)型で共通で、javaのYear、Month、Numberフォーマットの仕様にそれぞれ準拠します。

 (7) DATE_MDY

日付で、月、日、年の順のものを表します。
抽出した値が、想定フォーマットに合致するかどうかバリデーションを行い、合致する場合出力フォーマット(yyyy-mm-dd)に変換して出力します。合致しない場合、またフォーマットは正しいが日付として無効な場合(2/31/2015など)は、日付として有効になるよう変換を試みます(ただしできない場合は、変換を行いません)。

No.想定フォーマット合致する例
1m/d/y2/21/2015
2m-d-y02-21-15
3m d yFebruary 21 2015
4m.d.yFeb.21.2015
5m d,yFebruary 21,2015

 (8) DATE_DMY

日付で、日、月、年の順のものを表します。
抽出した値が、想定フォーマットに合致するかどうかバリデーションを行い、合致する場合出力フォーマット(yyyy-mm-dd)に変換して出力します。合致しない場合、またフォーマットは正しいが日付として無効な場合(31/2/2015など)は、日付として有効になるよう変換を試みます(ただしできない場合は、変換を行いません)。

No.想定フォーマット合致する例
1d/m/y31/03/2015
2d-m-y31-Mar-2015
3d m y31 March 15
4d.m.y31.3.2015
5d.m y31.March 2015

(9) PAGE

ページ番号(pn)とページ総数(pc、ある場合)を表します。
抽出した値が、想定フォーマットに合致するかどうかバリデーションを行い、合致する場合出力フォーマット(pn/pc)に変換して出力します。合致しない場合は、フォーマット変換は行いません。

No.想定フォーマット合致する例
1pn/pc1/5
2pn / pc1 / 5
3pn of pc1 of 5
4pn (pc)1 (5)
5pn1
  • pnとpcの値の妥当性(pn ≦ pc)はチェックしていません。抽出した値をそのまま返します。

(10) STRING_FIRST_LINE_FIXED_COLUMN

固定桁数の文字列を表し、値内に空白がある場合はその位置に半角スペースを埋めて出力します。例を以下に示します。

該当するメタデータは、抽出キーワード、値(固定桁数分揃った場合)とも同じ幅であることを前提とします(上記例の場合は、「個人番号」が枠いっぱいの幅で出力されている必要があります)、個々の値はその幅内に均等に出力されているものと仮定して処理を行います。
結果、上記データで、固定桁数を”12”に設定すると、値内に空白があった場合にはその箇所を検出してメタデータの値にも半角空白を設定します。

(11) ALIAS

別のメタデータの値を複製することを表します。抽出結果にかかわらず、指定されたメタデータの値をすべてコピーして値とします。

(12) STRING_SINGLE_LINE

文字列のうち、指定された行の値のみを抽出することを表します。行番号として、1以上の整数または-1が指定でき、-1は最終行を示します。指定された行が抽出結果に存在しない場合(3を指定したが、値が2行しかない場合)は、抽出結果はnullとなります。

(13) YEN

日本円を表します。
抽出した値が、想定フォーマットに合致するかどうかバリデーションを行い、合致する場合出力フォーマット(-{0,1}[0-9]+)に変換して出力します。合致しない場合は、フォーマット変換は行いません。なお、半角丸型括弧「()」および半角山型括弧「<>」に囲まれているか、前後に「C」または「CR」と記載されている場合は負の数として扱います。

No.想定フォーマット (*3)合致する例
1^(-|―|ー|-|CR|C)? ? <YM> ?[0-9]+ $¥1000, -¥1000
2^(-|―|ー|-|CR|C)? ? <YM> ?[0-9]{1,3}(,[0-9]{3})*¥1,000,-¥1,000
3^<YM> ?(-|―|ー|-|CR|C)? ?[0-9]$¥1000, ¥-1000
4^<YM> ?(-|―|ー|-|CR|C)? ?[0-9]{1,3}(,[0-9]{3})*¥1000, -¥1000
5^(-|―|ー|-|CR|C)? ?[0-9]+ ? <YM>$1000円, -1000円
6^(-|―|ー|-|CR|C)? ?[0-9]{1,3}(,[0-9]{3})* ? <YM>$1,000円, -1,000円
7^<YM> ?[0-9]+ ?(-|―|ー|-)?$¥1000, ¥1000-
8^<YM> ?[0-9]{1,3}(,[0-9]{3})* ?(-|―|ー|-)?$¥1,000, ¥1,000-
9^\\( ? <YM> ?[0-9]+ ?\\)$(¥1000)
10^\\( ? <YM> ?[0-9]+ ?\\)$¥(1000)
11^\\( ? <YM> ?[0-9]{1,3}(,[0-9]{3})* ?\\)$(¥1,000)
12^<YM> ?\\( ?[0-9]{1,3}(,[0-9]{3})* ?\\)$¥(1,000)
13^\\( ?[0-9]{1,3}(,[0-9]{3})* ? <YM> ?\\)$(1,000円)
14^\\( ?[0-9]{1,3}(,[0-9]{3})* ?\\) ? <YM>$(1,000)円
15^< ? <YM> ?[0-9]+ ?>$<¥1000>
16^< ? <YM> ?[0-9]+ ?>$¥<1000>
17^< ? <YM> ?[0-9]{1,3}(,[0-9]{3})* ?>$<¥1,000>
18^<YM> ?< ?[0-9]{1,3}(,[0-9]{3})* ?>$¥<1,000>
19^< ?[0-9]{1,3}(,[0-9]{3})* ? <YM> ?>$<1,000円>
20^< ?[0-9]{1,3}(,[0-9]{3})* ?> ? <YM>$<1,000>円

(*3) <YM>部分に入る文字は、下記の円記号です。
¥(半角/全角), YEN, JPY, 円

  • 抽出結果に含まれる”,(カンマ)”の位置が(数値表現として)誤っている場合、”,”はすべて削除し、フォーマットエラーとして扱います。
  • 抽出結果に”.(ピリオド)”が含まれている場合、すべての”.”を削除しフォーマットエラーとして扱います。
  • “-(マイナス)”と”¥”の間のスペースは無視されます。
  • YEN型でサポートするのは16桁までです。16桁を超える場合、17桁目以降の値は保証対象外となります。

補足情報:
NUMBER、DOLLAR、DATE_YMD、DATE_MDY、DATE_DMY、PAGE、YENの各データタイプが指定された場合、OCR誤認識を想定して下記表の通りにデータの変換を行います。ただし、データの変換を行った結果に数字と各フォーマットで使用する記号以外の文字が含まれている場合、データ変換は行われません。

No.オリジナルデータ修正後の文字
1!1
2|1
31
4I1
5l1
6i1
7B8
8O0
9o0
10@0
11
12

(14) SUB_KEYWORD_DIR
(15) SUB_KEYWORD_NEAR

指定したメタデータで「DATATYPE_VALUE」パラメータの指定を行うことができます。
SUB_KEYWORD_DIRを使用する場合、追加の抽出条件を定義することができます。
SUB_KEYWORD_NEARを使用する場合、抽出された文字列 と 抽出された文字列の下1列を抽出し結合します。

4.6. システム設定

“項目名=値”の書式で記載します。

  • ファイル名:<AIREAD_HOME>\IDELibrary\dicset\conf\kme.conf
No.キー名内容指定補足
1JAVA_EXE_PATHJavaコマンドのパス必須絶対パス
2DUMP_ELEM_JAR_PATHDumpElem.jarファイルのパス任意(*)絶対パス
3DUMP_ELEM_PY_PATHDumpElem.pyファイルのパス任意(*)絶対パス
4MKDARTS_ITEM_COMMAND_PATHmkdarts-itemファイルのパス必須絶対パス
5TIMEOUT_DEFAULT抽出処理メソッドのタイムアウトデフォルト値(単位:ミリ秒)
600000(10分)以下の数値を指定する
任意設定なしの場合、5000 (5秒)
6DELETE_TEMPFILE_DURING_INIT中間ファイルを削除するかどうかのパラメータ
true(削除する)かfalse(削除しない)で指定
任意設定なしの場合、true(削除する)
7KEYWORD_SPACE_DEL文書種別判定を行う際、文書内の文字列に含まれる半角空白・全角空白を無視するかどうかを指定
trueを指定すると無視し、falseを指定すると無視する
任意設定なしの場合、false
8KEYWORD_REG_USE文書種別判定を行うためのキーワードセットに指定した文字列を正規表現として解釈するようにするかどうかを指定
trueを指定すると正規表現として解釈し、falseを指定すると文字列として解釈する
任意設定なしの場合、false
9KEYWORD_CR_DEL文書種別判定を行う際、文書内の文字列に含まれる改行コードを無視するかどうかを指定する
trueを指定すると無視し、falseを指定すると無視しない
任意設定なしの場合、false

5. 出力

OCRの結果をCSVファイルへ出力します。

5.1. 共通

出力されるCSVの形式は、「個別設定」-「ダウンロードファイル形式」で指定します。

5.2. CSV(AIRead形式)

AIRead独自のCSV形式で出力されます。

  • ダウンロードファイル形式:CSV(AIRead形式)
  • ヘッダ部:
No.項目名説明
1Imageファイル名(複数ページファイルの場合はページ分割後)
2Image_jshfilenameファイルパス(処理成功/失敗移動先)
3originalinputファイル名
4modifyDateインプットファイルの更新日時
yyyy-MM-ddThh:mm:ss
5processDate処理完了日時
yyyy-MM-ddThh:mm:ss
6resulttrue:処理成功
false:処理失敗
8form_id帳票定義ID
  • データ部:
No.項目名説明
1ItemName項目名
2Page該当のメタデータが出現するページの番号(0 開始)
3GIDフォーマット定義ファイルで指定したグループID
4RIDフォーマット定義ファイルで指定したレコードID
5Value取得した値
6conf文字認識の信頼度
値が大きいほど正解している可能性が高い(MAX100)
※チェックマークの場合はテンプレート領域に対する黒領域の割合(数値)
7x抽出範囲の左上の点のx座標(ピクセル)
8y抽出範囲の左上の点のy座標(ピクセル)
9w抽出範囲の幅(ピクセル)
10h抽出範囲の高さ(ピクセル)
11KeyWordキーワード指定で指定されたキーワード
12TableName明細名(座標指定ではGIDと同じ値が自動的に出力される)
  • 出力イメージ:
“ItemName”,”Page”,”GID”,”RID”,”Value”,”conf”,”x”,”y”,”w”,”h”
“Image”,”-1″,”-1″,”-1″,”sample1.jpg”,”-1″,”-1″,”-1″,”-1″,”-1″
“Image_jshfilename”,”-1″,”-1″,”-1″,”C:\AIRead\success\sample1.jpg”,”-1″,”-1″,”-1″,”-1″,”-1″
“modifyDate”,”-1″,”-1″,”-1″,”2018-08-16T18:10:27″,”-1″,”-1″,”-1″,”-1″,”-1″
“processDate”,”-1″,”-1″,”-1″,”2018-08-25T00:28:27″,”-1″,”-1″,”-1″,”-1″,”-1″
“result”,”-1″,”-1″,”-1″,”true”,”-1″,”-1″,”-1″,”-1″,”-1″
“id”,”0″,””,”-1″,”order”,”100″,”-1″,”-1″,”-1″,”-1″
“tok_cd”,”0″,””,”-1″,”100″,”97″,”307″,”688″,”510″,”170″
“Tel”,”0″,””,”-1″,”03-2345-6789″,”95″,”307″,”951″,”1450″,”170″
“Month”,”0″,””,”-1″,”10″,”97″,”307″,”1207″,”200″,”170″
“Day”,”0″,””,”-1″,”31″,”99″,”620″,”1207″,”200″,”170″
“haikb”,”0″,””,”-1″,”1″,”99″,”938″,”1207″,”85″,”170″
“timekb”,”0″,””,”-1″,”3″,”99″,”1350″,”1207″,”85″,”170″
“Itemcd0″,”0″,”detail”,”0″,”123″,”100″,”407″,”1745″,”627″,”170″
“Amount0″,”0″,”detail”,”0″,”30″,”100″,”2015″,”1745″,”623″,”170″
“Wrapping0″,”0″,”detail”,”0″,”20″,”100″,”2687″,”1745″,”314″,”170″

5.3. CSV

一般的なカンマ区切りのCSV形式です。
1ページ1行で出力します。

  • ダウンロードファイル形式: CSV
  • 出力イメージ:
“id”,”tok_cd”,”Tel”,”Month”,”Day”,”haikb”,”timekb”,”Itemcd0″,”Amount0″,”Wrapping0″
“order”,”100″,”03-2345-6789″,”10″,””,””,””,”123″,”30″,”20″