4.2. AIRead FormEditorで設定

以下のプログラムを起動することで、AIRead FormEditor(以下FormEditor)でフォーマット定義ファイルを編集できます。

<AIReadインストールフォルダ>/FormEditor/AIReadFormEditor.exe

4.2.1. グループの作成・選択

4.2.1.1. グループを作成する

グループを作成 を選択するとダイアログが表示されます。
ダイアログ上でフォーマット定義を保存するフォルダ名を指定し、任意の名称でグループを作成します。

4.2.1.2. グループを選択する

グループを開く を選択すると、フォルダ選択のダイアログが開かれます。
ダイアログから、作成済みのフォーマット定義を保存するフォルダを選択してください。

4.2.2. フォーマット定義の追加 

4.2.2.1. フォーマット定義を追加する

フォームを追加 を選択すると、ダイアログが表示されます。
ダイアログ上で、任意のフォーマット定義名(フォーム名)の指定と定義のテンプレート(下地)とする画像の登録を行います。

4.2.2.2. フォーマット定義を選択する

フォーマット定義名を選択すると、定義済みの設定を確認・編集できます。

4.2.2.3. フォーマット定義をコピーする

任意のフォーマット定義名上でマウスを右クリックするとメニューが表示されます。

メニューから コピー を選択するとダイアログが表示されます。

新たに任意のフォーマット定義名を入力し コピー を押下すると、フォーマット定義が複製されます。

4.2.2.4. フォーマット定義を保存する

保存 を押下すると、編集済みのフォーマット定義が保存されます。

4.2.3. フォーマットの定義

4.2.3.1. 位置合せの定義

解像度等の違いにより、テンプレート画像をもとに設定したフォーマット定義と実際の画像でおきる位置ずれを補正します。
帳票内の最も大きい矩形を自動認識し、読み取り前に画像を拡大・縮小させます。

No.項目名説明
1位置合せ定義位置合せ定義画面を表示
2位置合せ方法(1) 位置合わせなし
 位置合わせを実施しない
(2) 大きな矩形で位置を合わせる
 画像に含まれる大きな矩形を認識し位置合わせの基準として設定する
 設定手順:
  (ア) 開く からAIReadの共通設定ファイル(AIRead_setting.ini)を選択する
  (イ) 認識 を押下する
  (ウ) 位置合わせの基準となる矩形が検知される(数秒かかる)
4.2.3.2. 読み取り範囲の設定

帳票上の読み取り範囲、読み取り方法、項目名を設定します。

No.項目名説明
1モード切替「選択モード」と「作成モード」を切り替える
・作成:読取範囲を新規で作成する
・選択:設定済みの項目を選択して修正する
2元に戻す・やり直し操作を1つ戻す(やり直す)
3下にコピー・右にコピー選択中の項目を下(右)にコピーする
項目名、グループ名、レコードIDの末尾が半角数字の場合は1加算される(オートフィル)
4画像変更テンプレート画像を変更する
5個別設定の呼出開いているフォーマット定義専用の個別設定画面を起動する
4.2.5. 個別OCR設定を参照
6左・右に90度回転表示中の画像を左(右)に90度回転する
7項目名読み取り結果ファイルに出力する項目名
設定された順番にCSVファイルに出力される
8モデル「活字」、「手書き」、「チェックマーク」、「丸囲み」、「バーコード」、「画像抽出」のいずれかを表示
「手書き」の場合は指定した言語も表示される
9グループ名表など同一グループとして扱いたいときに指定するグループ名
10レコードID表などで同一行として扱いたいときに指定するレコードID
11移動・削除選択中の項目を上下に移動・削除する
4.2.3.3. 固定値の設定

固定値(必須出力)項目を設定します。

No.項目名説明
1項目名固定値の項目名
2固定値の値
3グループ表など同一グループとして扱いたいときに指定するグループ名
4レコード表などで同一行として扱いたいときに指定するレコードID

4.2.4. 読取定義の設定

「作成モード」で読み取り範囲を指定した場合、および読取項目をダブルクリックしたときに開きます。

4.2.4.1. 読み取り方法が OCR
No.項目名説明
1項目名読み取り結果ファイルに出力する項目名
設定された順番にCSVファイルに出力される
2グループ名表など同一グループとして扱いたいときに指定するグループ名
3レコードID表などで同一行として扱いたいときに指定するレコードID
4読み取り方法「OCR」を選択する
5使用するモデル「活字」または「手書き」を選択する
「活字」の場合は「属性」、「手書き」の場合は「言語」と「文字数」の指定が可能
6属性使用するモデルが「活字」のときに指定が可能
読み取り範囲の文字の属性を指定する
指定すると、特定の文字種のみが出力されるようにOCR結果を補正する
【属性一覧】
・設定なし:補正を行わない
・数字  :数字(0-9)のみが出力されるように補正する
7言語使用するモデルが「手書き」のときに指定が可能
読み取り範囲で使用する手書き学習モデルを指定する
【言語一覧】
・日本語 :数字、ローマ字、記号、カタカナ、ひらがな、常用漢字を学習したモデル
・名前  :カタカナ、ひらがな、人名漢字、常用漢字の一部を学習したモデル
・住所  :数字、ローマ字、カタカナ、ひらがな、住所漢字を学習したモデル
・カタカナ:カタカナを学習したモデル
・英語  :数字、ローマ字、記号を学習したモデル
・数字  :数字を学習したモデル
・通貨  :数字、記号($、¥、マイナス、カンマ、ピリオド)を学習したモデル
・数値・電話番号:数字、記号(マイナス、カンマ、括弧、括弧閉じ)を学習したモデル
設定なしの場合は共通設定の「手書き用OCRモデル」で設定したモデルを使用する
8文字数使用するモデルが「手書き」のときに指定が可能
読み取り範囲の文字数が「複数」か「1文字」かを指定する
言語項目で「数値・電話番号」を選択した場合は、複数文字に固定される
9区切り線の数読み取り範囲内にある桁や文字の区切り線(点線)を除去するための本数を指定する
指定された数分の罫線除去を行う(区切り線が等間隔に並んでいる前提
※「手書き」の場合、「文字数」が「複数」の場合のみ設定可能
10-1ずれ修正ずれ修正を「する」、「しない」を指定する
10-2基準ずれ修正の基準を「セル」か「文字列」から選択する
・セル :読み取り範囲に最も近いセル(矩形)に読み取り位置を修正する
・文字列:読み取り範囲と重なる文字列を対象に読み取り位置を修正する
11対象
(基準が「セル」の時)
ずれ修正の対象となるセルに合わせる修正方向を「左」、「右」、「上」、「下」で指定する
複数選択した場合は、複数方向に位置修正を行う
※仕様の詳細は、4.3.3.1ずれ修正(セルに合わせる場合)についてに記載
12方法
(基準が「文字列」の時)
ずれ修正の対象となる文字列に対して行う修正の方法を「移動」か「拡張」で指定する
※仕様の詳細は、4.3.3.2ずれ修正(文字列に合わせる場合)についてに記載
13X読み取り範囲の左上のX座標(ピクセル)
14Y読み取り範囲の左上のY座標(ピクセル)
15読み取り範囲の幅(ピクセル)
16高さ読み取り範囲の高さ(ピクセル)
4.2.4.2. 読み取り方法が チェック判定
No.項目名説明
1項目名読み取り結果ファイルに出力する項目名
設定された順番にCSVファイルに出力される
2グループ名表など同一グループとして扱いたいときに指定するグループ名
3レコードID表などで同一行として扱いたいときに指定するレコードID
4読み取り方法「チェック判定」を選択する
5読み取り対象「チェックマーク」または「丸囲み」を選択する
【読み取り対象一覧】
・チェックマーク:レ点の有無を判定する
・丸囲み:丸囲みや塗りつぶしを判定する
 テンプレートの画像と読取画像を比較し、読み取り範囲の黒色が「6. 閾値」で指定した割合以上のときにチェックがされたと判定する
6閾値テンプレート画像に対する黒領域の割合(パーセント)
※「5. 読み取り対象」が丸囲みの時のみ設定
7X読み取り範囲の左上のX座標(ピクセル)
8Y読み取り範囲の左上のY座標(ピクセル)
9読み取り範囲の幅(ピクセル)
10高さ読み取り範囲の高さ(ピクセル)
4.2.4.3. 「読み取り方法」が バーコード
No.項目説明
1項目名読み取り結果ファイルに出力する項目名
設定された順番にCSVファイルに出力される
2グループ名表など同一グループとして扱いたいときに指定するグループ名
3レコードID表などで同一行として扱いたいときに指定するレコードID
4読み取り方法「バーコード」を選択する
※対応しているバーコードは(NW-7)
5X読み取り範囲の左上のX座標(ピクセル)
6Y読み取り範囲の左上のY座標(ピクセル)
7読み取り範囲の幅(ピクセル)
8高さ読み取り範囲の高さ(ピクセル)
4.2.4.3. 「読み取り方法」が 画像抽出

抽出したい画像の設定は、あらかじめ以下のようなフォルダ構成を作成する。

?AIRead_conf(フォーマット定義のグループフォルダ)
├ ─ ─ ?form_id(フォーマット定義名)
│          ├ ? AIRead_format.ini
│          ├ ? AIRead_setting.ini
│          └? template.png

└ ─ ─ ?conf(固定フォルダ)
            └? subimage(固定フォルダ)
├─?group1(画像グループID)
│ ├─?sub_form1(画像ID)
│ │ ├ ? AIRead_format.ini
│ │ └? template.png
│ │
│ └─?sub_form2(画像ID)
│ │ ├ ? AIRead_format.ini
│ │ └? template.png
│ ⁝

├─?group2(画像グループID)
⁝ ├─?sub_form3(画像ID)
│ ├ ? AIRead_format.ini
│ └? template.png

それぞれの sub_formn フォルダに画像マッチングさせたい画像ファイルを「template.png」というファイル名で保存する。

FormEditor では以下のように登録される。抽出画像ごとに読み取り範囲を設定する。

No.項目説明
1項目名読み取り結果ファイルに出力する項目名
2グループ名設定不可
3レコードID設定不可
4読み取り方法「画像抽出」を選択する
5画像グループID抽出させたい画像のグループIDを選択する
前述のフォルダ構成の group1/group2 に相当する
6X読み取り範囲の左上のX座標(ピクセル)
7Y読み取り範囲の左上のY座標(ピクセル)
8読み取り範囲の幅(ピクセル)
9高さ読み取り範囲の高さ(ピクセル)

4.2.5. 個別OCR設定

フォーマット定義ごとに個別でOCR設定の定義を行います。
個別OCR設定の呼出 ボタンを押下することで、個別OCR設定用のAIRead ControlPanel 画面を呼び出します。

呼び出す際に、共通のOCR設定を引継ぐか指定します。

「個別設定に使う」にチェックのついたパラメータは、AIRead実行時に共通設定ファイルのパラメータを上書きして実行されます。
ただし、「入力フォルダ」や「抽出モードの指定」等一部のパラメータは置き換えできません。

設定内容については、3. 共通設定を参照して下さい。

4.2.5.1. 設定方法
  • 個別設定に使いたい設定の編集

新規で個別設定を行う場合、すべての個別設定は無効となっており設定値が編集できません。
個別設定に使用したい設定項目の右側にある、個別設定に使うチェックボックス()をクリックし、設定値を編集してください。
AIRead on Cloudで有効な設定は☁マーク()がついた項目のみとなります。

  • 個別設定の保存

設定の編集が完了したら、保存してください。個別設定が反映されます。

  • 個別設定画面の終了

保存が完了したら、右上の×ボタンで画面を閉じてください。

4.2.6. AIReadの実行

作成したフォーマット定義でAIReadを実行します。

No.項目名説明
1AIRead実行AIRead実行設定ダイアログを開く
※AIRead OCRエンジンがインストールされていない環境では、AIRead実行ボタンは非表示となる
2画像ファイル名AIReadを実行する画像ファイルを指定する
3共通設定ファイル使用する共通設定ファイルを指定する
4実行AIReadの実行を開始する
5キャンセルダイアログを閉じる

4.2.7. AIReadの実行結果を確認

実行後にAIReadの実行結果確認画面を表示します。
表示された実行結果一覧画面より、確認・編集を行うファイルを選択し、実行結果確認画面を表示します。

4.2.7.1. 実行結果一覧画面
No.項目名説明
1ファイル名読み取ったファイル名を表示する
2ページ番号読み取ったファイルのページ数を表示する
3FormID読み取りに使用したフォーマット定義名を表示する
4読取り日時読み取りを実行した日時を表示する
5更新日時最終更新日時を表示する
6ステータス実行結果の状態を表示する
・読取完了 :読み取りが終了
・確定済  :実行結果確認画面で確定処理を実施済み
・CSV出力済 :データ出力ボタンでCSV出力を実施済み
・読取失敗 :読み取りが失敗
※AIRead自体が起動できない、異常終了の場合は一覧に表示されない
7編集ボタン対象の実行結果の実行結果確認画面を表示する(該当行をダブルクリックでも表示可能)
8更新ボタン実行結果一覧を最新の状態へ更新する
9削除ボタンチェックボックスで選択した実行結果を削除する
10データ出力ボタンチェックボックスで選択した実行結果をCSV出力する
4.2.7.2. 実行結果一覧画面

「複数ページの帳票ファイルを1つの帳票として処理する」が 有効
(FILE_IDENTICATION_TYPE=1)の場合、1つの確認画面で全てのページを確認することができます。

「複数ページの帳票ファイルを1つの帳票として処理する」が 無効
(FILE_IDENTICATION_TYPE=0)の場合、それぞれのページごとの結果確認画面が作成されます。

No.項目名説明
1帳票画像OCRを行った画像を表示
各読み取り領域をマウスでポイントすると、「OCR結果一覧」の該当項目を強調する
2拡大縮小ボタン帳票画像の拡大縮小操作に使用
3ページ変更ボタン表示する確認画面変更に使用
複数ページの帳票ファイルを1つの帳票として処理した時のみ使用
4OCR結果一覧(リスト)項目名と読み取った値(編集可能)のリスト一覧表示
項目をマウスでクリックすると、「帳票画像」の該当位置を強調
5OCR結果一覧(明細)項目名と読み取った値(編集可能)の明細一覧表示
項目をマウスでクリックすると、「帳票画像」の該当位置を強調
6フォントサイズ変更ボタンラジオボタンの選択でOCR結果一覧のフォントサイズを変更する
7リスト表示変更ボタンラジオボタンの選択で結果表示一覧を変更する
Page:現在画像表示しているページの結果のみ表示する
All :複数の出力結果をすべて表示する
8信頼値の閾値OCR結果一覧の背景色の設定の表示
背景色が白:OCR結果の信頼度が100~98%
背景色が黄:OCR結果の信頼度が97%以下
9ファイル名読み取ったファイル名を表示する(マウスオーバーでファイル名をすべて表示)
10FormID読み取りに使用したフォーマット定義名を表示する
11ステータス読み取り結果の状態を表示する
12前・次ボタン実行結果一覧画面の前後の実行結果へ移動する
13確定・確定解除ボタンステータスを”確定済み”へ変更する
また、”確定済み”、”CSV出力済み”のステータスを”確定済み”へ変更する
14保存ボタン編集後の各項目の値を保存
※編集後の値はViewer内部に保持されるため、このボタンから保存先の指定は行わない
15キャンセルボタン編集内容を保存せず、実行結果一覧画面へ戻る

4.2.8. 実行結果の保存

データ出力ボタンを押下すると、保存用のダイアログが表示されます。
このダイアログ上で、任意の場所に保存することができます。

No.項目名説明
1出力先実行結果の保存先を指定する
2出力形式実行結果の保存形式をCSV(カンマ区切り) か CSV(独自形式) かを設定する
※CSVカンマ区切りの場合、ヘッダ部と明細部のCSVファイルが出力されるため、zip圧縮で出力される
3文字コード出力する実行結果の文字コードを、S-JIS、UTF-8、UTF-8(BOM付き)から選択する
4出力単位「複数ページの帳票ファイルを1つの帳票として処理する」が設定された帳票が含まれる場合のみ表示される
 ファイル:ファイル単位で結果をまとめる(複数ページ1出力)
 ページ :ページ単位で結果をまとめる(1ページ1出力)
5データ出力ボタン指定された設定で実行結果を保存する
6キャンセルボタン保存用ダイアログを閉じる

4.2.9. 出力形式

FormEditorからの実行結果を出力する形式は2種類あります。

4.2.9.1. CSV(カンマ区切り)

1行目にヘッダ情報、2行目以降にデータ情報が出力される、一般的なCSV形式です。ヘッダ、明細それぞれでCSVファイルが出力されます。

CSVファイル名は、下記のルールに従って作成されます。

・グループ名の設定がない項目(ヘッダ項目)

   [入力ファイル名].csv

・グループ名の設定がある項目(明細項目)

   [入力ファイル名]_[グループ名].csv

   ※ファイル名に使用できない文字(\/:*?"<>|)がグループ名に含まれる場合、その文字は除外されます

明細データは、FormEditorの読み取り定義で指定した設定が、下記のルールに従ってまとめられます。

 ファイル:グループ
 行   :レコード
 列   :項目名

  • 出力イメージ:

ヘッダ項目の出力 ( [入力ファイル名].csv)

"Image","Image_jshfilename","modifyDate","processDate","result","form_id","tok_cd"
"sample.jpg","C: \Result\20200325_174313_487\sample.jpg","2020-02-06T16:28:52","2020-03-25T17:43:34","true","order",”100”

※固定で"Image","Image_jshfilename","modifyDate","processDate","result","form_id"が出力されます。これらの項目には5.1 共通を参照ください。

明細項目の出力 ([入力ファイル名]_[グループ名].csv

"Itemcd","Amount","Wrapping"
"123","100","30"
"456","50","10"
4.2.9.2. CSV(独自形式)

5.2. CSVを参照ください。

4.3. フォーマット定義ファイル

帳票の位置を合わせるための情報、出力ファイルに記載する情報、OCRで読み取る位置の情報はフォーマット定義ファイルで設定します。
ファイルはタブ区切りで記載します。
1列目のセクションIDの値によって、2列目以降の記載方法が異なります。

項目名書式説明
セクションID0位置合わせ情報
1出力情報(固定値)
2OCR情報
3チェックマーク情報(画像差分で判定)
4チェックマーク情報(✔の形で判定)

※位置合わせ情報は省略可です。省略した場合、絶対座標で抽出します。

  • ファイル名:AIRead_format.ini
  • フォーマット定義ファイルイメージ:

ずれ修正なしの場合

0  3307  4676  300  1745  2645  1745  300  4295
1  0  id  order
2  0      307  688  510  170  0  0  tok_cd
2  0      307  951  1450  170  0  0  Tel
2  0      307  1207  200  170  0  0  Month
2  0      620  1207  200  170  0  0  Day
2  0      938  1207  85  170  0  0  haikb
2  0      1350  1207  85  170  0  0  timekb
2  0  detail  0  407  1745  627  170  1  0  Itemcd0
2  0  detail  0  2015  1745  623  170  1:number  0  Amount0
2  0  detail  0  2687  1745  314  170  1  0  Wrapping0
2  0  detail  1  407  1915  627  170  1  0  Itemcd1
2  0  detail  1  2015  1915  623  170  1:number  0  Amount1
2  0  detail  1  2687  1915  314  170  1  0  Wrapping1
2  0  detail  2  407  2085  627  170  1  0  Itemcd2
2  0  detail  2  2015  2085  623  170  1:number  0  Amount2
2  0  detail  2  2687  2085  314  170  1  0  Wrapping2
2  0  detail  3  407  2255  627  170  1  0  Itemcd3
2  0  detail  3  2015  2255  623  170  1:number  0  Amount3
2  0  detail  3  2687  2255  314  170  1  0  Wrapping3
2  0  detail  4  407  2425  627  170  1  0  Itemcd4
2  0  detail  4  2015  2425  623  170  1:number  0  Amount4
2  0  detail  4  2687  2425  314  170  1  0  Wrapping4
2  0  detail  5  407  2595  627  170  1  0  Itemcd5
2  0  detail  5  2015  2595  623  170  1:number  0  Amount5
2  0  detail  5  2687  2595  314  170  1  0  Wrapping5

ずれ修正ありの場合

1 -1 id order
2 -1 307 688 510 170 0 0 tok_cd 0 1 1 1 1 0
2 -1 307 951 1450 170 0 0 Tel 0 1 1 1 1 1
2 -1 307 1207 200 170 0 0 Month
2 -1 620 1207 200 170 0 0 Day
2 -1 938 1207 85 170 0 0 haikb
2 -1 1350 1207 85 170 0 0 timekb
2 -1  detail  0 407 1745 627 170 1 1 Itemcd 1 1 1 1 1 0
2 -1  detail  0 2015 1745 623 170 1:number 0 Amount 1 1 1 1 1 0
2 -1  detail  0 2687 1745 314 170 1 1 Wrapping 1 1 1 1 1 0
2 -1  detail  1 407 1915 627 170 1 0 Itemcd 1 1 1 1 1 0
2 -1  detail  1 2015 1915 623 170 1:number 0 Amount 1 1 1 1 1 0
2 -1  detail  1 2687 1915 314 170 1 0 Wrapping 1 1 1 1 1 0
2 -1  detail  2 407 2085 627 170 1 0 Itemcd 1 1 1 1 1 0
2 -1  detail  2 2015 2085 623 170 1:number 0 Amount 1 1 1 1 1 0
2 -1  detail  2 2687 2085 314 170 1 0 Wrapping 1 1 1 1 1 0
2 -1  detail  3 407 2255 627 170 1 0 Itemcd 1 1 1 1 1 0
2 -1  detail  3 2015 2255 623 170 1:number 0 Amount 1 1 1 1 1 0
2 -1  detail  3 2687 2255 314 170 1 0 Wrapping 1 1 1 1 1 0
2 -1  detail  4 407 2425 627 170 1 0 Itemcd 1 1 1 1 1 0
2 -1  detail  4 2015 2425 623 170 1:number 0 Amount 1 1 1 1 1 0
2 -1  detail  4 2687 2425 314 170 1 0 Wrapping 1 1 1 1 1 0
2 -1  detail  5 407 2595 627 170 1 0 Itemcd 1 1 1 1 1 0
2 -1  detail  5 2015 2595 623 170 1:number 0 Amount 1 1 1 1 1 0
2 -1  detail  5 2687 2595 314 170 1 0 Wrapping 1 1 1 1 1 0

4.3.1. 位置合わせ情報

帳票の中で一番大きな矩形を基準に位置を合わせます。
ベースとなる3点(左上・右上・左下)の位置を定義します。

No.項目名書式必須説明
1セクションID0必須 
2width整数必須ベースとなる画像サイズの幅
3height整数必須ベースとなる画像サイズの高さ
4x1整数必須ベースとなる矩形の左上の点のx座標
5y1整数必須ベースとなる矩形の左上の点のy座標
6x2整数必須ベースとなる矩形の右上の点のx座標
7y2整数必須ベースとなる矩形の右上の点のy座標
8x3整数必須ベースとなる矩形の左下の点のx座標
9y3整数必須ベースとなる矩形の左下の点のy座標

※位置合わせ情報は省略可です。省略した場合、位置合わせは行われず絶対座標で抽出します。

■位置合わせイメージ

画像内の最大の矩形を検知し、左上・右上・左下の3点を基点に位置を合わせます。

4.3.2. 出力情報(固定値)

No.項目名書式必須説明
1セクションID1必須 
2シーケンス番号整数 (使用しない)
3項目名文字列必須出力情報に記載する項目名
4文字列必須出力する文字列
5グループID文字列グループID(明細・表の名前)を指定
アウトプット時に使用
6レコードID整数レコードID(明細の行番号)を指定
アウトプット時に使用

4.3.3. 出力情報(OCR)

No.項目名書式必須説明
1セクションID2必須 
2シーケンス番号整数 (使用しない)
3グループID文字列 グループID(明細・表の名前)を指定
アウトプット時に使用
4レコードID整数 レコードID(明細の行番号)を指定
アウトプット時に使用
5x整数必須読取範囲の基準となる座標(左上の点)のx座標
6y整数必須読取範囲の基点となる座標(左上の点)のy座標
7width整数必須読取範囲の幅
8height整数必須読取範囲の高さ
9type0, 1必須0 : 活字
1 : 手書き
手書きはコロン(:)区切りで項目ごとにOCRモデルを指定する
指定がない場合、ControlPanelの手書き用OCRモデルを使用する
指定例)1:number
10length0以上の整数必須typeが 0(活字)の場合
0 : 特別な処理を行わない
2以上 : 指定された数 -1本の区切り罫線を除去する

typeが 1(手書き)の場合
0 : 特別な処理を行わない
1 : 指定した範囲の文字を1文字として認識する
2以上 : 指定された数 -1本の区切り罫線を除去する
11フィールドID文字列必須項目名
12ずれ修正0, 1 0:文字列でのずれ修正
1:セルでのずれ修正
13修正対象(左)0, 1 ずれ修正が1(セル)の場合のみ有効
0:セルの左辺を基準としたずれ修正をしない
1:セルの左辺を基準としたずれ修正を行う
14修正対象(右)0, 1 ずれ修正が1(セル)の場合のみ有効
0:セルの上辺を基準としたずれ修正をしない
1:セルの上辺を基準としたずれ修正を行う
15修正対象(上)0, 1 ずれ修正が1(セル)の場合のみ有効
0:セルの上辺を基準としたずれ修正をしない
1:セルの上辺を基準としたずれ修正を行う
16修正対象(下)0, 1 ずれ修正が1(セル)の場合のみ有効
0:セルの底辺を基準としたずれ修正をしない
1:セルの底辺を基準としたずれ修正を行う
17修正方法0, 1 ずれ修正が0(文字列)の場合のみ有効
0:文字列を基準として読取位置を移動する
1:文字列を基準として読取位置の拡張をする
18属性文字列後処理を行う属性を指定する

※修正対象(右)、修正対象(左)、修正対象(上)、修正対象(下) は併用可能

4.3.3.1. ずれ修正(セルに合わせる場合)について

セルに合わせるずれ修正を行う場合、下記のルールで行われます。

<合わせる対象>

 読み取り範囲に対し、以下の 2つの条件を満たすセルが合わせる対象となります。
  1. 読取範囲に対し、セルの面積が30%以上重なっていること
  2. 条件1.を満たすセルのうち、読み取り範囲に対して重なっている面積が最大であること

<例外>

 修正後のセルの高さが元の読み取り範囲の高さの1.2倍を超える場合、ずれ修正は行われません。
  ※本機能は軽微な位置ずれを補正するための機能であり、過度なずれ修正は行わなれません

<修正対象(左右上下)について>

修正の対象の選択によって、修正結果が下記の例のように変わります。

ずれ修正の修正対象(左、右)が有効の場合

 ずれ修正の修正対象(左右上下)が有効の場合

4.3.3.2. ずれ修正(文字列に合わせる場合)について

文字列に合わせるずれ修正を行う場合、下記のルールで行われます。

<合わせる対象>

読み取り範囲に対し、面積が30%以上重なっている文字列が合わせる対象となります。

<修正方法:移動について>

 修正方法に「移動」を指定した場合、読み取り範囲(矩形の形)は変更せず合わせる対象の文字列が入るように読み取り位置を移動させます。

 ※重なっている文字列の範囲より読み取り範囲が小さい場合は修正しません。

ずれ修正の方法が文字列を基準とした移動の場合

<修正方法:拡張について>

 修正方法に「拡張」を選択した場合、読み取り範囲に重なる全文字列が包含できるように読み取り範囲を拡張します。

ずれ修正の方法が文字列を基準とした拡張の場合

4.3.4. 出力情報(チェックマーク)

No.項目名書式必須説明
1セクションID3 または 4必須3 : テンプレート画像との差分で判定
4 : レ点で判定
2シーケンス番号 (使用しない)
3グループID文字列 グループID(明細・表の名前)を指定
アウトプット時に使用
4レコードID整数 レコードID(明細の行番号)を指定
アウトプット時に使用
5x整数必須読取範囲の基準となる座標(左上の点)のx座標
6y整数必須読取範囲の基点となる座標(左上の点)のy座標
7width整数必須読取範囲の幅
8height整数必須読取範囲の高さ
9type0必須 
10length0~1000必須(セクションID=3のときのみ)
テンプレート領域に対する黒領域の割合(%)
11フィールドID文字列必須項目名

4.3.5. 出力情報(バーコード)

No.項目名書式必須説明
1セクションID6必須
2シーケンス番号(使用しない)
3グループID文字列グループID(明細・表の名前)を指定
4レコードID整数レコードID(明細の行番号)を指定
5x整数必須読取範囲の基準となる座標(左上の点)のx座標
6y整数必須読取範囲の基点となる座標(左上の点)のy座標
7width整数必須読取範囲の幅
8height整数必須読取範囲の高さ
9type文字列バーコードの形式を指定
(未指定の場合 NW7)
10length(使用しない)
11ItemName文字列必須項目名

4.3.6. 出力情報(画像抽出)

No.項目名書式必須説明
1セクションID5必須
2シーケンス番号(使用しない)
3SubImageGroupID文字列必須サブ画像のグループ名
4レコードID(使用しない)
5x整数必須読取範囲の基準となる座標(左上の点)のx座標
6y整数必須読取範囲の基点となる座標(左上の点)のy座標
7width整数必須読取範囲の幅
8height整数必須読取範囲の高さ
9type(使用しない)
10length(使用しない)
11項目名文字列必須項目名