5.2. AIRead FormEditorで設定
以下のプログラムを起動することで、AIRead FormEditor(以下FormEditor)でフォーマット定義ファイルを編集できます。
<AIReadインストールフォルダ>/FormEditor/AIReadFormEditor.exe
5.2.1. グループの作成・選択
5.2.1.1. グループを作成する
グループを作成 を選択するとダイアログが表示されます。
ダイアログ上でフォーマット定義を保存するフォルダ名を指定し、任意の名称でグループを作成します。
5.2.1.2. グループを選択する
グループを開く を選択すると、フォルダ選択のダイアログが開かれます。
ダイアログから、作成済みのフォーマット定義を保存するフォルダを選択してください。
5.2.2. フォーマット定義の追加
フォームを追加 を選択すると、ダイアログが表示されます。
ダイアログ上で、任意のフォーマット定義名(フォーム名)の指定と定義のテンプレート(下地)とする画像の登録を行います。
No. | 項目名 | 説明 |
1 | フォーム名 | 追加するフォーマット定義名 |
2 | 登録画像 | フォーマット定義で使用するテンプレート画像 |
5.2.3. フォーマット定義の自動作成
フォームの追加時に選択した画像のフォーマット定義を自動作成することができます。
フォーマット定義の自動作成を行う場合は、定義自動作成 にチェックを入れます。
5.2.3.1. 定義自動作成
No. | 項目名 | 説明 |
1 | フォーム名 | 追加するフォーマット定義名 |
2 | 登録画像(記入例) | フォーマット定義で使用するテンプレート画像 記入済みの画像を指定する |
3 | テンプレート画像(未記入例) | 定義自動作成で使用する画像 未記入の画像を指定する |
4 | 作成ルール | 定義自動作成時に使用する作成ルールを指定する 指定可能な作成ルールは下記3パターンから選択 -テンプレート画像内の全ての矩形を検知し、項目として定義する -テンプレート画像内から、登録画像が空白の項目を除く矩形を検知し、項目として定義する -テンプレート画像と登録画像で差分のある矩形、および空白の矩形を検知し、項目として定義す る |
5 | ずれ修正(px) | ずれ修正を行える大きさを指定する値 値はピクセルで指定 定義自動作成時に登録画像と補正画像を比較して、ずれ修正を行う ずれ修正は上下左右で一番差のすくないところに修正を行う |
6 | 空白項目判定閾値 | 記載済みの項目か空白項目かを判定するための閾値 指定した値が、黒ピクセルの総数を項目自体(セル)の面積で割った割合を超えていれば、記入済み項目として判定する 記入済み判定:空白項目判定閾値 ≧ 黒ピクセルの総数 / セルの面積 空白判定:空白項目判定閾値 ≦ 黒ピクセルの総数 / セルの面積 |
5.2.3.2. 画像内の全ての矩形を検知して、項目として自動定義する場合
画像上の青枠で表示された項目を読み取り項目として、自動定義されます。
5.2.3.3. 画像内の空白項目を除いて、項目を自動定義する場合
画像上の青枠で表示された項目を読み取り項目として、自動定義されます。
5.2.3.4. テンプレート画像と登録画像で差分のある矩形、および空白の矩形を検知して項目を自動定義する場合
画像上の青枠で表示された項目を読み取り項目として、自動定義されます。
5.2.4. フォーマット定義の操作
5.2.4.1. フォーマット定義を選択する
フォーマット定義名を選択すると、定義済みの設定を確認・編集できます。
5.2.4.2. フォーマット定義をコピーする
任意のフォーマット定義名上でマウスを右クリックするとメニューが表示されます。
メニューから コピー を選択するとダイアログが表示されます。
新たに任意のフォーマット定義名を入力し コピー を押下すると、フォーマット定義が複製されます。
5.2.4.3. フォーマット定義を保存する
保存 を押下すると、編集済みのフォーマット定義が保存されます。
5.2.5. 共通設定ファイルの指定
AIReadの実行、後処理設定ファイルの紐づけ、個別OCR設定時に使用する共通設定ファイルを指定します。
「共通設定ファイル」ボタンを押すと、ファイル選択ダイアログを表示します。
「参照」ボタンから使用する共通設定ファイルを選択します。
5.2.6. フォーマットの定義方法
5.2.6.1. 位置合せの定義
解像度等の違いにより、テンプレート画像をもとに設定したフォーマット定義と実際の画像でおきる位置ずれを補正します。
帳票内の最も大きい矩形を自動認識し、読み取り前に画像を拡大・縮小させます。
No. | 項目名 | 説明 |
1 | 位置合せ定義 | 位置合せ定義画面を表示 |
2 | 位置合せ方法 | (1) 位置合わせなし 位置合わせを実施しない (2) 大きな矩形で位置を合わせる 画像に含まれる一番大きな矩形を認識し位置合わせの基準として設定する 設定手順: (ア) 認識 ボタンを押下する (イ) 位置合わせの基準となる最大矩形が検知される(数秒かかる) (3) 外接矩形を自動検知し位置を合わせる (ア) 認識 ボタンを押下する (イ) 外接矩形に合わせて位置合わせの基準が検知される(数秒かかる) (4) 四隅のタイミングマークで位置を合わせる (ア) 認識 ボタンを押下する (イ) タイミングマークに合わせて位置合わせの基準が検知される(数秒かかる) |
(2)大きな矩形で位置を合わせる
(3) 外接矩形を自動検知し位置を合わせる
(4) 四隅のタイミングマークで位置を合わせる
位置合わせを行う際には、共通設定ファイルが必要となります。
「共通設定ファイル」ボタンで指定した共通設定ファイルが存在しない場合は、「認識」ボタンを押下できなくなります。
5.2.6.2. 読み取り範囲の設定
帳票上の読み取り範囲、読み取り方法、項目名を設定します。
No. | 項目名 | 説明 |
1 | モード切替 | 「選択モード」と「作成モード」を切り替える ・作成:読取範囲を新規で作成する ・選択:設定済みの項目を選択して修正する |
2 | 元に戻す・やり直し | 操作を1つ戻す(やり直す) |
3 | 下にコピー・右にコピー | 選択中の項目を下(右)にコピーする 項目名、グループ名、レコードIDの末尾が半角数字の場合は1加算される(オートフィル) |
4 | 画像変更 | テンプレート画像を変更する |
5 | 個別設定の呼出 | 開いているフォーマット定義専用の個別設定画面を起動する 5.2.9. 個別OCR設定を参照 |
6 | 左・右に90度回転 | 表示中の画像を左(右)に90度回転する |
7 | 項目名 | 読み取り結果ファイルに出力する項目名 設定された順番にCSVファイルに出力される |
8 | モデル | 「活字」、「手書き」、「チェックマーク」、「丸囲み」、「バーコード」、「画像抽出」のいずれかを表示 「手書き」の場合は指定した言語も表示される |
9 | グループ名 | 表など同一グループとして扱いたいときに指定するグループ名 |
10 | レコードID | 表などで同一行として扱いたいときに指定するレコードID |
11 | 移動・削除 | 選択中の項目を上下に移動・削除する |
12 | 編集 | 選択中の作成済みの読み取り範囲の設定画面を開く 読み取り範囲を複数選択している場合は、一括変更が可能 |
一括変更時の設定は、変更しない からチェックを外すことで編集が可能になります。
5.2.7. 読取定義の設定
「作成モード」で読み取り範囲を指定した場合、および読取項目をダブルクリックしたときに開きます。
5.2.7.1. 読み取り方法がOCR
No. | 項目名 | 説明 |
1 | 項目名 | 読み取り結果ファイルに出力する項目名 設定された順番にCSVファイルに出力される |
2 | グループ | 表など同一グループとして扱いたいときに指定するグループ名 |
3 | レコード | 表などで同一行として扱いたいときに指定するレコードID |
4 | 読み取り方法 | 「OCR」を選択する |
5 | 使用するモデル | 「活字」または「手書き」を選択する 「手書き」の場合は「言語」と「文字数」、「区切り線」の指定が可能 |
6 | 言語 | 使用するモデルが「手書き」のときに指定が可能 読み取り範囲で使用する手書き学習モデルを指定する 【言語一覧】 ・日本語 :数字、ローマ字、記号、カタカナ、ひらがな、常用漢字を学習したモデル ・名前 :カタカナ、ひらがな、人名漢字、常用漢字の一部を学習したモデル ・住所 :数字、ローマ字、カタカナ、ひらがな、住所漢字を学習したモデル ・カタカナ:カタカナを学習したモデル ・英語 :数字、ローマ字、記号を学習したモデル ・数字 :数字を学習したモデル ・通貨 :数字、記号($、¥、マイナス、カンマ、ピリオド)を学習したモデル ・数値・電話番号:数字、記号(マイナス、カンマ、括弧、括弧閉じ)を学習したモデル 設定なしの場合は共通設定の「手書き用OCRモデル」で設定したモデルを使用する |
7 | 後処理 | AIRead ContorolPanel で作成した後処理設定ファイルと読み取り項目を紐づける ※後処理の設定方法は、4.1.4. 後処理設定に記載 |
8 | 文字数 | 使用するモデルが「手書き」のときに指定が可能 読み取り範囲の文字数が「複数」か「1文字」かを指定する 言語項目で「数値・電話番号」「数字」「カタカナ」を選択した場合は、複数文字に固定される |
9 | 区切り線の数 | 読み取り範囲内にある桁や文字の区切り線(点線)を除去するための本数を指定する 指定された数分の罫線除去を行う(区切り線が等間隔に並んでいる前提) ※「手書き」の場合、「文字数」が「複数」の場合のみ設定可能 |
10-1 | ずれ修正 | ずれ修正を「する」、「しない」を指定する |
10-2 | 基準 | ずれ修正の基準を「セル」か「文字列」から選択する ・セル :読み取り範囲に最も近いセル(矩形)に読み取り位置を修正する ・文字列:読み取り範囲と重なる文字列を対象に読み取り位置を修正する |
11 | 対象 (基準が「セル」の時) | ずれ修正の対象となるセルに合わせる修正方向を「左」、「右」、「上」、「下」で指定する 複数選択した場合は、複数方向に位置修正を行う ※仕様の詳細は、5.3.3.1ずれ修正(セルに合わせる場合)についてに記載 |
12 | 方法 (基準が「文字列」の時) | ずれ修正の対象となる文字列に対して行う修正の方法を「移動」か「拡張」で指定する ※仕様の詳細は、5.3.3.2ずれ修正(文字列に合わせる場合)についてに記載 |
13 | X | 読み取り範囲の左上のX座標(ピクセル) |
14 | Y | 読み取り範囲の左上のY座標(ピクセル) |
15 | 幅 | 読み取り範囲の幅(ピクセル) |
16 | 高さ | 読み取り範囲の高さ(ピクセル) |
5.2.7.2. 読み取り方法が チェック判定
No. | 項目名 | 説明 |
1 | 項目名 | 読み取り結果ファイルに出力する項目名 設定された順番にCSVファイルに出力される |
2 | グループ | 表など同一グループとして扱いたいときに指定するグループ名 |
3 | レコード | 表などで同一行として扱いたいときに指定するレコードID |
4 | 読み取り方法 | 「チェック判定」を選択する |
5 | 読み取り対象 | 「チェックマーク」または「丸囲み」を選択する 【読み取り対象一覧】 ・チェックマーク:レ点の有無を判定する ・丸囲み:丸囲みや塗りつぶしを判定する テンプレートの画像と読取画像を比較し、読み取り範囲の黒色が「6. 閾値」で指定した割合以上のときにチェックがされたと判定する |
6 | 出力方法 | 「標準」もしくは「個別設定」を選択する ・標準:結果を「true」「false」で出力する ・個別設定:結果を入力した任意の値で出力する |
7 | 閾値 | テンプレート画像に対する黒領域の割合(パーセント) ※「5. 読み取り対象」が丸囲みの時のみ設定 |
8 | X | 読み取り範囲の左上のX座標(ピクセル) |
9 | Y | 読み取り範囲の左上のY座標(ピクセル) |
10 | 幅 | 読み取り範囲の幅(ピクセル) |
11 | 高さ | 読み取り範囲の高さ(ピクセル) |
5.2.7.3. 「読み取り方法」が バーコード
No. | 項目 | 説明 |
---|---|---|
1 | 項目名 | 読み取り結果ファイルに出力する項目名 設定された順番にCSVファイルに出力される |
2 | グループ | 表など同一グループとして扱いたいときに指定するグループ名 |
3 | レコード | 表などで同一行として扱いたいときに指定するレコードID |
4 | 読み取り方法 | 「バーコード」を選択する ※対応しているバーコードは(NW-7) |
5 | X | 読み取り範囲の左上のX座標(ピクセル) |
6 | Y | 読み取り範囲の左上のY座標(ピクセル) |
7 | 幅 | 読み取り範囲の幅(ピクセル) |
8 | 高さ | 読み取り範囲の高さ(ピクセル) |
5.2.7.4. 「読み取り方法」が QRコード
No. | 項目 | 説明 |
---|---|---|
1 | 項目名 | 読み取り結果ファイルに出力する項目名 設定された順番にCSVファイルに出力される |
2 | グループ | 表など同一グループとして扱いたいときに指定するグループ名 |
3 | レコード | 表などで同一行として扱いたいときに指定するレコードID |
4 | 読み取り方法 | 「QRコード」を選択する |
5 | QRコードの数 | 読み取り範囲内で認識させたいQRコードの数を指定する |
6 | X | 読み取り範囲の左上のX座標(ピクセル) |
7 | Y | 読み取り範囲の左上のY座標(ピクセル) |
8 | 幅 | 読み取り範囲の幅(ピクセル) |
9 | 高さ | 読み取り範囲の高さ(ピクセル) |
5.2.7.5. 「読み取り方法」が 画像抽出
抽出したい画像の設定は、あらかじめ以下のようなフォルダ構成を作成する。
画像グループの作成は、5.2.8. SubFormの設定 を参照
?AIRead_conf(フォーマット定義のグループフォルダ)
├ ─ ─ ?form_id(フォーマット定義名)
│ ├ ? AIRead_format.ini
│ ├ ? AIRead_setting.ini
│ └? template.png
│
└ ─ ─ ?conf(固定フォルダ)
└? subimage(固定フォルダ)
├─?group1(画像グループID)
│ ├─?sub_form1(画像ID)
│ │ ├ ? AIRead_format.ini
│ │ └? template.png
│ │
│ └─?sub_form2(画像ID)
│ │ ├ ? AIRead_format.ini
│ │ └? template.png
│ ⁝
│
├─?group2(画像グループID)
⁝ ├─?sub_form3(画像ID)
│ ├ ? AIRead_format.ini
│ └? template.png
⁝
それぞれの sub_formn フォルダに画像マッチングさせたい画像ファイルを「template.png」というファイル名で保存する。
FormEditor では以下のように登録される。抽出画像ごとに読み取り範囲を設定する。
No. | 項目 | 説明 |
---|---|---|
1 | 項目名 | 読み取り結果ファイルに出力する項目名 |
2 | グループ | 設定不可 |
3 | レコード | 設定不可 |
4 | 読み取り方法 | 「画像抽出」を選択する |
5 | 画像グループID | 抽出させたい画像のグループIDを選択する 前述のフォルダ構成の group1/group2 に相当する ※使用されるフォーム名は指定されたグループIDから自動判別される |
6 | X | 読み取り範囲の左上のX座標(ピクセル) |
7 | Y | 読み取り範囲の左上のY座標(ピクセル) |
8 | 幅 | 読み取り範囲の幅(ピクセル) |
9 | 高さ | 読み取り範囲の高さ(ピクセル) |
5.2.7.6. 「読み取り方法」が 固定値
No. | 項目 | 説明 |
---|---|---|
1 | 項目名 | 読み取り結果ファイルに出力する項目名 |
2 | グループ | 表など同一グループとして扱いたいときに指定するグループ名 |
3 | レコード | 表などで同一行として扱いたいときに指定するレコードID |
4 | 読み取り方法 | 「固定値」を選択する |
5 | 固定値 | 出力させたい値を直接入力する |
5.2.8. SubFormの設定
画像抽出を行う場合に指定するSubForm を追加します。
5.2.8.1. SubFormの追加
「SubFormの追加」ボタンを押下することで、SubFormの追加画面を呼び出します。
No. | 項目 | 説明 |
---|---|---|
1 | サブフォームグループ名 | 画像抽出を行う際に指定する画像グループを設定する |
2 | サブフォーム名 | 画像抽出を行う際に使用される定義名を設定する |
3 | 登録画像 | 画像抽出を行う時に使用する読み取り用の画像を設定する |
5.2.8.2. SubFormの定義
作成されたサブフォーム上で、読み取り範囲の指定を行います。
No. | 項目名 | 説明 |
1 | 項目名 | 読み取り結果ファイルに出力する項目名 設定された順番にCSVファイルに出力される |
2 | グループ名 | 表など同一グループとして扱いたいときに指定するグループ名 |
3 | レコードID | 表などで同一行として扱いたいときに指定するレコードID |
4 | 読み取り方法 | 「OCR」のみ選択可能 |
5 | 使用するモデル | 「活字」のみ選択可能 |
後処理 | AIRead ContorolPanel で作成した後処理設定ファイルと読み取り項目を紐づける ※後処理の設定方法は、4.1.4. 後処理設定に記載 | |
7 | X | 読み取り範囲の左上のX座標(ピクセル) |
8 | Y | 読み取り範囲の左上のY座標(ピクセル) |
9 | 幅 | 読み取り範囲の幅(ピクセル) |
10 | 高さ | 読み取り範囲の高さ(ピクセル) |
5.2.8.3. SubFormをコピーする
任意のサブフォーム名上でマウスを右クリックするとメニューが表示されます。
メニューから コピー を選択するとダイアログが表示されます。
新たに任意のサブフォーム名を入力し コピー を押下すると、サブフォームが複製されます。
異なるサブフォームグループとして、複製を行いたい場合は、複製時に別のサブフォームグループ名を入力してください。
5.2.8.4. デフォルトのSubFormを指定する
任意のサブフォーム名上でマウスを右クリックするとメニューが表示されます。
メニューから デフォルトに指定 を選択すると、選択したサブフォームがデフォルトのサブフォームとなります。
画像抽出を行う際に、どのサブフォームとも一致しない、もしくは登録外のサブフォームであった場合、デフォルトに指定したサブフォームが使用されるようになります。
5.2.9. 個別OCR設定
フォーマット定義ごとに個別でOCR設定の定義を行います。
「個別OCR設定の呼出」ボタンを押下することで、個別OCR設定用のAIRead ControlPanel 画面を呼び出します。
個別OCR設定の呼出 ボタンを押下することで、5.2.5. 共通設定ファイルの指定 で指定した共通設定ファイルの各OCR設定を引き継いで呼び出します。
指定した共通設定ファイルが存在しない場合、共通設定ファイル指定ダイアログが表示されます。
「個別設定に使う」にチェックのついたパラメータは、AIRead実行時に共通設定ファイルのパラメータを上書きして実行されます。
ただし、「入力フォルダ」や「抽出モードの指定」等一部のパラメータは置き換えできません。
設定内容については、4. 共通設定を参照して下さい。
5.2.9.1. 設定方法
- 個別設定に使いたい設定の編集
新規で個別設定を行う場合、すべての個別設定は無効となっており設定値が編集できません。
個別設定に使用したい設定項目の右側にある、個別設定に使うチェックボックス(□)をクリックし、設定値を編集してください。
AIRead on Cloudで有効な設定は☁マーク(□)がついた項目のみとなります。
- 個別設定の保存
設定の編集が完了したら、保存してください。個別設定が反映されます。
- 個別設定画面の終了
保存が完了したら、右上の×ボタンで画面を閉じてください。
5.2.10. AIReadの実行
作成したフォーマット定義でAIReadを実行します。
No. | 項目名 | 説明 |
1 | AIRead実行 | AIRead実行設定ダイアログを開く ※AIRead OCRエンジンがインストールされていない環境では、AIRead実行ボタンは非表示となる |
2 | 画像ファイル名 | AIReadを実行する画像ファイルを指定する |
3 | 実行 | AIReadの実行を開始する |
4 | キャンセル | ダイアログを閉じる |
AIRead の実行の際、5.2.5. 共通設定ファイルの指定 で指定した共通設定ファイルを呼び出します。
指定した共通設定ファイルが存在しない場合、共通設定ファイル指定ダイアログが表示されます。
5.2.11. AIReadの実行結果を確認
実行後にAIReadの実行結果確認画面を表示します。
表示された実行結果一覧画面より、確認・編集を行うファイルを選択し、実行結果確認画面を表示します。
5.2.11.1. 実行結果一覧画面
No. | 項目名 | 説明 |
1 | ファイル名 | 読み取ったファイル名を表示する |
2 | ページ番号 | 読み取ったファイルのページ数を表示する |
3 | FormID | 読み取りに使用したフォーマット定義名を表示する |
4 | 読取り日時 | 読み取りを実行した日時を表示する |
5 | 更新日時 | 最終更新日時を表示する |
6 | ステータス | 実行結果の状態を表示する ・読取完了 :読み取りが終了 ・確定済 :実行結果確認画面で確定処理を実施済み ・CSV出力済 :データ出力ボタンでCSV出力を実施済み ・読取失敗 :読み取りが失敗 ※AIRead自体が起動できない、異常終了の場合は一覧に表示されない |
7 | 編集ボタン | 対象の実行結果の実行結果確認画面を表示する(該当行をダブルクリックでも表示可能) |
8 | 更新ボタン | 実行結果一覧を最新の状態へ更新する |
9 | 削除ボタン | チェックボックスで選択した実行結果を削除する |
10 | データ出力ボタン | チェックボックスで選択した実行結果をCSV出力する |
11 | 絞り込み条件 | 条件を指定し、実行結果一覧画面に表示する実行結果を絞り込む |
12 | Viewer設定ボタン | 表示フォントサイズ、信頼値の表示色などを設定する |
5.2.11.2. 絞り込み条件
以下の条件を入力することによって、読取結果の絞り込み検索ができます。
No. | 項目名 | 説明 |
1 | ファイル名 | 読み取ったファイル名を絞り込み条件にする |
2 | FormID | 実行時に使用した定義情報のFormIDを絞り込み条件にする |
3 | 登録日付 | 実行時の日付を絞り込み条件にする |
4 | ステータス | 実行結果のステータスを絞り込み条件にする |
5 | 更新ボタン | 指定した条件で絞り込みを行う |
5.2.11.3.Viewer設定
No. | 項目名 | 説明 |
1 | 読取枠を透明にする | 読取枠表示を水色表示から透明にする チェック有り:有効 チェック無し:無効 |
2 | フォントサイズ変更ボタン | ラジオボタンの選択でOCR結果一覧のフォントサイズを変更する |
3 | リスト表示変更ボタン | ラジオボタンの選択で結果表示一覧を変更する Page:現在画像表示しているページの結果のみ表示する All :複数の出力結果をすべて表示する |
4 | 信頼値のしきい値 | OCR結果一覧の背景色の設定の表示 しきい値は任意の数字に設定することができる 背景色が白:OCR結果の信頼度が100~99% 背景色が黄:OCR結果の信頼度が98~80% 背景色が赤:OCR結果の信頼度が79%赤 |
5 | 決定ボタン | 設定内容を保存し、画面を閉じる |
6 | キャンセルボタン | 設定内容を保存せず、画面を閉じる |
5.2.11.4. 実行結果詳細画面
No. | 項目名 | 説明 |
1 | 帳票画像 | OCRを行った画像を表示 各読み取り領域をマウスでポイントすると、「OCR結果一覧」の該当項目を強調する |
2 | 拡大縮小ボタン | 帳票画像の拡大縮小操作に使用 |
3 | ページ変更ボタン | 表示する確認画面変更に使用 複数ページの帳票ファイルを1つの帳票として処理した時のみ使用 |
4 | OCR結果一覧(リスト) | 項目名と読み取った値(編集可能)のリスト一覧表示 項目をマウスでクリックすると、「帳票画像」の該当位置を強調 |
5 | OCR結果一覧(明細) | 項目名と読み取った値(編集可能)の明細一覧表示 項目をマウスでクリックすると、「帳票画像」の該当位置を強調 |
6 | ファイル名 | 読み取ったファイル名を表示する(マウスオーバーでファイル名をすべて表示) |
7 | FormID | 読み取りに使用したフォーマット定義名を表示する |
8 | ステータス | 読み取り結果の状態を表示する |
9 | 前・次ボタン | 実行結果一覧画面の前後の実行結果へ移動する |
10 | 確定・確定解除ボタン | ステータスを”確定済み”へ変更する また、”確定済み”、”CSV出力済み”のステータスを”確定済み”へ変更する |
11 | 保存ボタン | 編集後の各項目の値を保存 ※編集後の値はViewer内部に保持されるため、このボタンから保存先の指定は行わない |
12 | キャンセルボタン | 編集内容を保存せず、実行結果一覧画面へ戻る |
5.2.12. 実行結果の保存
データ出力ボタンを押下すると、保存用のダイアログが表示されます。
このダイアログ上で、任意の場所に保存することができます。
No. | 項目名 | 説明 |
1 | 出力先 | 実行結果の保存先を指定する 「*」「?」「"」「|」は使用不可 |
2 | 命名規則 | 出力するCSV/PDFファイルの規則を指定する 「/」「*」「?」「"」「|」は使用不可 <date>:出力時の実行日付8桁(yyyymmdd)をファイル名に表記する <time>:出力時の実行時間8桁(hhmmssms)をファイル名に表記する <item:項目名>:読み取り結果に含まれる項目名を指定することで、読み取った値をファイル名に表記する |
3 | 出力形式 | 実行結果の保存形式をCSV(カンマ区切り) 、 CSV(独自形式) 、PDFから設定する ※CSVカンマ区切りの場合、ヘッダ部と明細部のCSVファイルが出力されるため、zip圧縮で出力される ※PDFの場合は、読み取った画像をPDFとして出力される |
4 | 文字コード | 出力する実行結果の文字コードを、S-JIS、UTF-8、UTF-8(BOM付き)から選択する |
5 | 出力単位 | 「複数ページの帳票ファイルを1つの帳票として処理する」が設定された帳票が含まれる場合のみ表示される ファイル:ファイル単位で結果をまとめる(複数ページ1出力) ページ :ページ単位で結果をまとめる(1ページ1出力) |
6 | ヘッダー設定 | CSV出力を行う際に、出力するヘッダ情報を選択画面を開く ※各種ヘッダの詳細は 6.1. 共通に記載 |
7 | データ出力ボタン | 指定された設定で実行結果を保存する |
8 | キャンセルボタン | 保存用ダイアログを閉じる |
5.2.13. 出力形式
FormEditorからの実行結果を出力する形式は2種類あります。
5.2.13.1. CSV(カンマ区切り)
1行目にヘッダ情報、2行目以降にデータ情報が出力される、一般的なCSV形式です。ヘッダ、明細それぞれでCSVファイルが出力されます。
CSVファイル名は、下記のルールに従って作成されます。
・グループ名の設定がない項目(ヘッダ項目)
[入力ファイル名].csv
・グループ名の設定がある項目(明細項目)
※ファイル名に使用できない文字(\/:*?"<>|)がグループ名に含まれる場合、その文字は除外されます
明細データは、FormEditorの読み取り定義で指定した設定が、下記のルールに従ってまとめられます。
ファイル:グループ
行 :レコード
列 :項目名
- 出力イメージ:
ヘッダ項目の出力 ( [入力ファイル名].csv)
"Image","Image_jshfilename","modifyDate","processDate","result","form_id","tok_cd" "sample.jpg","C: \Result\20200325_174313_487\sample.jpg","2020-02-06T16:28:52","2020-03-25T17:43:34","true","order",”100” |
※固定で"Image","Image_jshfilename","modifyDate","processDate","result","form_id"が出力されます。これらの項目には5.1 共通を参照ください。
明細項目の出力 ([入力ファイル名]_[グループ名].csv
"Itemcd","Amount","Wrapping" "123","100","30" "456","50","10" |
5.2.13.2. CSV(独自形式)
6.2. CSVを参照ください。
5.3. フォーマット定義ファイル
帳票の位置を合わせるための情報、出力ファイルに記載する情報、OCRで読み取る位置の情報はフォーマット定義ファイルで設定します。
ファイルはタブ区切りで記載します。
1列目のセクションIDの値によって、2列目以降の記載方法が異なります。
項目名 | 書式 | 説明 |
---|---|---|
セクションID | 0 | 位置合わせ情報 |
1 | 出力情報(固定値) | |
2 | OCR情報 | |
3 | チェックマーク情報(画像差分で判定) | |
4 | チェックマーク情報(✔の形で判定) |
※位置合わせ情報は省略可です。省略した場合、絶対座標で抽出します。
- ファイル名:AIRead_format.ini
- フォーマット定義ファイルイメージ:
ずれ修正なしの場合
0 3307 4676 300 1745 2645 1745 300 4295 1 0 id order 2 0 307 688 510 170 0 0 tok_cd 2 0 307 951 1450 170 0 0 Tel 2 0 307 1207 200 170 0 0 Month 2 0 620 1207 200 170 0 0 Day 2 0 938 1207 85 170 0 0 haikb 2 0 1350 1207 85 170 0 0 timekb 2 0 detail 0 407 1745 627 170 1 0 Itemcd0 2 0 detail 0 2015 1745 623 170 1:number 0 Amount0 2 0 detail 0 2687 1745 314 170 1 0 Wrapping0 2 0 detail 1 407 1915 627 170 1 0 Itemcd1 2 0 detail 1 2015 1915 623 170 1:number 0 Amount1 2 0 detail 1 2687 1915 314 170 1 0 Wrapping1 2 0 detail 2 407 2085 627 170 1 0 Itemcd2 2 0 detail 2 2015 2085 623 170 1:number 0 Amount2 2 0 detail 2 2687 2085 314 170 1 0 Wrapping2 2 0 detail 3 407 2255 627 170 1 0 Itemcd3 2 0 detail 3 2015 2255 623 170 1:number 0 Amount3 2 0 detail 3 2687 2255 314 170 1 0 Wrapping3 2 0 detail 4 407 2425 627 170 1 0 Itemcd4 2 0 detail 4 2015 2425 623 170 1:number 0 Amount4 2 0 detail 4 2687 2425 314 170 1 0 Wrapping4 2 0 detail 5 407 2595 627 170 1 0 Itemcd5 2 0 detail 5 2015 2595 623 170 1:number 0 Amount5 2 0 detail 5 2687 2595 314 170 1 0 Wrapping5 |
ずれ修正ありの場合
1 -1 id order 2 -1 307 688 510 170 0 0 tok_cd 0 1 1 1 1 0 2 -1 307 951 1450 170 0 0 Tel 0 1 1 1 1 1 2 -1 307 1207 200 170 0 0 Month 2 -1 620 1207 200 170 0 0 Day 2 -1 938 1207 85 170 0 0 haikb 2 -1 1350 1207 85 170 0 0 timekb 2 -1 detail 0 407 1745 627 170 1 1 Itemcd 1 1 1 1 1 0 2 -1 detail 0 2015 1745 623 170 1:number 0 Amount 1 1 1 1 1 0 2 -1 detail 0 2687 1745 314 170 1 1 Wrapping 1 1 1 1 1 0 2 -1 detail 1 407 1915 627 170 1 0 Itemcd 1 1 1 1 1 0 2 -1 detail 1 2015 1915 623 170 1:number 0 Amount 1 1 1 1 1 0 2 -1 detail 1 2687 1915 314 170 1 0 Wrapping 1 1 1 1 1 0 2 -1 detail 2 407 2085 627 170 1 0 Itemcd 1 1 1 1 1 0 2 -1 detail 2 2015 2085 623 170 1:number 0 Amount 1 1 1 1 1 0 2 -1 detail 2 2687 2085 314 170 1 0 Wrapping 1 1 1 1 1 0 2 -1 detail 3 407 2255 627 170 1 0 Itemcd 1 1 1 1 1 0 2 -1 detail 3 2015 2255 623 170 1:number 0 Amount 1 1 1 1 1 0 2 -1 detail 3 2687 2255 314 170 1 0 Wrapping 1 1 1 1 1 0 2 -1 detail 4 407 2425 627 170 1 0 Itemcd 1 1 1 1 1 0 2 -1 detail 4 2015 2425 623 170 1:number 0 Amount 1 1 1 1 1 0 2 -1 detail 4 2687 2425 314 170 1 0 Wrapping 1 1 1 1 1 0 2 -1 detail 5 407 2595 627 170 1 0 Itemcd 1 1 1 1 1 0 2 -1 detail 5 2015 2595 623 170 1:number 0 Amount 1 1 1 1 1 0 2 -1 detail 5 2687 2595 314 170 1 0 Wrapping 1 1 1 1 1 0 |
5.3.1. 位置合わせ情報
帳票の中で一番大きな矩形を基準に位置を合わせます。
ベースとなる3点(左上・右上・左下)の位置を定義します。
No. | 項目名 | 書式 | 必須 | 説明 |
---|---|---|---|---|
1 | セクションID | 0 | 必須 | |
2 | width | 整数 | 必須 | ベースとなる画像サイズの幅 |
3 | height | 整数 | 必須 | ベースとなる画像サイズの高さ |
4 | x1 | 整数 | 必須 | ベースとなる矩形の左上の点のx座標 |
5 | y1 | 整数 | 必須 | ベースとなる矩形の左上の点のy座標 |
6 | x2 | 整数 | 必須 | ベースとなる矩形の右上の点のx座標 |
7 | y2 | 整数 | 必須 | ベースとなる矩形の右上の点のy座標 |
8 | x3 | 整数 | 必須 | ベースとなる矩形の左下の点のx座標 |
9 | y3 | 整数 | 必須 | ベースとなる矩形の左下の点のy座標 |
※位置合わせ情報は省略可です。省略した場合、位置合わせは行われず絶対座標で抽出します。
■位置合わせイメージ
画像内の最大の矩形を検知し、左上・右上・左下の3点を基点に位置を合わせます。
5.3.2. 出力情報(固定値)
No. | 項目名 | 書式 | 必須 | 説明 |
---|---|---|---|---|
1 | セクションID | 1 | 必須 | |
2 | シーケンス番号 | 整数 | (使用しない) | |
3 | 項目名 | 文字列 | 必須 | 出力情報に記載する項目名 |
4 | 値 | 文字列 | 必須 | 出力する文字列 |
5 | グループID | 文字列 | グループID(明細・表の名前)を指定 アウトプット時に使用 | |
6 | レコードID | 整数 | レコードID(明細の行番号)を指定 アウトプット時に使用 |
5.3.3. 出力情報(OCR)
No. | 項目名 | 書式 | 必須 | 説明 |
1 | セクションID | 2 | 必須 | |
2 | シーケンス番号 | 整数 | (使用しない) | |
3 | グループID | 文字列 | グループID(明細・表の名前)を指定 アウトプット時に使用 | |
4 | レコードID | 整数 | レコードID(明細の行番号)を指定 アウトプット時に使用 | |
5 | x | 整数 | 必須 | 読取範囲の基準となる座標(左上の点)のx座標 |
6 | y | 整数 | 必須 | 読取範囲の基点となる座標(左上の点)のy座標 |
7 | width | 整数 | 必須 | 読取範囲の幅 |
8 | height | 整数 | 必須 | 読取範囲の高さ |
9 | type | 0, 1 | 必須 | 0 : 活字 1 : 手書き 手書きはコロン(:)区切りで項目ごとにOCRモデルを指定する 指定がない場合、ControlPanelの手書き用OCRモデルを使用する 指定例)1:number |
10 | length | 0以上の整数 | 必須 | typeが 0(活字)の場合 0 : 特別な処理を行わない 2以上 : 指定された数 -1本の区切り罫線を除去する typeが 1(手書き)の場合 0 : 特別な処理を行わない 1 : 指定した範囲の文字を1文字として認識する 2以上 : 指定された数 -1本の区切り罫線を除去する |
11 | フィールドID | 文字列 | 必須 | 項目名 |
12 | ずれ修正 | 0, 1 | 0:文字列でのずれ修正 1:セルでのずれ修正 | |
13 | 修正対象(左) | 0, 1 | ずれ修正が1(セル)の場合のみ有効 0:セルの左辺を基準としたずれ修正をしない 1:セルの左辺を基準としたずれ修正を行う | |
14 | 修正対象(右) | 0, 1 | ずれ修正が1(セル)の場合のみ有効 0:セルの上辺を基準としたずれ修正をしない 1:セルの上辺を基準としたずれ修正を行う | |
15 | 修正対象(上) | 0, 1 | ずれ修正が1(セル)の場合のみ有効 0:セルの上辺を基準としたずれ修正をしない 1:セルの上辺を基準としたずれ修正を行う | |
16 | 修正対象(下) | 0, 1 | ずれ修正が1(セル)の場合のみ有効 0:セルの底辺を基準としたずれ修正をしない 1:セルの底辺を基準としたずれ修正を行う | |
17 | 修正方法 | 0, 1 | ずれ修正が0(文字列)の場合のみ有効 0:文字列を基準として読取位置を移動する 1:文字列を基準として読取位置の拡張をする | |
18 | 属性 | 文字列 | 後処理を行う属性を指定する |
※修正対象(右)、修正対象(左)、修正対象(上)、修正対象(下) は併用可能
5.3.3.1. ずれ修正(セルに合わせる場合)について
セルに合わせるずれ修正を行う場合、下記のルールで行われます。
<合わせる対象>
読み取り範囲に対し、以下の 2つの条件を満たすセルが合わせる対象となります。
1. 読取範囲に対し、セルの面積が30%以上重なっていること
2. 条件1.を満たすセルのうち、読み取り範囲に対して重なっている面積が最大であること
<例外>
修正後のセルの高さが元の読み取り範囲の高さの1.2倍を超える場合、ずれ修正は行われません。
※本機能は軽微な位置ずれを補正するための機能であり、過度なずれ修正は行わなれません
<修正対象(左右上下)について>
修正の対象の選択によって、修正結果が下記の例のように変わります。
ずれ修正の修正対象(左、右)が有効の場合
ずれ修正の修正対象(左右上下)が有効の場合
5.3.3.2. ずれ修正(文字列に合わせる場合)について
文字列に合わせるずれ修正を行う場合、下記のルールで行われます。
<合わせる対象>
読み取り範囲に対し、面積が30%以上重なっている文字列が合わせる対象となります。
<修正方法:移動について>
修正方法に「移動」を指定した場合、読み取り範囲(矩形の形)は変更せず合わせる対象の文字列が入るように読み取り位置を移動させます。
※重なっている文字列の範囲より読み取り範囲が小さい場合は修正しません。
ずれ修正の方法が文字列を基準とした移動の場合
<修正方法:拡張について>
修正方法に「拡張」を選択した場合、読み取り範囲に重なる全文字列が包含できるように読み取り範囲を拡張します。
ずれ修正の方法が文字列を基準とした拡張の場合
5.3.4. 出力情報(チェックマーク)
No. | 項目名 | 書式 | 必須 | 説明 |
1 | セクションID | 3 または 4 | 必須 | 3 : テンプレート画像との差分で判定 4 : レ点で判定 |
2 | シーケンス番号 | (使用しない) | ||
3 | グループID | 文字列 | グループID(明細・表の名前)を指定 アウトプット時に使用 | |
4 | レコードID | 整数 | レコードID(明細の行番号)を指定 アウトプット時に使用 | |
5 | x | 整数 | 必須 | 読取範囲の基準となる座標(左上の点)のx座標 |
6 | y | 整数 | 必須 | 読取範囲の基点となる座標(左上の点)のy座標 |
7 | width | 整数 | 必須 | 読取範囲の幅 |
8 | height | 整数 | 必須 | 読取範囲の高さ |
9 | type | 0 | 必須 | |
10 | length | 0~1000 | 必須 | (セクションID=3のときのみ) テンプレート領域に対する黒領域の割合(%) |
11 | フィールドID | 文字列 | 必須 | 項目名 |
5.3.5. 出力情報(バーコード)
No. | 項目名 | 書式 | 必須 | 説明 |
---|---|---|---|---|
1 | セクションID | 6 | 必須 | |
2 | シーケンス番号 | (使用しない) | ||
3 | グループID | 文字列 | グループID(明細・表の名前)を指定 | |
4 | レコードID | 整数 | レコードID(明細の行番号)を指定 | |
5 | x | 整数 | 必須 | 読取範囲の基準となる座標(左上の点)のx座標 |
6 | y | 整数 | 必須 | 読取範囲の基点となる座標(左上の点)のy座標 |
7 | width | 整数 | 必須 | 読取範囲の幅 |
8 | height | 整数 | 必須 | 読取範囲の高さ |
9 | type | 文字列 | バーコードの形式を指定 (未指定の場合 NW7) | |
10 | length | (使用しない) | ||
11 | ItemName | 文字列 | 必須 | 項目名 |
5.3.6. 出力情報(画像抽出)
No. | 項目名 | 書式 | 必須 | 説明 |
---|---|---|---|---|
1 | セクションID | 5 | 必須 | |
2 | シーケンス番号 | (使用しない) | ||
3 | SubImageGroupID | 文字列 | 必須 | サブ画像のグループ名 |
4 | レコードID | (使用しない) | ||
5 | x | 整数 | 必須 | 読取範囲の基準となる座標(左上の点)のx座標 |
6 | y | 整数 | 必須 | 読取範囲の基点となる座標(左上の点)のy座標 |
7 | width | 整数 | 必須 | 読取範囲の幅 |
8 | height | 整数 | 必須 | 読取範囲の高さ |
9 | type | (使用しない) | ||
10 | length | (使用しない) | ||
11 | 項目名 | 文字列 | 必須 | 項目名 |